活動データ
タイム
06:35
距離
9.8km
のぼり
1096m
くだり
1092m
活動詳細
すべて見る天気予報に裏切られ図らずも断念せざるを得なかった前回から約一年、ようやく晴れが続いた今日、満を持して神話の山「須留ヶ峰」へ挑んだ。 神々が乗った船が、頂でその船底を擦ったことから名づけられた「須留ヶ峰」。まさかその痕跡が残っているとは思わないが、そんなことを考えながらワクワクして登って行こうとしていたのだが、荒れたガレ場が連続する急登の道でそんな余裕はなく、ただただ一歩づつ慎重に歩を進めて行った。 最初の沢沿いに登って行く道はガレ場が多く、転倒しないように気を付けながら進む。滝が多いせいか沢づたいでも急登だ。 沢を離れてものんびり尾根登りとはいかず、急斜面のトラバースが多数あり、足を踏み外して滑落すればたちまち異世界に行ってしまう危険な個所の連続だ。足の幅ほどの、かろうじて斜面よりは角度が緩いという程度の道が延々と続く。バランスを崩さないように慎重に進んで行く。 下調べで、最も危険なのは沢を渡るところだと思っていたが、それ以上に危険な個所が目白押しの緊張を強いられる登山道だった。 しかしそうであるからこそ、大杉山に到着した時の達成感や爽快感は、言葉で表せないほど素晴らしいものだった。 三日前に反対側から見た氷ノ山を目の前に腹ごしらえをして、いざ須留ヶ峰へ。 ここでしくじった。 地図によれば、登ってきた尾根の隣の尾根で須留ヶ峰に向かう。隣の尾根を下り始めると真っすぐ下りていく方向に尾根が続いている。歩きやすい尾根だ。 調子よく進んで行ったのだが、ふと違和感を覚えた。ちょっと下りすぎじゃないかと思った。これだけ下りたら次のピークに向かって斜度が緩くなって平坦にならなければならないはずだ。GPSを確認すると、南西へ続く尾根を進んでいるはずが、北西の尾根を進んでいた。どおりで下りが続くはずだ。 早く気付くことができて助かった。登り返して正規の尾根に進むことができた。 いよいよ「神話の山」須留ヶ峰に到着。残念ながら眺望が無いので船底を擦ったという実感は得られなかった。 頂上をひととおり堪能した後、帰路へ。 二か所の道外れで少し予定時間をオーバーしたが、無事下山。締めくくりに山の神にお礼参りをした。 氷ノ山、扇ノ山と緩い登山が続いた後の本格登山となり、今回は本当にしんどかったのだがいつもの通り、下りてきてみればそんなことはすっかり忘れて楽しい一日だったと振り返った。 <追記> 下山途中、林道コースとの分岐点を少し過ぎた所で、おそらく熊であろう獣の咆哮が聞こえた。目視はできなかったが、近くで聞こえたのでこっちに来るなと威嚇したのかもしれない。さいわい進む方向ではなかったのでそそくさと立ち去った。 熊にはご用心を。
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