活動データ
タイム
18:59
距離
37.1km
のぼり
3019m
くだり
2754m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る本来は、関西に行こうと計画していたこの週末。 ところがこの前の笠ヶ岳の帰りに愛車のピカソ君のエアサスが故障し、ちょっとの段差でお尻が割れるほどの痛車に。関西のヤマヤさんにお会いするのを楽しみにしていたのにがっかり。。 ところが急に車の修理が終わり(8諭吉弱(;.;))、「この週末の八丈島は快晴らしい」というダイビング仲間からの情報で浮足立ち、前から行ってみたかった3,000m超のピークが連なる大喰岳~南岳の稜線に行くことにしました。 もちろん、目指す北アルプスの天気を調べずに行くのは相変わらずです。 〇計画(相変わらずひどい。。) 初日に、新穂高まで車で向かい、そこから槍ヶ岳山荘付近の飛騨乗越経由で今回主目的の大喰岳、中岳、南岳を堪能します。宿は、少し前に登った笠ヶ岳からキラッと光って見えた、私の中ではなかなか辿り着くことのできない小屋である南岳小屋に。コースタイムは、ヤマレコで11時間。 二日目は、せっかくなのでまだ行ったことのない北穂高岳に行きたい。けど、北穂高岳から新穂高に行くのに、涸沢・上高地経由だとバス移動が大変だし、白出のコル(穂高岳山荘のところ)から新穂高までは去年の台風で道が壊れている?らしい。そもそも、南岳から北穂高岳の間は大キレットがあって、自分の技量体力で越えれるのかも怪しい。天気予報は見ていないけど、どうせあてにならないからいいや。。。 などと少しは考えてみましたが、いざとなれば南岳山荘から新穂高方面に降りればいいや、と計画完了。 ソロの時の計画がいい加減すぎて、一緒に行ってくれる計画者がほしい今日この頃です。 前日の金曜日に南岳山荘に電話したところ、あっさり予約OK。もう季節外れで空いているみたいです。 3週間ほど山に行っていなかっただけで、この時期の北アルプスでは浦島太郎です。どんな服装・装備で行けばいいか分からないんですよね。仕事も立て込んでいて、みなさんの日記で勉強する時間もなかなかとれません。 2年ほど前に槍ヶ岳に行ったときは、11月初でアイゼン・ピッケルが必須でした。3週間前に笠ヶ岳に行ったときは、日中は半袖でした。むむむ。。。 結局、上は半袖・長袖のベースレイヤーに冬用のハードシェルという中抜き仕様。下は冬用登山ズボンにレインウェアにチェーンアイゼンを持っていくことにしました。 さすがに積雪後に凍結した大キレットのような岩場を行く時は前爪のあるアイゼンが必要ですが、そんなコンディションのときは行かないでしょうしね。 靴は相変わらず防水機能がほとんどないアプローチシューズです。夏の重登山靴のサイズが合わなくなってアプローチシューズに移行してしまってから、買い直していなくて。。。雨雪で靴が湿ってきたら、靴下の上にビニール袋をかぶせるしかないですね。 〇駐車場まで 金曜日は21時頃まで仕事があり、新穂高に着いたのは朝2時ごろ。コースタイムと信用のできない脚力を考えると4時過ぎには出発したいところです。徹夜で山を登る体力はないので、一刻も早く寝たいと駐車場探しに焦ります。 駐車場のP3はなぜか閉鎖され1台も停まっていません。P1は空いているものの入り口が閉鎖され、P2は満車。 仕方なく深山荘のP5に向かうも、なんとこの時間に管理人さんがいらっしゃり、残念ながら満車と教えていただく。管理人さん曰く 「もうP4も満車だろうから、鍋平しかないねー。鍋平から新穂高まで歩くと登山のウォーミングアップにちょうどいいくらいだよ。」 と。 「そんなウォーミングアップ、ながーい右俣林道歩きで充分ですよー」 P4って前に停めたときに結構なお値段した高級駐車場だから空いていないかなー、と思いつつ新穂高に戻りますが、やはりP4も満車。1日目のコースタイムが厳しい中、まさかの鍋平に決定です。。コースタイムに+30分ほど?? 結局、2時半頃に鍋平のP7駐車場に辿り着き、登山着に着替えて朝ご飯をつまんで歯を磨いてから就寝。 〇鍋平(駐車場)から飛騨乗越まで 土曜日朝3:45に起床。1時間しか眠れていませんが、意外にすっきりとした目覚め。予定外の鍋平からスタートとなり、本当に今日中に南岳小屋に辿り着くか不安で、気が張っているからかもしれません。 朝から明かりをつけたりドアをバタンバタンするのは仕方ないと思うのですが、何も駐車場で談笑しなくてもいいじゃん、、、と思いつつ朝4時前に出発。 まずは、鍋平から予定外のナイトハイクで新穂高まで。暗闇の中で歩いたのでどんな道かは分かりませんでしたが、危なくないところでよくこける私がこけたので、難易度が高くないかと。。 新穂高からようやく林道がスタートです。ここから林道の終点である白出沢の出会いまでは、鍋平からのウォーミングアップの成果がでたのかさくさく進みます。 ところが、白出沢を越えて林道が終わってから急にペースダウン。やっぱり私は私。登りは相変わらず嫌いで遅いです。 トレランの方々と競う脚力はどう頑張っても得られなさそうなので、スピードを追い求める気はないのですが、せめて人並みの速さで登れるようになりたいものです。 千丈沢乗越分岐の手前で槍ヶ岳山荘が見え始めますが、ここからは元々の体力不足に加えて、暑さと眠さからさらにペースが落ちていきます。 千丈沢乗越分岐の手前でいつの間にか同年代の男性と2人パーティ状態に。その方は、槍ヶ岳山荘に行くそうですが、コースタイムがそれほど変わらない千丈沢乗越から西鎌尾根を伝って行ってみるとのこと。 まだ行ったことのない千丈沢乗越ルートを羨ましく思いつつ、コースタイムが短いと信じて飛騨乗越への直登ルートを進みます。 (が、家に帰って調べてみたら、飛騨乗越へも、千丈沢乗越から槍ヶ岳山荘を回った方がコースタイムが短かった。本当かなぁ。。。) 飛騨乗越への登りは、技量などあまり関係なくひたすら体力勝負です。元々体力が不足しているうえに寝不足による頭痛でどんどんペースが落ちます。 ついには、パワーナップと称して登山道で仮眠。上も下も遠くまで見えるので、登山道上で寝ていても大丈夫なのですが、このままでは数時間も寝てしまいそうなので、5分アラームをかけておきます。 見事にすぐに寝落ちしたらしく、5分後のアラームにきっちり起こされます。 というような仮眠を2回とりつつ、ようやく久々の3,000m級超の飛騨乗越へ。 そういえば、上から下までヤマト運輸の宅配員さんの格好をした男性に話しかけられた気がするのですが、寝ぼけていたのかな。。。 〇飛騨乗越から南岳小屋まで 大喰岳、中岳、南岳はそれぞれ小ピークに近い山々ですが、足は飛騨乗越に来るまでに使い切っていますので、意外にそれぞれの登り返しには疲れました。 飛騨乗越に着くころから、標高の高いところはガスに覆われ始め、大喰岳、中岳、南岳のピークはみなガスの中。 大喰岳あたりからすれ違う方がいるため、どこから来たのかお聞きしたら、天狗原の方からとのこと。家に帰ってコースタイムを調べると、上高地からCTで10時間半。5時出発だと早い人だともうここまで到達しているんでしょうかね。それとも途中泊してたのかな? そういえば、このルート、途中から「500」「600」・・・「1000」とか書かれた岩があるのですが、これ何なんでしょうね? 標高でも距離でもなさそうで。 結局、疑問もガスも晴れることなく南岳小屋に到着。 〇南岳小屋 南岳小屋では(槍ヶ岳山荘グループでは?)持参の体温計を持ち込んで体温を測ってその場で見せる必要があるみたいなので、ご注意を。私の体温は35.7℃でしたが、OKでした。 最近のどこの小屋もそうですが、めちゃきれいですね。外見もきれいだったので、建てたばかりなのかもしれません。やはり水に苦労しているのか、天水(雨水)が用意されていて、宿泊者無料ですが、テント泊の方は有料でした。テント泊の方は10~15張りくらいだったでしょうか。 南岳小屋はに食事に力を入れているようで、山荘あるあるのハンバーグではなくて生野菜つきのおかずに具沢山のお味噌汁、それに食後のケーキとコーヒーまで。最近流行のアルコール禁止、おしゃべり禁止でしたが、寂しくも堪能することができました。 〇南岳小屋~北穂高岳(大キレット) 翌朝4時半に起きて準備し、5時頃から外に出て様子を伺います。 前日午後にあったガスはすっかり抜けて、東には蝶ヶ岳や常念岳、西にはこの前に登ったばかりの笠ヶ岳、南には大キレットの向こうに北穂高岳がよく見えます。特に、笠ヶ岳は、山頂右手に笠ヶ岳山荘の光が灯り、すでに登山者が山頂に向かっているヘッドライトの明かりも見えます。 この天気ならば、大キレットも行けそうな気がします。 宿で見た大キレットの概況によると、前半の下り部分は慎重に行けば特に問題になる箇所はなさそうです。とはいえ、ある程度明るくなってから行きたいものです。 ライトがなくても辛うじて周囲の様子が分かるようになった5時半頃にスタート。南岳小屋側からはたぶん一番乗りです。 前半は鞍部に向けて2,970mから2,748mまで標高差250mほどを下っていきます。足場があまり固められていないな、とは思うものの特に難しいところはなく、足を踏み外したら100%アウトとまで命の危険を感じる場所もありません。 途中2,748m地点を越えると、ここからは北穂高岳3,108mまで標高差350mの登りが始まります。ここからが、技術的というより体力的にきつかった。。350mもの高さを、岩をよじ登っていくことになります。 長谷川ピーク(この名前もなんとかならないかと思いますが。。。)からA沢のコルまでの間は、高度感のある尾根またぎが数カ所ありますが、いずれも分かりやすいところ見えやすいところに金属製の足場があり、高所恐怖症の私でも足元だけを見ることでそれほど怖い思いをせずに通ることができました。この金属プレートは最近になってつけられたと聞いたことがありますので、昔の大キレットと比べると難易度は下がっているんだと思います。 ただ、横に張られた鎖がかなり太くて持ちづらく、男性の私が太いなぁと思ったくらいなので、手の小さな女性だと掴むのにやや苦労するのではと思います。 登りでは案の定息があがり、体力不足を痛感します。ここでおよそ10人ほどの方に先に行っていただき、北穂高岳に到着した頃には前にも後ろにも誰も見えませんでした。つまりぶっちぎりの最後尾ですね。みんな早いなぁ。 A沢のコルから先に「飛騨泣き」という危険個所があるそうですが、信濃側を歩いていたからか、どこのことか分からずじまいでした。少なくとも、危険度はそれほど高くない気がします。 〇北穂高岳~上高地 北穂高小屋についたら、北穂高岳はすぐそこです。が、その前に売店がそびえ立ちます。反射的に、生ビール1,000円をお買い上げさせていただき、みんな憧れの天空テラスの特等席をゲットして、南岳小屋のお弁当と生ビールをいただきます。 目の前には大キレットと槍ヶ岳までの3,000m級の稜線、右前には前穂高岳や屏風の頭。左手には、ちょっと山荘が邪魔で見えないけど笠ヶ岳。そして、後ろには、これも山荘があって見えないけどまだ見ぬ北穂高岳。なんとも贅沢な場所です。 ビールとお弁当を堪能したら、もう穂高岳山荘(白出のコル)から新穂高に下る気力はなくなり、以前に一度歩いたことのある涸沢から上高地までの道を歩くこととします。 まずは、小屋の間の階段を歩くこと30秒ほどで北穂岳山頂へ。さすがに近すぎです。 北穂高岳からはなんとこれから2時間かけて目指すはずの涸沢小屋がすぐ近くに見えます。あっという間に着くか、と思いましたが、意外に時間がかかって涸沢へ。北穂高岳からの下山道は、大キレットと比べると浮石が少なく、やはりコースの難易度によって整備状況が違うのかな、なんて考えていました。 途中に、北穂高岳のテント場がありました。北穂高小屋が北穂岳のピークの隣に立っていて長野側も岐阜側もよく見えるポジションなのに対して、テント場は長野側に10分ほど下った場所にありますので、北穂高小屋と比べると景色はやや寂しくなりそうです。 涸沢小屋でポカリをがぶ飲みして、次は横尾へ向かいます。 だいぶ足が疲れてきましたが、ゆっくり時間をかけて歩いても、行けるところまでスピード出して歩いても、結局はどうせ足が疲れ切るので、ひとまず行けるところまでは行く計画(?)で横尾まで早歩き。途中の下り坂では前後に人がいないときは走ったりしてなかなかのペースで横尾に到着です。 そこからは案の定、足が限界に達して、徳澤で久々にのソフトクリームをいただきつつ、幾人かの方に抜かれたり抜いたりしつつ11キロの辛い辛い林道を下って14時過ぎに上高地へ到着しました。 〇上高地から鍋平(駐車場) 上高地から鍋平まで乗車したバスは以下の通りです。 14:30 上高地⇒14:55 平湯(あかんだな行きのバスで途中下車) 15:40 平湯 ⇒16:25 新穂高ロープウェイ ロープウェイの最終 16:00!! はい、新穂高ロープウェイ駅で愕然とすることとなりました。14時過ぎに上高地に着いても鍋平まで辿り着けないとは。。。 14:00上高地発のバスに乗らないと駄目だったみたいですね。 仕方なく、新穂高ビジターセンターまで戻り、ザックをデポして鍋平まで最後の登山を行おうとすると、、、なんとそこにタクシーがやってくるではありませんか。 思わず、手を挙げて「鍋平へお願いできますか?」と聞くとOK。あわててデポったザックを掴んでタクシーへ。2,000円弱で車の横まで連れて行っていただきました。 前回の登山(笠ヶ岳)から3週空けてしまったからか、今回は体力不足を至る所で感じました。また、足がすぐに痛くなってしまうのは、歩き方なのか道具の問題なのか分かりませんが、なんとかならないのかなぁ。 <ルート選択> 色々といっぱいあるので、私がしゃしゃり出ることもないですね。 <危険個所> 大キレット核心部の長谷川ピークからA沢のコルの間でしょうか。 ただ、取り付けられた足場が見やすい場所にあり、非常に安心して歩かせていただきました。 <駐車場> 状況は日記に書いたとおりです。 土曜日朝2時到着だと、駐車場争奪戦に完敗でした。。。 <小屋・テント場など> 日記にい空いたとおりです。 <水場> 檜平小屋(無料)、その先の最終水場(沢水)にあります。 あとは、小屋で分けていただく水くらいだと思います。 <トイレ> 今回は、調べませんでした。 <携帯電話電波(断りない限りdocomoです)> 今回は、調べませんでした。 どこでも入ったように思います。 少なくとも、南岳小屋では使えました。 (南岳小屋は、張り紙によると、docomoとauは南岳小屋でアンテナを立てているらしく良好でした。 <アイゼン・ピッケル等> アイゼン、ピッケルはまだ不要ですが、そろそろどうなるか。 少なくとも、チェーンアイゼンくらいは緊急時用に必要だと思います。 ヘルメットは大キレットでは9割くらいの方がしていたように思います。北穂高~涸沢間だと3割くらいだったように思います。 <服装> 1日目、2日目とも基本的に半袖、もしくは長袖のベースレイヤーです。ただ、2日目の朝は寒かったため、風除けのために冬用のハードシェルを着ていました。
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