安堵の剱岳

2021.10.03(日) 日帰り

活動データ

タイム

09:29

距離

15.6km

のぼり

2393m

くだり

2364m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 29
休憩時間
1 時間 45
距離
15.6 km
のぼり / くだり
2393 / 2364 m
2
1
1 57
1 39
1 37

活動詳細

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金木犀が香り始め、トレランスタイルで高山へ行けるシーズンもそろそろ終わりということで早月尾根から岩の殿堂に挑む。 混雑すると見越して深夜2時頃に駐車場へ到着。空きはだいぶあった。さすがに10月の夜は半袖で車中泊するには寒く、ウルトラライトダウンを着て4時半まで仮眠。 起床後セブンで購入した「たんぱく質が採れるローストチキン&スパイシーチリ」を腹に収めたがこれがいけなかった。その後色々出立の準備をすすめ5時過ぎに駐車場をスタート。 序盤は消化活動が間に合わずお腹の調子がすこぶる悪くとにかくゆっくり歩いた。悪夢のようだった。 お腹に負担がかからないよう歩いていると徐々に調子が戻ってきたので少しずつペースをあげていく。完全に普段どおりの体調に戻ると、初めのスローペースを挽回するかのように駆け上ったがこれも良くなかった。 中盤でオーバーペースとなったことで、後半脚が攣り一般人ペースでの登攀を強いられた。そもそも練習不足なことも大きな要因の一つだが。 2800m辺りから雪か雹が氷結しており、夏山の終わりを感じた。凍結箇所はごく一部なので特に問題はない。のろのろ登っていると気づけば山頂に着いていた。 天気は最高で、立山連峰、後立山連峰、さらに遠方には我らが富士山も視認できた。剱岳という選択は大正解だったようだ。 登りでそこそこ疲労していた&コースを通して急勾配なためのんびり下山の予定だったが、岩場以降は思いの外下りやすくさくさく標高を消化していく。 樹林帯に入り標高1700mほどを駆け降りていると、前方から迫真の悲鳴が聞こえ、もしやと思うと登山道から外れた10m程度下の斜面で夫婦がパニックになっていた。 初めてこのような緊迫した場面に出くわしおろおろしていると、たまたま後ろから登山歴の豊富な強靭な男性が現れ、斜面を降りてパワープレーで滑落者を引き上げた。絶望的な急斜面でなかったことや、熊笹が生い茂っていたことなどが幸いし、怪我なく無事に救助することができた。あの男性のように早急に判断、行動ができるようになろうと心に刻んだ。 そこからは少しばかりビビってしまい、ペースを落として下った。登頂後の脚の疲労感はどこへいったのか下りではほぼ疲労感は感じず、気付けば登山口といった感じだった。16時下山を覚悟していたのにも拘わらず、15時前に下山完了した。 下山後、駐車場で帰宅準備をしていると地元のおばあちゃんがあなたの心は綺麗だからと言って、リンゴや手作りのお菓子その他諸々をいただいた。 帰り際に温泉に3回浸かり、私の経験史上最低のサービスだったGarbage食堂でタラ汁を食して帰途についた。タラ汁は特別美味いわけでもなく、小骨が鬱陶しいので二度と注文しないと思う。 高速料金を深夜割引調整し、3日跨いでいるので表現として正しいか分からないが、深夜1時頃日帰り剱岳完遂。剱岳にはまたいつか訪れよう。

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