活動データ
タイム
33:47
距離
45.1km
のぼり
3290m
くだり
3285m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る10月2日 登山の前泊としてワサビ平小屋をチョイスしたことで、新穂高温泉無料駐車場をめざしました。 午後3時頃に登山者用無料駐車場に何とか駐車できましたが、ゲートのガードマンさんによると残り2台とのことで大変ラッキーでした。駐車後早速ワサビ平小屋に目指して行きます。さすがにこの時間帯から登山される方はおられないと思いきや、男性の方一人に追い越されましたが、聞くところワサビ平小屋泊とのことでしたが、前泊して早朝にスタートできるのでここをご利用されている方も結構おられました。 10月3日 本日の目的地は双六小屋。 小池新道も初体験でどんな山行になるのかワクワクしながらのスタートです。 ほどなくして左俣林道から小池新道登山口に入りいよいよ登山道の始まりです。すぐにゴロゴロ岩地帯からだんだんと高度が上がっていく感じで、道はよく整備されてはいるけどそこは登山道、一歩一歩慎重にゆっくりと登っていきます。晴天であるのと思いのほか気温が高くすぐに汗だく状態で、もともと遅いペースが一向に上がらず、息ばかり上がっていきます。秩父沢からチボ岩、イタドリケ原、シシウドケ原等いたる所で小休憩をとりゆっくりゆっくりマイペースで登って行きます。クマのオドリバ辺りでは結構バテバテ状態でしたが、すれ違う方々にもう少しでご褒美にありつけるよぉ、等々たくさんの励ましの言葉をいただき鏡平池手前木道に到着です。木道を少し歩き開けた所に出た時の瞬間!その目の前に広がる大絶景にまず感嘆の声が出て、その後絶句状態。写真では何度も見ていたし、槍ヶ岳や穂高岳も何度も見てきたけど、実際に見るここからの景観とそのド迫力は本当に素晴らしいとしか言いようがありません。これまで辛かった登りの疲れも一瞬にしてリセットしてもらった感じです。予定時間をオーバーして撮影に夢中になってしまい。慌てて昼食タイム。鏡平小屋でカレーライスをチョイス。これから約2時間30分位のコースタイムで双六小屋到着予定ですが、弓折乗越までの上り坂を見た瞬間また心が折れそうに.....。気力を振り絞り槍・穂高の稜線を見ながら進められることを励みに何とか弓折乗越に出ました。あとは稜線歩きと思いながら何度かのアップダウンをクリアして無事双六小屋に到着しました。脚もすでに何度か吊りかけだったので、昼食時にツムラの68を服用したのと、小屋到着後すぐにバンテリン液を塗りまくり状態でした。夕食後に外に出て星空撮影を開始するも、寒さと疲れのせいなのか?はたまた腕が悪すぎるのか?後で見直したら全部ピンボケ状態になっていて大ショック…。チェックもせずそれに気づかず早めの就寝したため後の祭り。涙。 10月4日 本日の目的地は雲ノ平山荘。 予定では双六岳から三俣蓮華岳への稜線歩きから、三俣山荘~鷲羽岳~ワリモ北分岐~岩苔乗越~祖父岳~雲ノ平山荘の予定。しかしながら膝と筋肉の張り状態がよろしくなく、三俣山荘でその時の脚の状態で判断しようとスタートを切りました。双六岳の分岐までの登りが朝一結構堪える。ここも黙々と登ることに専念しているうちに双六台地、いわゆる天空の滑走路に到着しあとは山頂までゆっくりと登っていたら、下山途中の声のデカイ女性4名グループに声を掛けられました。アトチョトヨ、ガンバテヨ、ゼケイがマテルヨ....mmmmm。オオアリガトヨ....。山頂はまさに北アルプスのど真ん中辺りと思わせる360度絶景が広がっており、それまで見えなかった黒部五郎岳や薬師岳の雄大な山容を見せてくれて、これまた疲れを癒してくれます。山頂で出会った数名の方とお互いのこれからの無事と素晴らしい山旅になることを祈願して別れ、三俣蓮華岳への縦走路に向かいました。稜線歩きは思っていた以上に順調に進めます。三俣蓮華岳が近づくにつれ硫黄のにおいがするようになり、山の活動を少し感じました。山頂には誰もおられず独り占めの贅沢を味わっていると、男性の方各1名づつが順次登って来られ、一人の方がもう一人の方にスマホで撮影をお願いされており撮影してもらっておられましたが、指が移っているとのNGで少し和やかな雰囲気にさせてもらいました。お腹もすいてきたので三俣山荘で昼食をとる予定で向かっていたら三俣キャンプ場でテントを設営されている方が前日鏡平山荘と弓折乗越辺りで出会った方だとわかり声をかけさせてもらい、三俣山荘の展望食堂で昼食をご一緒させていただきました。三俣にテント泊でこれから雲ノ平までピストンとの事でした。このころやはり脚の張りがまた出てきていたので予定を変更して、黒部源流から祖父岳への雲ノ平ルートにしました。この方も同ルートとの事なので遅い私とは途中どこかですれ違うことになると思い無事を祈って行動開始です。黒部川水源地徒渉点までは一気に下りとなり、源流を渡りそこから祖父岳へむけての登り返しが始まりますが、この行程中一番の急登だったと思います。登り始めのまだ2割にも登れていないうちに息が上がり始めていたら、後ろから女性の方が登ってこられ、雲ノ平山荘に宿泊されるとの事でしたので、あとでの再会を願って先をお譲りしました。その後何とか登り切り、日本庭園~祖父庭園~スイス庭園の道がこれまた巻き道のような道ですごく距離を感じました。スイス庭園手前位で三俣テント泊でピストンされる方とすれ違い以後のお互いの無事を祈って別れました。あとは台地の先にポツンと立っているオアシスを目指してただひたすら長い長い木道を歩きます。無事雲ノ平山荘に到着し受付準備をしようと思っていたら、今度は三俣蓮華岳山頂で記念撮影をされていた方が山荘に入って来られ声をかけさせていただきました。就寝場所も隣同士で食事も同テーブルになりなりした。この方は槍ヶ岳方面から裏銀座縦走登山をされており翌日は赤牛岳経由の読売新道を目指しておられ、食事時の同テーブルには他に折立からの登山で翌日双六小屋経由で大天井岳から中房温泉へ下山の方、折立から雲ノ平へ写真撮影に来られた方達と楽しい食事を一緒にさせていただきました。夕食後星空撮影をしようと準備して外でそのチャンスをうかがってましたが、なかなか空も晴れる気配が無かったため撮影を断念。再び食堂に戻ると、食事を同席させていただいた方2名と祖父岳急登で先行して頂いた女性の方(双六経由新穂高下山)で盛り上がっておられたので、ワイン片手に同席させていただき山の話題を中心に消灯間際までご一緒させていただきました。就寝場所の枕側に小窓がありカーテン等はついておらず、真夜中に目を開けてその小窓を覗いてみたら、それはそれは無数の星が瞬いて大自然のプラネタリウムが広がってました。カメラ持ち出して撮影したかったですが次回の楽しみに取っておきましょう。 10月5日 前日の疲れで即爆睡できるだろうと思いきや、なぜか全く寝付けずほぼ一睡もできないような状態で起床です。この日の目的地は鏡平小屋で、前日同様の黒部川源流域へ下り三俣山荘へ上り返して同山荘で休憩後、三俣分岐で巻き道経由双六小屋、そして鏡平小屋を目指します。前日消灯時までご一緒させていただいた方々と先の無事とまたどこかで再会できる事を祈願してそれぞれお別れをしました。私はこの山行で最も長い距離程を走破する予定なので体調が心配だった割には意外にスムーズに行動がとれました。行程途中日本庭園からハイマツ帯に向かう際、前方の岩場に小動物を発見!! もしや??そう雷鳥さんや!!よく見たら4羽いる?多少近づきはしたものの、あまり近くまでは寄り付けないのと時間も押していたので数枚の写真しか撮れずしかもピントも甘かったけれど初めての雷鳥さんとの出会いに少し興奮気味。その後黒部川源流へ下り源流からの水でのどを潤した後上り返して三俣山荘で再度休憩。三俣峠からは巻き道経由にて双六小屋へ。双六小屋にて昼食で注文したラーメンの具材が通常より少ないとの事で定価の100円引きにしてもらいました。あとはただ一目散に鏡平山荘を目指しました。 10月6日 鏡平山荘をゆっくりチェックアウトした後はただひたすら下山です。 下りはひざ痛が心配ではあったがタイツとの二重サポーター装備で無事下山をクリアできました。 また、小池新道の入り口を通過後すぐに後から雲ノ平でご一緒させていただいた女性の方と、同山荘に2泊されていた男性の方が私を追い越されようとしたところお互いに気付き、度重なる偶然の再会に驚きを感じました。 その後新穂高温泉バスターミナルまで同行させていただき色んな楽しいお話を聞かせてもらい、途中ワサビ平小屋で皆で食べたトマトが大変美味しかったです。 最後は皆さんもお疲れ気味ではありましたが、何より無事下山できたことに、この山行が天候に大変恵まれたことに、素晴らしい山容を我々に見せてくれたことに、山の魅力を再確認させてくれたことに、そしていろんな方々に出会えたことに心より感謝してまたどこかでの偶然の再会がある事をお互いが祈願しあった山行でありました。 今回4泊5日の長期山行は初体験でありましたが、私自身の最大の反省点はやはり体力面での準備不足とやたらと荷物が多すぎたって事で今後の課題としておきます。 実は、下山後平湯温泉にてもう一泊させていただきその疲れを癒させていただきました。そして翌朝早めに起き乗鞍岳行きバスの乗車して畳平から剣ケ峰まで登頂させていただきました。さすがにこの日はガスに覆われ眺望を望むことは叶わなかったですが、深秋の山に触れ合える機会が密集した一週間でした。 いやぁ!山って本当にいいですねぇ!!
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