常念岳 そこは最高の展望台

2021.10.03(日) 2 DAYS

活動データ

タイム

15:38

距離

16.5km

のぼり

1862m

くだり

1951m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 1
休憩時間
1 時間 41
距離
7.8 km
のぼり / くだり
1401 / 256 m
DAY 2
合計時間
8 時間 37
休憩時間
2 時間 59
距離
8.7 km
のぼり / くだり
460 / 1692 m
42
1 16
3 49
15

活動詳細

すべて見る

※やたらと長文になってしまいました。でも、良く書けてるので読んでみてください😁 槍や穂高から否が応でも見える美しい山容。ずっと登りたいと思っていた常念岳。 職場の勤務形態が変わり、急遽出来た連休。台風一過で好天は約束されているので、山でしょ! 土曜日の午後から行動開始。何十回と通っている中央道。釈迦堂PAで釈迦堂ラーメンとミニチャーハンの早めの夕食。 諏訪湖SAで諏訪湖の黒い湖面の写真を撮り、梓川SAで車中泊だ。高速料金深夜割を得るための、いつもの行動だ。 土曜の夜なのに以外と空いている。9時に寝る。 しかし、腹の具合がイマイチで、何回かトイレに。11時頃に行くと車の数が増えていた。みな車中泊で山に行くのか、と勘ぐってしまう。 4時に起床し、売店で朝食を買って食べ、出発だ。このSAはスマートICなので、このまま降り、一ノ沢に向かう。 街灯の無い田舎道で真っ暗だがガラガラなのでスムーズだ。 徐々に明るくなってきたが、空は所々雲に覆われている。目指す常念岳や蝶ヶ岳はチラホラ見え隠れする。しかし、これは山の上から見れば雲海なので全く心配いらない。 そして、5時半頃に一ノ沢の駐車場に到着。土日登山者でまずまずの混み様だが、良い場所が空いていた。 準備を済ませ6時に登山開始。まずは舗装された林道を歩くが、しばらくするとメインの駐車場があった。下調べが足りなかった。 ここから先は駐車場はない、と注意書きがあるが、ちょっとしたスペースに路駐している輩が多い。 15分ほどで一ノ沢登山口に着く。ここまで車は入れるが駐車場は無い。 どこに所属しているのか分からないが管理人のような方たちがいる。恐らく混雑時だけだと思うが、登山届提出の確認などをされていた。 さて、登山道に入る。一ノ沢沿いの樹林帯を行く。 沢のすぐ横を通ったり、登山道を水が流れていたり、丸太橋で沢を渡ったりと、変化に富んでいるが、ひたすら登りだ。 紅葉シーズンは過ぎたが、それでも美しい。 前常念岳が左手に見え始めた。 標高2050m辺りの"胸突八丁"という所から急登になる。そして、人一人がやっと通れる登山道がしばらく続く。 20人近い団体ツアーとすれ違ったが、登りの自分が待つハメになった。5人づつくらいに別れて行動できないのだろうか。。。 木の階段が次々と現れ、体力を消耗する。おまけに10月とは思えない暑さだ。 最後の水場、と書かれた所で激冷えの清水をがぶ飲みし、生き返る。 森林限界を超えた頃、真新しい木の階段を登り、空が開けたと思った刹那、常念乗越に到着。 ついに目の前に大パノラマが! 思わず、うぉー!と声が出るほどの圧巻の景色。 槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳から大キレット。そして北穂高岳へ。13年前に縦走した思い出が蘇る。 常念乗越は広場のようで、ここから常念岳へ続く斜面が始まる。 常念小屋は立派な山小屋だ。受付でテント場代トイレ費込み2000円を支払い、テン場へ。 5張ほどのテントがあったが、良い場所を確保。正面に槍が望める抜群のロケーションだ。 "我が家"を建て、荷物を整理し、必要な物だけをアタックパックに詰め常念岳に向かう。 最初はガレ場の登りだ。それほど急ではない。 ところがどうしたことだろう、10分ほど登ったら体調が良くない。岩の上でしばらくボーッと槍を眺めていたが、この先は無理そうなので引き返すことにした。明日があるさ。 テン場に戻り山を眺めながら日向ぼっこだ。これはこれで贅沢な時間だ。腹が減ったのでSAで買っておいたオニギリと、仕方ないのでビールで槍に乾杯!(おまえ、体調良くないんじゃないの? ん? ビールは別腹?) 地面にエアーマットを敷いて寝そべる。Tシャツだけでも寒くない。 いくらでも見ていられる景色だ。 さて、少しづつだがテン泊者が増えてきた。 外国人も3人いる。 広くてきれいで良いテント場だ。 ようやく日が傾いてきた。夕飯の準備だ。 メニューはチキンラーメン缶詰焼き鳥入りとお湯を入れるだけドライカレーだ。体調は回復した、に違いない。 そして、いよいよ槍の稜線に日が沈む。この画は初めてだ。角度的にパノラマ銀座からしか見れないのかな。。 しかし、あいにく夕焼け色にはならなかった。 さぁ、次は星空だ。暗くなるまで待とう。 久しぶりに見る一面の銀世界。満天の星だ。真上に薄っすらと天の川も見える。 こういう時、一眼レフがあれば。。 自分のカメラは最長で15秒しか開かないので、白いポツポツしか写らない。 明日は山頂で朝日を迎えるため、とっとと寝る。 夜が深くなるにつれ寒くなってきた。安物シュラフはちっとも温かくない。 2日目 3時半に起床。外を覗くと満点の星。 今日も快晴だ。風も無い。 寝ているときは寒さを感じたが、あまり寒くないようだ。 軽く腹に入れ、ヘッドライトを点け出発。 体調は問題ない。 月は下弦の三日月。山の稜線が僅かにわかる。斜面を見上げると先行している灯りが間を空けて2つ見える。 塩見岳に続き、またまた古い豆電球式のヘッドライトの頼りない灯りで、ガレた道を登る。 徐々に傾斜が増す。そして、東の空がほんのり明るくなり始めた。 1つ目の灯りに追いついた。自分より高齢者の男性だ。 そして、2つ目の灯りは山ガールだ。 途中、道を間違えて山ガールに"こっちですよー"って教えられて、追い越された。 しかし、お二人は荷物が重いのですぐに追いつく(山頂で聞くと蝶ヶ岳まで行くとのこと)。 頂上だと思っていたピークが違い、まだまだ先だった。東の空が赤みを増してきた。 頂上直下は北アルプスらしい岩稜帯だ。 そして、ついに常念岳に登頂。山頂の2857mは標高第45位だ。 圧巻の眺めだ。一番乗りで名峰独り占めである。 無風快晴。遮るものは何もない。 北は鹿島槍ヶ岳、剱岳、立山、裏銀座と表銀座の峰々。 槍、穂高を経て焼岳、乗鞍岳、御嶽山。 南は富士山、甲斐駒ヶ岳、北岳、塩見岳。 東は浅間山、奥秩父山塊、八ヶ岳などすべてが見渡せる。 素晴らしい展望台だ。 おじさんと山ガールは何とか日の出に間に合った。 そして、2021年10月4日午前5時50分。東のスカイラインから真っ赤な太陽が昇る。 荘厳だ。 槍・穂高連峰に朝日が当たり薄紅色に染まる。 影常念が現れた。二等辺三角形のようなキレイな姿だ。 次々と登山者が登ってくる。おじさんと山ガールは蝶ヶ岳へ向かった。 自分は1時間ほど"山"を堪能して、後ろ髪を引かれながら山頂を後にする。 そして、テント場に帰還。 テントを片付け、槍ヶ岳に別れを告げ下山開始だ。 それにしても暑い。膝に痛みが出ないようにゆっくり下る。 無事に登山口に帰り着き、辛い舗装路歩きを終え駐車場に戻り、この素晴らしい山旅は幕を閉じた。

常念岳・大天井岳・燕岳 一ノ沢登山口(ヒエ平)。ここまで車は入れるが、駐車場はない。徒歩10〜15分手間に無料駐車場がある。
一ノ沢登山口(ヒエ平)。ここまで車は入れるが、駐車場はない。徒歩10〜15分手間に無料駐車場がある。
常念岳・大天井岳・燕岳 一ノ沢の沢沿いを行く
一ノ沢の沢沿いを行く
常念岳・大天井岳・燕岳 地図には"王滝ベンチ"と書いてあるものもある休憩場
地図には"王滝ベンチ"と書いてあるものもある休憩場
常念岳・大天井岳・燕岳 前常念岳を見上げる
前常念岳を見上げる
常念岳・大天井岳・燕岳 笠原沢出合の丸太橋より
笠原沢出合の丸太橋より
常念岳・大天井岳・燕岳 美しい紅葉と前常念岳
美しい紅葉と前常念岳
常念岳・大天井岳・燕岳 ドーン! 常念乗越に到着。
これだよ、これ!
ドーン! 常念乗越に到着。 これだよ、これ!
常念岳・大天井岳・燕岳 常念岳への登り
常念岳への登り
常念岳・大天井岳・燕岳 槍ヶ岳から飛騨乗越に下り、大喰岳、中岳へ。
※新穂高温泉から右俣沢沿いのルートは飛騨乗越まで登らないと槍ヶ岳は見えない。
槍ヶ岳から飛騨乗越に下り、大喰岳、中岳へ。 ※新穂高温泉から右俣沢沿いのルートは飛騨乗越まで登らないと槍ヶ岳は見えない。
常念岳・大天井岳・燕岳 そして、南岳から大キレットへ。約300mを一気に下り、北穂高岳へと続くアルピニスト憧れの縦走路。
そして、南岳から大キレットへ。約300mを一気に下り、北穂高岳へと続くアルピニスト憧れの縦走路。
常念岳・大天井岳・燕岳 "我が家"完成。見事なロケーション
"我が家"完成。見事なロケーション
常念岳・大天井岳・燕岳 槍に乾杯! おまえ、体調は?😛
槍に乾杯! おまえ、体調は?😛
常念岳・大天井岳・燕岳 槍ドドーン!
槍ドドーン!
常念岳・大天井岳・燕岳 常念ドーン!
常念ドーン!
常念岳・大天井岳・燕岳 夕飯はチキンラーメンとドライカレー。またビール!
夕飯はチキンラーメンとドライカレー。またビール!
常念岳・大天井岳・燕岳 落日燃ゆ!
落日燃ゆ!
常念岳・大天井岳・燕岳 スマホの写真
スマホの写真
常念岳・大天井岳・燕岳 常念岳も夕日に染まる。
常念岳も夕日に染まる。
常念岳・大天井岳・燕岳 満点の星空なんです!
天の川も見えてるんです!
ボクのカメラではこれで精一杯。
満点の星空なんです! 天の川も見えてるんです! ボクのカメラではこれで精一杯。
常念岳・大天井岳・燕岳 翌日。常念岳一番乗りか?!
たまらん!
翌日。常念岳一番乗りか?! たまらん!
常念岳・大天井岳・燕岳 名峰独り占めの図。ポーチにタオルを巻くのがオヤジ流(笑)
名峰独り占めの図。ポーチにタオルを巻くのがオヤジ流(笑)
常念岳・大天井岳・燕岳 明るくなってきた
明るくなってきた
常念岳・大天井岳・燕岳 山の夜明けぜよ!
山の夜明けぜよ!
常念岳・大天井岳・燕岳 右に富士山。その左は八ヶ岳。
右に富士山。その左は八ヶ岳。
常念岳・大天井岳・燕岳 常念岳山頂から望む朝日。遮るものはない。
常念岳山頂から望む朝日。遮るものはない。
常念岳・大天井岳・燕岳 朝日に染まる槍・穂高連峰
朝日に染まる槍・穂高連峰
常念岳・大天井岳・燕岳 右から北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳。
右から北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳。
常念岳・大天井岳・燕岳 荘厳な眺め
荘厳な眺め
常念岳・大天井岳・燕岳 手前から東天井岳、燕岳。その上が針ノ木岳。右へ爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の双耳峰。
手前から東天井岳、燕岳。その上が針ノ木岳。右へ爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の双耳峰。
常念岳・大天井岳・燕岳 奥に見えるのが三俣蓮華岳、鷲羽岳(左から)などの裏銀座コースだ。
奥に見えるのが三俣蓮華岳、鷲羽岳(左から)などの裏銀座コースだ。
常念岳・大天井岳・燕岳 影常念が出現
影常念が出現
常念岳・大天井岳・燕岳 影常念がくっきりと。
影常念がくっきりと。
常念岳・大天井岳・燕岳 奥左から三俣蓮華岳、鷲羽岳。水晶岳か真砂岳か野口五郎岳か?
奥左から三俣蓮華岳、鷲羽岳。水晶岳か真砂岳か野口五郎岳か?
常念岳・大天井岳・燕岳 奥左から、立山三山と剱岳。
奥左から、立山三山と剱岳。
常念岳・大天井岳・燕岳 表銀座コース
表銀座コース
常念岳・大天井岳・燕岳 お別れに再度、槍ヶ岳から大キレットへ。
お別れに再度、槍ヶ岳から大キレットへ。
常念岳・大天井岳・燕岳 そして、穂高連峰へ。
そして、穂高連峰へ。
常念岳・大天井岳・燕岳 ここを下る
ここを下る
常念岳・大天井岳・燕岳 常念小屋を見下ろす。下側の青いテントが我が家。
常念小屋を見下ろす。下側の青いテントが我が家。
常念岳・大天井岳・燕岳 下山中に写したのはこれだけ(笑)
下山中に写したのはこれだけ(笑)

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。