神話の山へ~大杉山・須留ヶ峰

2021.10.05(火) 日帰り

活動データ

タイム

06:35

距離

9.8km

のぼり

1096m

くだり

1092m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 35
休憩時間
1 時間
距離
9.8 km
のぼり / くだり
1096 / 1092 m
2 34
35
17
1 53

活動詳細

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 天気予報に裏切られ図らずも断念せざるを得なかった前回から約一年、ようやく晴れが続いた今日、満を持して神話の山「須留ヶ峰」へ挑んだ。  神々が乗った船が、頂でその船底を擦ったことから名づけられた「須留ヶ峰」。まさかその痕跡が残っているとは思わないが、そんなことを考えながらワクワクして登って行こうとしていたのだが、荒れたガレ場が連続する急登の道でそんな余裕はなく、ただただ一歩づつ慎重に歩を進めて行った。  最初の沢沿いに登って行く道はガレ場が多く、転倒しないように気を付けながら進む。滝が多いせいか沢づたいでも急登だ。  沢を離れてものんびり尾根登りとはいかず、急斜面のトラバースが多数あり、足を踏み外して滑落すればたちまち異世界に行ってしまう危険な個所の連続だ。足の幅ほどの、かろうじて斜面よりは角度が緩いという程度の道が延々と続く。バランスを崩さないように慎重に進んで行く。  下調べで、最も危険なのは沢を渡るところだと思っていたが、それ以上に危険な個所が目白押しの緊張を強いられる登山道だった。  しかしそうであるからこそ、大杉山に到着した時の達成感や爽快感は、言葉で表せないほど素晴らしいものだった。  三日前に反対側から見た氷ノ山を目の前に腹ごしらえをして、いざ須留ヶ峰へ。  ここでしくじった。  地図によれば、登ってきた尾根の隣の尾根で須留ヶ峰に向かう。隣の尾根を下り始めると真っすぐ下りていく方向に尾根が続いている。歩きやすい尾根だ。  調子よく進んで行ったのだが、ふと違和感を覚えた。ちょっと下りすぎじゃないかと思った。これだけ下りたら次のピークに向かって斜度が緩くなって平坦にならなければならないはずだ。GPSを確認すると、南西へ続く尾根を進んでいるはずが、北西の尾根を進んでいた。どおりで下りが続くはずだ。  早く気付くことができて助かった。登り返して正規の尾根に進むことができた。  いよいよ「神話の山」須留ヶ峰に到着。残念ながら眺望が無いので船底を擦ったという実感は得られなかった。  頂上をひととおり堪能した後、帰路へ。  二か所の道外れで少し予定時間をオーバーしたが、無事下山。締めくくりに山の神にお礼参りをした。  氷ノ山、扇ノ山と緩い登山が続いた後の本格登山となり、今回は本当にしんどかったのだがいつもの通り、下りてきてみればそんなことはすっかり忘れて楽しい一日だったと振り返った。 <追記>  下山途中、林道コースとの分岐点を少し過ぎた所で、おそらく熊であろう獣の咆哮が聞こえた。目視はできなかったが、近くで聞こえたのでこっちに来るなと威嚇したのかもしれない。さいわい進む方向ではなかったのでそそくさと立ち去った。  熊にはご用心を。

須留ヶ峰 山神神社手前の広い駐車スペースからスタート。
山神神社手前の広い駐車スペースからスタート。
須留ヶ峰 昔は「スリガ峰」の方がメジャーだったのだろうか。今日は体力的にも時間的にも「須留ヶ峰」まで。
昔は「スリガ峰」の方がメジャーだったのだろうか。今日は体力的にも時間的にも「須留ヶ峰」まで。
須留ヶ峰 前回頭を出している岩が無かったのであきらめたポイント。今日は水量が少なく容易に渡れる。
前回頭を出している岩が無かったのであきらめたポイント。今日は水量が少なく容易に渡れる。
須留ヶ峰 岩のブリッジ。
岩のブリッジ。
須留ヶ峰 丸太橋。高さもあり、恐る恐る渡る。
丸太橋。高さもあり、恐る恐る渡る。
須留ヶ峰 苔むした沢沿いを登って行く。
苔むした沢沿いを登って行く。
須留ヶ峰 滝だ。沢沿いに登るので急登りになる。
滝だ。沢沿いに登るので急登りになる。
須留ヶ峰 「大岩」
「大岩」
須留ヶ峰 「大岩」の上には木がある。根が下まで伸びて頑張っている。
「大岩」の上には木がある。根が下まで伸びて頑張っている。
須留ヶ峰 この橋はダメでしょと思ったら、
この橋はダメでしょと思ったら、
須留ヶ峰 右の方にロープがあった。
右の方にロープがあった。
須留ヶ峰 この橋は揺れる。右の丸太が中央に向かってしなっている。もうすぐ落ちそう。
この橋は揺れる。右の丸太が中央に向かってしなっている。もうすぐ落ちそう。
須留ヶ峰 杉が落石を止めている横をすり抜けた。上を見ると、今にも落ちてきそうな岩が多数。
杉が落石を止めている横をすり抜けた。上を見ると、今にも落ちてきそうな岩が多数。
須留ヶ峰 この橋は立ち入り禁止。沢に下りる。
この橋は立ち入り禁止。沢に下りる。
須留ヶ峰 横から見ると、三本の真ん中の丸太が落ちていた。
横から見ると、三本の真ん中の丸太が落ちていた。
須留ヶ峰 見かけによらずしっかりしている丸太橋。渡りたくなければ渡らなくても行けそうだ。
見かけによらずしっかりしている丸太橋。渡りたくなければ渡らなくても行けそうだ。
須留ヶ峰 分岐点のようなところに出た。
分岐点のようなところに出た。
須留ヶ峰 第二登山道?YAMAPの地図では直進になっているので真っすぐ進む。
第二登山道?YAMAPの地図では直進になっているので真っすぐ進む。
須留ヶ峰 滝で行き止まり。道がない。100m位しか進んでいないので「岩滝」ではないようだ。分岐点まで引き返して「第二登山道」へ。
滝で行き止まり。道がない。100m位しか進んでいないので「岩滝」ではないようだ。分岐点まで引き返して「第二登山道」へ。
須留ヶ峰 林道コースとの合流点。須留ヶ峰まで70分?YAMAPの地図では「大杉山」まで70分なんだけど。看板をよく見ると須留ヶ峰は別名「磨ヶ峰(すりがみね)」らしい。
林道コースとの合流点。須留ヶ峰まで70分?YAMAPの地図では「大杉山」まで70分なんだけど。看板をよく見ると須留ヶ峰は別名「磨ヶ峰(すりがみね)」らしい。
須留ヶ峰 車道らしいが崩れていて通れない。
車道らしいが崩れていて通れない。
須留ヶ峰 車道終点。
車道終点。
須留ヶ峰 滑りそうな沢を渡る。本日一番危険な沢渡。
滑りそうな沢を渡る。本日一番危険な沢渡。
須留ヶ峰 方向転換地点。時間はYAMAPの地図があっている。
方向転換地点。時間はYAMAPの地図があっている。
須留ヶ峰 もうすぐ大杉山。
もうすぐ大杉山。
須留ヶ峰 大杉山に到着。
大杉山に到着。
須留ヶ峰 氷ノ山。扇ノ山から見たのと反対側だ。頂上の避難小屋を確認できる。
氷ノ山。扇ノ山から見たのと反対側だ。頂上の避難小屋を確認できる。
須留ヶ峰 大屋方向。
大屋方向。
須留ヶ峰 東方向。
東方向。
須留ヶ峰 北方向。
北方向。
須留ヶ峰 氷ノ山を見ながら昼食。そして須留ヶ峰へ。
氷ノ山を見ながら昼食。そして須留ヶ峰へ。
須留ヶ峰 この木のところが注意ポイント。
この木のところが注意ポイント。
須留ヶ峰 道は真っすぐ続いているように見えるが、別の尾根に行ってしまう。左の方に行かなければならない。
道は真っすぐ続いているように見えるが、別の尾根に行ってしまう。左の方に行かなければならない。
須留ヶ峰 頂上に到着。
頂上に到着。
須留ヶ峰 頂上のランドマークの木。
頂上のランドマークの木。
須留ヶ峰 太古の昔、天の浮舟の底を擦った頂上。
太古の昔、天の浮舟の底を擦った頂上。
須留ヶ峰 再び大杉山。
再び大杉山。
須留ヶ峰 こんどはこっち方向を見ながらコーヒーブレイク。
こんどはこっち方向を見ながらコーヒーブレイク。
須留ヶ峰 林道コースとの分岐点まで下りてきた。なんとか暗くなる前に下りられそうだ。ここを少し進んだところで、熊の咆哮を聞いてびっくり。生で聞くと迫力が違う。熊にはご用心!
林道コースとの分岐点まで下りてきた。なんとか暗くなる前に下りられそうだ。ここを少し進んだところで、熊の咆哮を聞いてびっくり。生で聞くと迫力が違う。熊にはご用心!
須留ヶ峰 下りも通行止めの橋。当たり前か。
下りも通行止めの橋。当たり前か。
須留ヶ峰 山神神社まで下りてきた。無事下山。
山神神社まで下りてきた。無事下山。
須留ヶ峰 無事に山行きを終えられたことに感謝してお礼参り。
無事に山行きを終えられたことに感謝してお礼参り。
須留ヶ峰 大山衹神社、なんと読む?
大山衹神社、なんと読む?
須留ヶ峰 ありがとうございました。
ありがとうございました。

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