小樽でテン泊してきました。え?小樽で!?と思うかもしれませんが、わざわざ大雪山に行かなくてもテン泊山行が可能です。ルートは塩谷丸山〜小樽天狗山までので縦走路を使います。このルートは十分日帰り山行可能なルートですが、途中に「おたる自然の村」と言うキャンプ場があり、そこをテン場と見立てて、あえて1泊2日で、さらに重装備での山行に挑んできました。 【1日目】 早朝、高速バスとJRを乗り継いで、小樽駅の1駅隣の塩谷駅に8:16に到着。ここから登山開始します。 この日は曇の予報でしたが、自宅を出た時点で雨が降っており、先行きが不安な天気。登山開始時点では雨は降ってないものの空はどんよりとした雲に覆われています。そのせいか、人気の塩谷丸山も今回は登っている人も少なめ。山頂もガラガラでした。 塩谷丸山でほとんどの登山者が引き返す中、テン泊重歩兵の一行(変態)は、遠藤山へ足を進めます。この先の区間の夏道はヤブヤブと聞いていたので、藪漕ぎを覚悟しましたが、塩谷丸山〜遠藤山までの区間はなんともない普通の登山道でした。ただ、遠藤山に近づくにつれ、雲行きが怪しくなり、不吉なガスも立ち込めてきます...。やはり、振ってきたー!!今シーズンから晴れ男になったと思ったが、ここで運尽き果てました。遠藤山山頂で雨のピークを迎え、たまらず雨具を着るものの既に遅し。雨が降った段階で雨具を着るべきだったと反省。遠藤山は山頂の眺望皆無だし雨は降るしで、自分の中で悪評高い山になってしまいそう... 遠藤山からオコバチ山方面も藪漕ぎを覚悟していましたが、ちょうど笹刈りが入った直後のようで、これまた普通の登山道感覚で歩けました。これ以降の登山道も笹が刈られており、藪漕ぎの心配はありません。遠藤山からオコバチ山はあっという間。オコバチ山も眺望無しで雨も降っているため、立ち止まらずに通過します。オコバチ山を過ぎて程なくして自然の村方面への下山路への分岐が現れます。この日は、ここから自然の村へ下山し、テン場でテント泊です。 14時、テン場に到着。オコバチ山荘の日帰り入浴が15時までだったので、急いで入浴し、雨で冷えた身体を温めました。テント設営後は飯を食べながらまったりと過ごしていましたが、時折雨が降ってきて、決して良い天気とは言えず。深夜にはまたも土砂降りに近い雨が降ってきて、テント内に浸水しないかビクビクしながら寝る羽目となりました。まさしく修行... 【2日目】 朝、目覚めると雨は止んでおり、空は青空が見えます。幸いにもテント内は結露程度で済み、浸水は免れました。テント撤収後、昨日の分岐点まで戻り、分岐から天狗山方面へ向かいます。途中、ピーク(大曲山)を1つ通過しますが、天狗山までは終始勾配が緩やかでキツいところはほぼありません。天狗山では展望台からの小樽市街の眺めが壮観でした!函館山や藻岩山にも引けを取らないのではないでしょうか? 11:30頃、天狗山を下山。その後、バスで小樽駅へ戻ります。小樽駅到着後、近くの三角市場内の食堂でご褒美のビールと海鮮丼。疲れた身体に染みました! 今回のテン泊山行、総距離は長いものの、キツい区間は塩丸と遠藤山の登りだけかなと思います。1泊することで距離が分散されるので、1日辺りの負荷も丁度よく、またテン場は普通のキャンプ場で水道水を使えるので、テン泊初心者向けの練習として良いモデルコースになると思います!
スタート地点の塩谷駅
小樽駅から乗ってきた列車
塩谷丸山の登山口駐車場。珍しくガラガラ
1ヶ月前に近くでクマが目撃されたらしい...
塩谷丸山山頂
塩谷丸山山頂より余市方面を眺める
シリパ岬
遠藤山へ続く縦走路。稜線伝いではあるが、普通の森の中を歩く感じです。
ノコンギク? あちこちに沢山咲いてました。
遠藤山へ続く縦走路
一部紅葉が始まっています
紅葉
遠藤山に近づくにつれ、怪しいミストが立ち込める...
遠藤山山頂 眺望皆無&雨&ガスでここに来た瞬間が今回の山行で1番テンション下がりました。
おたる自然の村入口
おたる自然の村
おたる自然の村内のオコバチ山荘。ここでキャンプの受付をします。日帰入浴も15時までは可能です。
テント設営状況
1日目の夕食 ポトフ風煮込み
2日目の朝食 新潟で仕入れたバスセンターのカレー
バスセンターのカレー、素朴でめっちゃ美味い!現地で人気なのも頷ける。
オコバチ山〜天狗山の縦走路 笹刈りされているお陰で歩きやすかった
大曲山山頂 山頂感はありません。
大曲山
大曲山山頂の三角点
長い縦走路のゴール
天狗山から眺める小樽市街
天狗山山頂。眺望は皆無
天狗山散策路案内図
天狗山山頂 山頂感はありません
鼻なで天狗さん
撫でられすぎて鼻の塗装剥げている
ゴール地点 天狗山ロープウェイ山麓駅
ご褒美の海鮮丼