雲仙普賢岳

2021.10.09(土) 日帰り

活動データ

タイム

06:03

距離

9.7km

のぼり

951m

くだり

950m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 3
休憩時間
53
距離
9.7 km
のぼり / くだり
951 / 950 m
59
1
26
1
21
23
11
2
3
4
14
14
54

活動詳細

すべて見る

後半のキャンプ場で撮影した[4K]タイムラプスです。よろしければご覧ください。 https://youtu.be/igAYs-26Egw  雲仙岳の池ノ原園地に着いたときは日付が変わっていた。本当は登山口に一番近い仁田峠の駐車場に駐車するつもりで来たのだが、仁田峠駐車場に通じる循環道路が午後6時から午前8時まで通行止めとなっていた。仕方なく、歩いたら片道1時間かかる下の駐車場に車を停めてシートを倒した。  雲仙普賢岳と聞くと40代より上の世代の人は30年前のあの災害を思い出す人が多いと思う。私もそうだった。今回改めてYoutubeにアップロードされている動画を見た。灰色の巨大な煙の塊がものすごい速度で山裾に向かって流れ落ち、慌てて逃げ出す消防車の動画。30年前なのに、この火砕流の映像だけはよく覚えていた。  日の出近く、薄明るくなった6時に出発した。歩き始め、道の片側は刈り込んだ芝生が綺麗なゴルフ場、災害の面影はない。1時間ほど歩いて仁田峠に到達。広々とした駐車場の東側から日が差している。ルートから外れるが、少し歩いて駐車場の端っこへ行って東側の景色を望んだ。島原市街と有明海が見える。その向こうは熊本市のようだ。太陽の光が海に反射して綺麗だった。登山道に戻って少し登ると、ロープウェイの駅がある。その前が『仁田峠第一展望所』だ。火砕流を発生した場所に残る冷えて固まった溶岩ドームは、平成新山と名付けられこの展望所から望むことができた。あの時大火砕流を起こした溶岩ドームは現在も山頂から湯気を出している。しかし、今ではある意味観光名所と化していたのだった。  雲仙岳を一周するには時計回りで行くしかない。登山道の一部が一方通行になっているからだ。このルートだと普賢岳に登頂するのは最後になる。まず国見岳に登った。国見岳は少し危険な鎖場がある岩山だった。雲仙を完全に舐めていたので少し面食らった。だが、そのあとは危険な場所はなく、順調に進めたのだった。  平成新山の西側を通り過ぎ、普賢岳に近付いた時、前方から女性の大きな笑い声が聞こえた。近づいていくと普賢岳に入る道の前で逆方向から来た四、五十代の三人の奥様達が大きな声で立ち話をしていた。私も挨拶をして、二言三言話して普賢岳に向かった。それにしてもなぜあんなラウドなボイスで話し、そして笑うのだろうか。私は訝しんだ。  普賢岳山頂には私と同じくらいの男性ひとりと私より少し若い男性ふたりで構成された三人組がいた。ちょうど年配者が山頂標識がある場所に行くところだった。若いのが撮りましょうか、とか言って年配者をモデルに写真を撮り始めた。山頂標識から見える風景を撮影したいのだが、いろんなポーズをとって何カットも撮っている。一体誰に見せる写真なのだろう。まさか自分でながめる訳でもあるまい。私はあきれて別の場所で写真を撮りながら場所が空くのを待った。すると今度はさっきの奥様たちがやってきて真っ直ぐ山頂標識の方に行った。男性3人組が追い出される形で奥様達たちが山頂標識の周囲を制圧。ラウドなボイスで笑いながら山頂標識の前で立ち話かと思いきや、今度は山頂標識の周りに座って話始めた。これにはあまりの無力感に笑ってしまった。そしてそこに別の女性が現れる。この女性にラウドボイスが話しかけ、新参の女性の話は聞こえないが、ラウドが「え~、本当?凄い~!」とかいっているのは10m離れていても全て聞こえた。ことここに及んで、私は敗北を受け入れ、下山することにした。(と奥様方をディスっているようだが、実際ははしゃいでいる可愛い人たちくらいに思っていた。とフォローも忘れない)  この日、まっすぐに都城のホテルに戻らず、天草の海に面した無料キャンプ場でテン泊することにしていた。距離があるので睡眠不足で疲れたまま運転するのが嫌だったのと、海でタイムラプスを撮影したかったからである。島原からフェリーで天草の下島に渡り、キャンプ場にテントを張ってから近くの温泉に行き汗を流し、食材を購入してまたキャンプ場に戻ってきた。  好天休日の無料キャンプ場である。狭い場所に10張ほどテントが並んだ。山でキャンプする程度の準備でタイムラプスを撮る方がメインの私に対し、他の人たちはガチキャンプである。6割が夫婦・家族連れなどのグループで、4割がソロのオヤジだった。ソロのオヤジたちが面白い。テーブルとイスは分る。しかし、棚とかが分からない。住んでいる部屋の家財道具をそのまま持ってきたような生活空間キャンプ。  私以外みんなガチなので、当然のように火を起こして焼肉とか始める。私のテントの四方八方は焚火の煙で覆われ、燻されているような錯覚に襲われた。私は天草なのだから魚が食べたくて、近所のスーパーで寿司パックを買ってきていた。煙から逃れ海辺の階段に座り、一人ビール片手に寿司を食べた。期待通り寿司はすこぶるうまかった。

動画

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