今日と明日は天気は最高。そしてたまたま、お互い登りたい山が一致した、Hinoking氏とコラボ登山。 車2台と言うこともあり、ずっと行ってみたかった、阿波のマッターホルンこと黒笠山から小島峠への縦走に挑む。
約10年ぶり4回目の黒笠山。今回は少しだけ、とある方の供養も兼ねて登っていくことにします。 ここは白井登山口の駐車場です。以前はここで行き止まりで、ここに駐車していた。
そしてこの注意喚起の看板から
上への廃屋へ登っていた記憶があったが、まだ上へと続いている林道を車で行けば
広場があったので、ここに駐車してスタート。
奥へ進み、この橋を渡ります。するとすぐに
小さいけれど、きれいな滝と淵がありました。そして廃屋の間を縫うように進み、
この看板から登山開始です。とにかく黒笠山は常時きつい登りのイメージしかない。
古い石垣の横を進んでいきます。
所々以前にはなかった作業道が登山道と交差しており、そのたびにこの白い木の道しるべがあります。そして必ず一言添えられています。 まずは「気をつけてな」
次は「ぼちぼち行きないよ」(~ないよは、~しなさいの意味の阿波弁)
今度は「休んでいきないよ」
そして「水のみないよ」
もうかなりの急登ですが、「マイペースで」
再び「気を付けてな」
「ガンバッテナ」 励ましありがとうございます。
もうすぐ倒壊しそうな廃屋です。
こういった道は集落の中の通路だったのだろう。
あと3.0㎞です。頑張ろう。
多分これが最後「ここから少し楽よ」 確かに勾配が緩くなった。
黒笠神社の立派な鳥居をくぐります。
その横には、山奥にもかかわらず水場があります。
神社の社殿が見えます。
このあたりからトラバース気味に登っていく。
沢を通過します。
写真では分かりにくいですが、きれいな水が流れており、緊急時には水場として役立ちそうです。
この辺も枯れた沢を通過します。
やっぱりあった一升瓶。
あと2.0kmです。
テープは充実しているので、それに従って行けば迷うことはない。
部分的な急登が結構きつい。
しかし木漏れ日の森の中を歩いていると本当に癒やされます。
確かに登りはきついけれど、自然林の中は気持ちがいい。
ガレ場を通過。
赤テープの方へと進んでいく。
苔むした石の登山道もあります。
何度もきつい登りが現れます。
基本問題ありませんが、ちょっとだけ足場が危険な所。
なぜか距離表示が消されています。
このあたりから稜線まで最後の急登です。
岩を巻いていき、しばらく行くと
奥に神社が見えてきました。
汗だくになりながら、黒笠神社到着。ここで休憩。
後ろ側にお社がありました。
そして横には2体の石造物がありました。では出発します。
稜線に向かって登りますが、ここもまたきつい。
上方が明るくなってきました。
やっとのことで、稜線に到達。
岩に絡みつく木。
笹尾根を登っていきます。
ここで矢筈山との分岐に到達。
目指す黒笠山はもうすぐそこです。
矢筈山とサガリハゲ山がきれいに見えます。
そしてまず最初のロープ場。ここはたいしたことはない。
次のロープ場。三点支持をすれば特に問題なし。
そして最後のロープ場。ここが一番登りにくいかも。でも足を掛ける場所がたくさんあるのでそれほどでもない。 それよりもここを登った後で見た、ロープと鎖のアンカーが非常に心許ないのが不安。
そして黒笠山山頂(1703m)到着です。三角点はありません。正面は三嶺ですが、こちらから見るとシャープさはなく、ずんぐりした形である。
こちらは剣山とジロウギュウです。虫が多くて写真に入ってしまっているのが残念。
昼食後、小島峠に向けて縦走開始です。いきなり踏み跡は薄くなります。
地図を見ながら、方向を間違わないように笹尾根を南に激下りする。
なんとか踏み跡は確認できます。
このあたりはコルになっています。
このあたりはたくさんの木が折れて、見晴らしがいいです。
どんどん下って行きます。
尾根上にどっしり根を張るブナの巨木。
岩の横を巻いていく。
このあたりが1542mピーク手前のコル。ここから急登です。
とにかく手付かずの森だけに巨木が多いです。
看板が見えてきました。
結構歩いたのに、まだ頂上から0.9kmしか進んでいない?ウソでしょ。
見にくいですが、ほんの少し歩いたところにある次の看板は頂上から1.5kmとなっている。いきなり600mも進んだ?
このあたりは気持ちのいい稜線散歩。
このあたりの距離表示は正しい気がする。やっぱり一番最初のものはちょっと怪しい。
二重稜線の右側の尾根を行く。
このブナも大地のエネルギーを感じる。
遠くまで見える真っ直ぐな登山道。
1339mピーク付近。あと2.0kmです。
三嶺がドーンと。今日は人が多そう。ここに来る道中も県外ナンバーが数珠つなぎだった。
明るい道を行く。しかし気温が高いせいか、虫が多い。
登るのが嫌なので、1364mピークは巻き気味に進み、稜線に合流。
ここから見た黒笠山は美しかった。
本日最後の急登を行きます。
本日最初で最後の三角点1380.0mです。
他の人のレポでは、この小さな標識が複数あったはずだが、ここでしか見られなかった。結構正規のルートを外したからかな?
そして旧小島峠到着。
この小島峠(おしまとうげ)は「おしま」という娘の名前に由来している。 徳島から菅生へ向かう道中「おしま」を連れてここへ来たが、寂しさのあまり泣き出したというところから名付けられたらしい。
中には「天明七年 三月十四日」作のお地蔵様がある。
峠の全景はこんな感じです。
では林道方面へ下って行きます。
こちらの方向へ進む。
所々林道で分断されていますが、気を付けてみると何とか分かります。そしてしばらく進み、
この赤テープから右へ入る
林道が見えてきました。
こちら側の登山道入口にも注意喚起の看板がありました。
こちらが新小島峠の新しい地蔵尊。
新小島峠の道路脇の広場にはお堂があり、以前は6月23日には柴灯護摩供養が行われていたが、今はもう行われていない。
小屋の右には「小島峠で菅生見れば、あいも変らぬ徳島よ」と祖谷の粉挽節の一節が書かれた板がある。
また峠の片隅には、閉校記念の標識が立てられていました。 こちらは菅生小学校。平成24年3月休校。
そして明谷小学校。平成9年3月休校。こちらは帰り道にあるので立ち寄ってみたいと思います。それではお疲れ様でした。
旧明谷小学校です。 裏側には車が放置されていました。
正面に回ると、建設会社の資材置き場になっていました。右に付随する建物は教員宿舎でしょうか。
もう字が判読しづらい状態ですが、
郵便ポストが、ここが明谷小学校であったことを証明していました。
さらに帰りに寄り道。今日は土釜へ。
岩の隙間に水が轟々と流れ落ちています。
前から見るとこんな感じです。
そして遠くから一枚。迫力ありました。