大山 Mt.Daisen ～日本百名山 001/100～

ついにこの日が来た。 2月から登山を初めて早や9ヶ月目。 これまで振り返ると70以上のピークを駆け足気味に踏んできた。 一座踏むごとにどんどん山にハマっていき、今では毎日山のことを考えている。元々キックボクシングの補強程度にやろうと考えていた登山がこんなにも自分の情熱を掌握するとは思わなかった。 (ベルセルク10巻より) いつからだろう 手に入れたはずのあいつが 逆にこんなにも強く オレを掌握してしまったのは 憧れの日本百名山。 そろそろ自分の力を試したい。 最初の一座はここにすると決めていました。 中国地方唯一の百名山、大山(標高1709m)へ。 本日の相棒は、 "長野のインパラ"たたた君です。 彼とは山cafeでの相席をきっかけに、登山を通じて知り合いました。 "長野のインパラ"と名付けたのは、線の細さに見合わぬタフネスと、軽快な身のこなし、そして優しい心を併せ持つことが理由。 俺のようないやしい人間からしたら、彼のような人と知り合えることはとても嬉しい。御縁に感謝🙏 普段は女性陣と"竜王"登山ばかりしている俺ですが、今日は違います。 侠二人。 女性の立ち入る隙はない。 行きましょう。 朝4時に集合して車で出発。 霧の深い中国道を走り、約3時間ほどで麓に到着。 なかなかご飯を食べるところが見つからない中、地元のローソンを見つけて朝食を買う。 蒜山SAから眼前に捉えていた大山を1番はっきり見れる場所があると聞き(たたた君調べ）、登る前に見ようと鍵掛峠へ。 雄大な大山の姿に大興奮。 見た目からして明らかにこれまで登ってきた山とは一線を画してる。 この山に登れるのかと胸が高鳴ります。 しかし鍵掛峠から登山口まで向かうまでに素晴らしい撮影ポイントが多く、その度に車を停めるのでなかなか目的地に辿り着かない😂 ま、これもいいさ。 時間？予定？明日？ そんな女々しいこと言う奴じゃないよな。 そんな感じで登山口の駐車場にたどり着いたのが10時前。下山目標は14時半くらいには下山したいなと話し合う。 車に乗ってる時も着いてからも思いましたが、この大山周辺はものすごいパワーを感じます。大山の恩恵を受け、護られていることが分かる。 期待を込めて、ようやくスタート！ この大山には2つの山頂があり、実質的なピークである弥山へ向かう一般的な夏山登山道コースと、三鈷峰という場所へ向かう中級者向けのコースがある。どちらかへ行くともう一方へは行けないので、今回は初めてということで夏山登山道を選びました。 大山寺阿弥陀堂から1合目、なんだか余裕そうだな！ 階段だし走ってあがってみようぜ、と意気込む。 猛ダッシュで2合目まで。 しかしこれがまずかった。 止まっても全然呼吸が整わず、1歩ずつしか進めなくなってしまった😓 身体が異常に重たく感じる。 スタートが既に標高800m近かったことを忘れていた。そういえば呼吸は徐々に慣らさんと、だよね。。 調子に乗ってたけどこのままではヤバすぎる…まだ3合目なのに。 (ベルセルク11巻より） オレの剣は… この化け物に……？ 通用するのか!? …出ろ オレの体… 前に 前に出やがれ!!! ゆっくりながらなんとか6合目の避難小屋まで到達。 ここではたくさんの登山客が休んでいて自分たちもここで小休止することに。すると、さっきまでが嘘のように回復しました。 ひょっとすると五合目の山ノ神様が助けてくれたのかもしれません。 いつもの調子がもどってきて、こうなったらもうかわいいもんよ！なんて言いながらグングン登っていきます。 視界が開けて稜線歩きの道になってからは、前も後ろも左も右も、見える景色全てが最高で、登りながらずっと感動していました。 山頂には多くの登山客がいました。 緊急事態宣言明けてすぐの土曜日だしね。ピークの記念碑で写真を撮ったり撮られたり。 みんな我慢しとったよね、また束の間の時間かもしれんけど、楽しもうや😄 そういえば山頂手前に売店があり、なんとコーラ買えました🥤 嘘だろォ！山頂でキンッキンに冷えたコーラが飲めるのかよォ！ いつも炭酸飲むのは下山してからなので大喜びで乾杯。 素晴らしい景色を見ながら飲んでいると、おもむろにたたた君が握り飯を手渡してきた。 『だるしょんさん、これが侠飯です。』 な、なんだと…( º言º)!! 地元長野から仕入れた松茸入りのにぎり飯を準備してきてくれていました。 粋なことしてくれる… 味は文句なし最高。松茸の香りがたまらん！ 何よりそういう気遣いをしてくれたことが本当に嬉しい。 ありがとう。 しかしこれだけでは終わらず、松茸をボイルし、かぼすポン酢で振舞ってくれた。まじかよ… 『だるしょんさん、箸は忘れましたが侠は黙って素手でいきましょう。』 なんて奴だ。 この場では敢えて言わなかったが、松茸をチョイスした時点でビンッビンな野郎だなと思ってたよ。 こちらも松茸の食感と風味をめちゃくちゃ味わえました😋めっちゃ旨かった…本当にありがとう！ 下山してからの目的(海鮮)もあるので、たたた君の侠飯を食べ終えてから足早に下山。麓の大神山神社にお参りし、本日の御礼を伝えて終了。 終始気持ちの良い山だった。 パワーに満ち溢れていて、良いものしか感じなかった😄 侠ジェラートをたいらげ、大山を後にします。 帰りは境港～松江方面に向かうことにして、車で弓ヶ浜沿いを走る。 鳥取県境港市、 平坦で穏やかな良い土地。 こういう土地で育った人は、きっと穏やかな性格になるんだろうな。 頭に誰かさんのことを思い浮かべながら、弓ヶ浜展望駐車場という看板を見つけたので立ち寄り、しばし侠二人で撮影などして遊ぶ。 長野生まれのたたた君は日本海に馴染みが無いらしく、海を見て感動していた。その姿を見ると今日彼をここに連れて来ることが出来て良かったなと思う。 時刻は17時過ぎ。市場は閉まっているので、海鮮丼が食べれる店を探す。 複数の選択肢がありましたが、我々はこの一択。 『峰』さん やっぱり我々山好きですから。 豪華海鮮丼をいただきます。 目的を達成し、あとは広島に帰るのみなんですが、せっかく水木しげる先生の故郷へ来たので、夜のライトアップされた妖怪通りに足を運びました。 オカルティな俺にはたまらなかったな😌泊まりで来たい、本当に良い町だった。 次また大山ユートピアコースに挑戦するときは泊まりにして1杯飲もうと心に決めました。 松江～三次に抜けて広島市内へ。 ようやく百名山に登頂できたことが本当に嬉しいです。 いつもながら明日の自分や世界がどうなるかわからないから、今やれることがあるなら、今全力でやりたい。 そんな気持ちで生きています。 最終目標とする"あの"山に挑戦できるのはいつになるか分からないけど、 今日が1period。 来週からは次の目標に向けて、また登山を楽しんでいきます。 今回相棒になってくれた、たたた君どうもありがとう。 なかなか気が合うなと(個人的に)感じてるのでこれからもよろしく。 一緒に"侠"を磨いていきましょう。 大変長くなりましたが、そんな感じで。最後まで御付き合いいただきありがとうございました。 また次回！ オワリ