シーズン最後のテン泊【初体験】

◎はじめに◎ 今回、初めて星空を撮りました。 ピントもいまいちだし星が動いてしまっていて見れた物ではありません。広い心と優しい目で見てあげてください。 月曜日の今日。 片付けは終わったのに僕の心は下山してません。 今、うまいこと言ったつもりでいますw 山行は基本ソロか友人若しくは弟と行きます。 山で知り合った人に誘われて、山に行くなんて思ってもいませんでした。 石室のテン場は年に4〜5回利用させてもらっています。なんてったって冷たいコーラがある。 石室でテン泊をするようになってから、声を掛けてくれるようになったYTさん。 いかにも山に詳しいオーラが全開。 でも全く嫌味な感じはなくて、むしろ爽やか。 「また来年ね！」と言われたのは一昨年。 けど昨年は会えず。 今年8月に黒岳でスライドします。 そんなYTさんからテン泊のお誘いがきました。 いや、もう10月ですけど。笑 夏山しかやらない僕。 山で知り会った人に誘われるの初めて。 10月のキャンプなんて麓でもしたことない。 鼻の奥で蓄膿が暴れるのは不可避。 なにより寒いのは嫌。笑 でも。 これを断ったら10月にテン泊するなんて経験はもうできないかもしれない。 「天気良ければ行きます！」 誘ってくれてる人に失礼な返事を平気でしてしまいます。 だって初体験はいい景色がみたいんだもん。 10月9日（土）晴れ。 8歳男子の平均体重くらいあるザック。 なんでそんなに重いのか。 慎重なのよ。笑 時間にすると短い黒岳の登り。 でもテン泊ザックを背負ってるとほぼ修行。 他の山の方が景観を楽しめるので楽に感じます。 スライドする人に涼しい顔で挨拶できるように、ゆっくりゆっくり歩きます。 テン泊を（辛そう…）とは思われたくないという無駄なプライド。 トムラウシ まで行けるような荷物を持っている僕はよく声を掛けられます。 「縦走ですか？」 「どこまで行かれるんですか？」 …７回聞かれました。 ふ。 「すぐそこです（恥）」 「お酒持ちすぎちゃって」と僕。 「寒いし着る物もたくさん入ってるんでしょう！」 と年配のお母さん。 気を遣ってもらったのに、見栄張ってごめんなさい。 ビール２巻とほろよい１缶しか入ってません。 僕、お酒…弱いんです。笑 … ここだけの話､コーラ１リットル持ってます。 「コーラ持ち過ぎちゃって」 格好悪くて言えません。笑 テン場でYTさんと合流。 この時期になるとトイレは冬囲い済み。 トップシーズンには40張を超える石室のテン場。 週末なのにYTさんと自分の2張だけ。 そりゃそうだ。 温かい季節の気まぐれな初冠雪ではなく、冬支度に向けて初冠雪をした大雪山なんだもん。 夕方6時頃には外気温０度。 さすがっす。 僕は普段､テン場の夜は19時に寝袋に入ります。 星空の見事さに脳汁が出続ける僕は寒さを全く感じない。こんな感覚初めて。 YTさんに話し掛け続けてしまい21時就寝。 付き合わせてしまってすません。笑 21時にはテント内の気温0度。 防寒具をしこたま持ってきた僕は無敵。 ダウン含めて4枚着てもまだ着る物はある。 雪がない凌雲岳とうっすら雪化粧の北鎮岳とのコントラスト。満天の星、モルゲンロートを堪能。 天の川まで目視できちゃうんだから。 日常ではあり得ない贅沢。 だからテン泊はやめられない。 北海道の夏山はあっという間。 テン泊納めってなかなかできなくて、ヌルッと終わる夏山がデフォルト。 条件さえ合えば10月上旬にテン泊ができる選択肢が増えたのはすごいこと。 僕は来年から山の楽しみ方が少し変わるかもしれない。考えるだけでわくわくする。 そんな初体験が良い想い出過ぎて僕の心は下山できずにいます。遭難しませんように。 YTさん。終始気を遣っていただいて本当ありがとうございました。またご一緒させてください。