*テント泊*　深まる秋、黒部眺めて（黒部五郎・北ノ俣・薬師）

　今季の紅葉も十分楽しんだ…と山の想い出に浸るこの頃。春に立てた年間計画の中で、行けなかった山域に大雪山系と雲ノ平が残っていた。故郷北海道の山は来年と考えており、あとは雲ノ平か。冬の入り口が迫る北アルプスへ向かう計画を立てた。このところ泊まりの山行が続いており、背中が少し疲れ気味。雲ノ平まで行くのはちょっとシンドイなぁ～2泊3日でゆとりプランと相成り、薬師峠に幕営して久しぶりに黒部五郎へ向かった。 　亀谷ゲートから有峰林道、折立から入山。よく整備のされた登山道をゆっくり登り、10時前には太郎平に到着。薬師峠のテント場はシーズンオフで空いており好きなところに幕営できた。荷を整理してゆっくり過ごしてから、薬師岳は雲が掛かっているので薬師平(槍見平)へお散歩。ベンチで寝転んだり、富山人との楽しい会話もあり、山の時間をゆったり楽しんだ。久しぶりのテント泊、早めの夕飯を楽しんで寝床に着き一日を終えた。 　翌二日目は黒部五郎岳までちょっとロングなハイキング。北ノ俣岳辺りで日の出となるように、テント場を3時半ころ出発。満天の星空の下、ゆっくり登山開始。次第に北アルプスの峰々が空の境に浮かびだし、美しい日の出を迎えた。北ノ俣岳からは登り下りを繰り返し、黒部五郎岳への登りをひと頑張りすれば、五郎カールの向こうに大展望が迎えてくれた。 　翌三日目、せっかくだから早朝に薬師岳へ向かった。テント場を出て間もなく山頂は真っ白な雲に覆われてしまい、ご来光は拝めなかったが薬師如来へ手を合わせて、安全登山の御礼をして下山。テント場に戻るころには青空が広がり、快晴の北アルプスを背に、珍しく人の居ない太郎兵衛平から紅葉の太郎坂を下った。 　山の秋は短く、もう晩秋から冬へ向かい始めている。そろそろ麓紅葉のブナやミズナラの森歩き、霜を纏った草紅葉など、終わり往く秋を最後まで楽しみたい。 ◆装備メモ◆ テント：アライ2P＋夏用フライ＋グランドシート 寝具：3シーズンシュラフ(モンベル#2)＋エアマット(NEMO) 靴：夏靴(LOWA)＋ゲーター(ISUKA) 衣類(上)：ソフトシェル(ファイントラック)＋Tシャツ＋アンダー(CRAFT)＋アームカバー 衣類(下)：薄厚パンツ(デカトロン)＋スポーツタイツ(CW-X) 防寒：ダウンジャケット＋ダウンパンツ＋ソフトシェルグローブ ※日中気温が高く、半袖でも汗ばむ。日差しが無い時間は寒い。 ◆食事メモ◆ 1日目 夕：焼き野菜＋カレー、炊飯、生ハム、チーズ、ビール 2日目 朝：カップヌードル 昼：パンケーキ、おやつ 夕：ラーメン、ハム、焼きウインナー、ビール 3日目 朝：パンケーキと紅茶 ◆下山後メモ◆ 風呂：吉峰温泉 ゆ～ランド、広くて快適。 寄り道：上越高田富寿司🍣。 ◆そのほか◆ ・有峰林道、亀谷ゲート６時開通、２０時閉鎖。\1,900也。 ・到着時点で駐車率８０％、下山時は１０台程度でガラガラ。