活動データ
タイム
05:43
距離
9.4km
のぼり
853m
くだり
852m
活動詳細
すべて見る災いとは突然やってくるものなのです… 平日が急に休みになったんです。当然何も予定がない。天気は良さそうだ。逆に週末は雨らしい。となれば、山に行くしかないっしょー!*\(^o^)/* 山バカの思考回路とはそーいうものなのです(^_^;) でも突然だったので行く山が決まらない!どーしたものか?せっかくの急な休みなのだから、事前から入念に準備した山ではなく、普段行かないような山に突然行ってみよう! そして導き出した山は…京都府第2峰の峰床山! 登りたい山リストにすら入ってない山です。選んだ理由は、今年になって県下第2峰をいくつか登ったので、近隣府県の未踏の第2峰…それだけ(^_^;) 峰床山は京都市左京区に位置する丹波高地の山で、京都府最高峰の皆子山のすぐ北側、前回登った百里ヶ岳からは少し南側になります。東側は葛川の谷を挟んで比良山地と対峙しており、蓬莱山や武奈ヶ岳の西になるという位置関係です。 調べてみて得た情報は…「登山口までの車のアプローチがとんでもない悪路」とか、「周辺山域きっての山ビル王国」とかネガティブなものばかり…(ー ー;) 普段行かない山がテーマなので、あえてこういう山に行ってみましょう!行ってみたらきっといい所が見つかるはず!(^^) 2週続けて駐車場に早く着き過ぎて真っ暗闇だったので、今日は6時に到着するように自宅を出発。順調に走って、いよいよ国道から林道に入ります。 あれ?思いの外いい道だよ?…と思ったのも束の間…徐々に道幅は狭くなる。 しばらく走ると道幅は車1台ギリギリに!さらに急な坂道の連続ヘアピンカーブ!とうとう未舗装のダート道に突入! 神経をすり減らしながら慎重に進むこと20分強…ナビがこう告げる…「あと700mで目的地周辺です」… ようやく悪路から解放される!…そう思った次の瞬間、衝撃の光景が目に飛び込んでくる! 道幅いっぱいに張られた車止め!吊り札には「工事中につき立入禁止」!(*_*) え!?マジか!?ウソやろっ!?…駐車場まであと250m…痛恨の通行止め!(>_<) 頭真っ白!軽くパニック!…どーしよー!? 落ち着いて考える…車が入るところはない。一本道で他に道もない。人は入れるかな?車を路肩に止めて山に入ろうか?いや、こんな狭い悪路に車を放置して行くのには抵抗感がある。イブキくんを置き去りにしては行けません! 仕方ない…一旦戻ろう… しかし道幅は車ギリギリ。しかも未舗装のダート。車を降りて歩いて後方を確認しに行く。50mくらい下がれば、なんとか転回できそうなスペースがある。 バックします…超スローでバックします…虚しい…(ー ー;) 結局来た道をまた戻る。せっかく無理して上って来た悪路を、山に登ることもなくすぐに降りる…猛烈に怒りと虚しさが込み上げてくる… それよりこれからどーしよーか?今日はあきらめて帰宅する?そんな事が頭をよぎった瞬間こう思った。 いや、これはきっと山の神様が「峰床山はヒルがうじゃうじゃいるから、今日は止めて他の山に行きなさい」と言ってるに違いない! よし!他の山に移動しよう! 幸い周辺には登れる山が売るほどあります。 まず頭に浮かんだのは、手っ取り早く登ったことのある山に移動しよう、という考えです。 この辺りで登ったことのある山は、皆子山、蓬莱山、武奈ヶ岳、蛇谷ヶ峰…とりあえず武奈ヶ岳に登った時に車を止めた葛川市民センターに向かう。 走りながらこう思った。急な休み、普段行かないような山に登ろう、それがテーマ。せっかくなのでやっぱり未踏の山に登りたい! 葛川市民センターに到着。ハイカーの車が2台。それぞれ入山の準備をされています。いーなー、武奈ヶ岳かぁ!お気をつけて!(^^) 車を止めてYAMAPで周辺の地図をダウンロード。しらみ潰しに地図を見る。 時間が遅くなったのであまりロングコースにならないように…アプローチがなるべく近い所で…それほどヘビーな山でなくて…どこだ?どこだ?… あった!!ホッケ山、権現山! まだ未踏でリストにも入ってない山ですが、全く知らない山というわけではありません。皆子山に登った時に、東向かいに稜線を連ねるホッケ山と権現山を眺めました。 https://yamap.com/activities/8875784 その時に「ホッケ山に権現山かぁ。なかなかいい感じの稜線やなぁ。それにしても権現山、近いなぁ」…そんなことを思ったんですが、その後すっかり忘れていました(^_^;) 早速ルートを確認。 皆子山に登った時に利用した駐車場からルートが設定されています。平バス停のすぐ横です。権現山からホッケ山を経て…なるほどそのまま蓬莱山まで行けるんやね。でも蓬莱山まで行ったら、ちょっと時間がかかるなぁ…お?蓬莱山の手前に小女郎ヶ池! 小女郎ヶ池かぁ… 実は髪を切りに行く理髪店(美容室ではなく理髪店)のお兄さんがハイカーで、髪を切ってもらいながら山の話をするのが常なんです。彼が武奈ヶ岳・蓬莱山大好きっ子で、「小女郎ヶ池は静かでいいですよー」なんて言っていたのを思い出す。 よし、今日は蓬莱山はパスして、小女郎ヶ池を目的地にしよー! 平バス停を起点に、ルートのすぐ近くにある折立山から権現山、ホッケ山と縦走して小女郎ヶ池へ!池でゴハン食べて、下山はピストンでいいか… よっしゃ!完璧やんか!しかも目的地が山頂じゃなくて池ってところが、なんか玄人っぽくてカッコよくね?車の中で携帯を眺めながら一人ほくそ笑む( ̄+ー ̄) 名付けて「やっつけ南比良プチ縦走!」そうと決まれば早速移動です!(^-^)v 駐車場はR367花折TNの少し北側。平バス停のすぐ横です。 駐車場には無数の「駐車禁止」の文字。これを見てあきらめる方もおられるようですが、ここに車は止められます。 駐車場中央の立て札…ここにももちろん「駐車禁止」と大書されているんですが、よく見ると横に「駐車される方は料金を入れて下さい 五00円」と書かれています。その立て札の裏には、料金箱ならぬ料金瓶が括り付けてありますので、そこに500円を入れればOKです(^^) 準備をして7:30に出発!予定より1時間遅れ。 出発するまで、どんだけかかっとんねんっ!いつも長いですけど、今日はさらに長いですよー!(^^) 最後までのんびりお付き合いくださいね☆ まずはR367を京都方面に5分ほど歩く。このR367は鯖街道です。若狭街道ですね。中3日で再び鯖街道を歩きます。 この国道は比較的車通りも多いし、みんなスピードを出してガンガンぶっ飛ばして来る!しかもこの区間は道幅が狭く歩道がない。ある意味、全ルート中ここが一番危険で怖いかも(^_^;) ほどなく林道花折峠線の分岐があるので、これを左に入る。舗装路の坂道をしばらく歩き、貯水池施設を越えたら左手に登山口があります。 登山口の標示板にはこんな文字…「逢(あ)のみち 湖(こ)のみち 山歩(さんぽ)みち」 うん…まあ、ヨシとしよーか…(^_^;) まず目指すのはアラキ峠。 アラキ峠までは上りっぱなしですが、それほど厳しい上りではありません。基本、山腹を斜行しながら登って行く感じ。森もキレイです(^^) 最後に急斜面をひと登りしたらアラキ峠に到着です。登山口からおよそ30分。 権現山に向かうのとは反対方向のすぐ近くに折立山のピークがあるので、ちょっと寄って行きましょう! 目の前に見上げるような急斜面。えっちらおっちら登って行くと、ほどなく折立山の山頂に到着です。 木々に囲まれ展望のない山頂ですが、とても静かで落ち着く山頂です。緑の木々、木漏れ日、青い空…癒されます(^^) 急斜面を下って再びアラキ峠へ。折立山へは上って下っておよそ15分くらいです。 アラキ峠から権現山を目指します。 この区間は急登ゾーン。かなり厳しい斜面を登り続けることになりますが、特に難しい上りではないのでひと頑張りです! 森の中の急斜面を登り続けること30分を超えて、突然視界が開けました! 高木が少なくなって見上げた先に明るい稜線が見えています。シダに囲まれた坂道を上り詰めて、稜線に乗ったところが権現山山頂です。 アラキ峠からおよそ40分、権現山に到着です*\(^o^)/* どひゃーっ!大・絶・景ーっ!!! 開けた山頂からは素晴らしい景色が広がります! すぐ南側に堂々とした立派な山…比叡山です。 「世の中に山てふ山は多かれど 山とは比叡の御山をぞいふ」 さすが大比叡! 西側には京都北山の山並みが広がる。遠くに見えるのは愛宕山かな?南西側には京都の市街地も見えています。 東側の眼下には琵琶湖が見えるんですが、吹き上げの風に乗ってガスが上がってきています。琵琶湖はガスの切れ間から覗く程度。でも大丈夫!下山する頃にはガスも晴れるでしょー。 全く下調べもなく、どんなルートかどんな山なのかもわからないまま登ってきた山頂には、目を見張るような大絶景がありました*\(^o^)/* ではホッケ山へと向かいましょう! ここからは稜線歩き。時折木立の中を歩くこともありますが、ほとんどが開放的な展望のよい明るい稜線です。しかもほとんどアップダウンがない。気持ちよくて楽しく歩ける素晴らしい稜線です。 この比良山地は日本海側の天候の影響が強く、特に稜線は雪と強風のため高木があまり育たないんですね。なので笹原の開けた稜線が多いんです。 進む先にホッケ山の山頂が見えています。見るからに展望が良さそうな山頂です! 権現山からおよそ30分でホッケ山に到着です*\(^o^)/* この山頂はさらに展望がいい!権現山は南半分が中心でしたが、ホッケ山は360度です! 谷を挟んだすぐ西側には京都府最高峰の皆子山。北西には今日登る予定だった峰床山が見えています。 稜線の進む先には蓬莱山が見える。意外と近い!山頂のリフトの施設がよく見えます。 振り返れば権現山のバックに比叡山。これもまた素晴らしい(^^) 山頂辺りは苔がモフモフです!ちょっとイブネを思い出しました☆ 次の目標は小女郎峠。ここも本当に気持ちのいい稜線歩き。私はここを「天国の稜線」と名付けます!それくらい素晴らしい!ふわふわと空の上を歩いているようです(^-^) ふと足下を見るとピンクの花が…えっ!?イワカガミ!まさかのイワカガミが咲いています!4月〜5月の花です。狂い咲きか?しかも近くにはスミレの仲間も。これも春の花。さらにコナスビが咲いている。これは初夏の花かな?10月だというのに暑い日が続いてますから、花も訳がわからなくなっているのでしょーか?(^_^;) と思ったらリンドウがチラホラ。これは秋の定番(^^) 小女郎峠のすぐ手前、お地蔵様のいらっしゃる名も無きピークが本日の最高地点。手元の表示は標高1088mを示していますが、地図の等高線を見ると1090mありそうです。このピークから眺める景色も本当に素晴らしい! すぐ先に小女郎峠の分岐が見える。そこから続く笹原の斜面に伸びる一本道。見上げた先に蓬莱山の山頂が見えます。でも今日は蓬莱山は眺めるだけ(^_^;) ホッケ山からおよそ35分で小女郎峠に到着。分岐を左に進み、笹原の小道をしばらく歩くとほどなく小女郎ヶ池に到着です*\(^o^)/*時刻は10:20、登山口からおよそ2時間35分の道のりでした。 小女郎ヶ池は高層湿原や湖沼の多い比良山系の中で、最も高い場所にある池で標高は1060m。ホッケ山の標高が1051mですから、それより高いんですね。 思ったよりも小さな池ですが、静謐な水面…静かで時が止まっているような不思議な感覚にとらわれます。 直射日光が当たると少々暑いですが、風も穏やかで心地よい。湖畔でのんびりとブランチにします(^^) 下山はピストン…長くなりすぎたので下りのレポは端折ります(^_^;)画像のキャプションをご覧ください☆ 少しだけお伝えすると…琵琶湖側のガスも晴れて、琵琶湖を挟んだ向こう側には、鈴鹿山脈や伊吹山地の山々がズラッと頂を連ねる様子を眺める事ができました。 もちろん琵琶湖も雄大そのもの。高度感も素晴らしく、稜線の一本道を下ったら、そのまま滑り台のように滑って琵琶湖に飛び込めるんじゃないかと感じるほどです。 やっぱりここは天国の稜線です(^^) 11:25の下山開始からおよそ1時間35分で登山口まで下りて来ました*\(^o^)/*ストレスのない下りなので早い、早い! ビュンビュン走って来る車を、側溝を飛び越えて避けながらの恐怖の国道歩き(>_<) 13:15、無事に駐車場に戻ることができました☆ 総括します! まさに「災い転じて福となす」とはこのことですね(^^) 峰床山通行止めの際は一瞬青ざめましたが、なんとか上手く予定変更できたのはいろいろなラッキーが重なってのことだと思います。 まず場所が丹波高地と谷を挟んで比良山地であったこと。とにかく周辺には登れる山がたくさんあります。 それと去年から今年にかけてこの山域によく訪れていたこと。未踏の山も含めて、周辺の山の位置や距離の感覚が大体頭に入っていたことも大きかったです。地図をたくさん眺めていたし、登った山から眺めた山々を覚えていてよかったなと(^^) それにしても全く予備知識ナシで訪れた権現山、ホッケ山がこんなに素晴らしい場所だったとは! よくもこんなにいい山を、今まで手付かずで放置していたなーと…自分の情報収集能力の無さに思わず苦笑いです(^_^;) いい意味でも悪い意味でも、やっぱり行ってみなきゃ、登ってみなきゃわからないなぁ、と改めて痛感した一日でした☆ さて、峰床山はどーしましょーか?…んー…、、一旦、お蔵入りで(^_^;)
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