男鬼集落から比婆ノ山、イワス、男鬼山

2002.10.27(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 46
休憩時間
1 時間 19
距離
11.5 km
のぼり / くだり
685 / 685 m
47
2
24
56
57
43
45

活動詳細

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 鈴鹿山脈北部、男鬼(おおり)集落から比婆ノ山、イワス、男鬼峠にいったん下って男鬼山に登った時の記録です。  小春日和を予想していた天気予報が珍しく大当たりで、ぽかぽかと暖かい日差しの下、男鬼集落を出発しました。比婆神社には舗装された車道の参道を登りました。旧参道は入口がよくわかりません。20分も上がると、霊仙の姿が素晴らしいポイントがあります。さらに20分ほど登ると比婆神社の駐車場で車道は終点。この日、車で結構遠方からお参りに来ておられる方がいました。比婆神社は大きな岩の下に本殿があり、周囲には大杉が立っています。駐車場に戻って山頂への入口を探しました。だいたい尾根の延長より少し東に、笹の切れた部分があって、そこから入ってみると、踏み跡がありました。テープも時々ありました。やがて、少し濃い藪を登りながら抜ければ、山頂のすぐ脇に飛び出しました。植林と雑木林の境目です。さて、ここから真西に下りなければなりませんが、全く道がなさそうだったので、少し南に出てみました。そうすると、東からの尾根道が交わる地点があり、その延長線が右に下っていました。これかな?と、下っていくと、なかなか急な下りですが、テープもあり、ずいぶんと下ってしまいました。しかし、方角がどうも南に振りすぎているのに気づき、それが甲頭倉へのルートであることがわかりました。ため息ついて山頂まで戻ってきました。  こんどは、山頂から道はありませんでしたがとにかく真西に下りてみました。そしたら、踏み跡がみつかり、それが少しずつはっきりとしてきました。やがてきれいな尾根に乗れました。これが、イワスへのルートでした。気持ちのいい尾根道を進んでいくと、目の前に赤いものが見えてきます。紅葉には少し早いなぁと思っていると、それは赤白まだらの鉄塔でした。この山塊を南北に走る大きな送電線で、地図によると、白鹿背山の西の東近江開閉所から、白鹿背山、角井峠、アカイシ、杉坂山を通っているものでした。この鉄塔から見た男鬼山、伊吹山の写真は上にあります。ここからは巡視路になるので非常に歩きやすい道です。その先のピークで三叉路となり、右から上がってくる道が合流します。これも巡視路で、男鬼の峠の少し集落寄りから上がってくるもののようです。ここで左折し、少し下ると、写真の謎の堰堤です。少し登り直せば草原状になり、その先で突然視界がパッと開けます。イワスの鉱山跡の断崖の上に出たのです。下を見れば身震いするほど。その縁っこを登っていくと、やがてイワスの山頂です。このあたりはイバラが多くて、歩きづらい場所でした。ここで、食事休憩。暖かいし、景色もいいし、ここで飲むビールはおいしかったです。イワスからの眺望は写真にいっぱい載せましたので、そちらをご覧ください。  さて、イワスからの下り、とりあえず80m下の広場まで下りるわけですが、尾根を南下して廃屋を右に下ったところは、かなりの藪がはびこった難路でした。なんとか古い車道を見つけて下っていきましたが、それでも木が既にいっぱい茂っていてなかなか大変でした。断崖が緩くなった地点から断崖脇を下りた方が賢明のようです。ここからは未舗装の林道を下り、車道に合流して、峠に着きます。右斜め下に下りる旧道が男鬼集落への道ですが、左上への新しい林道を行きます。途中までは舗装されたきれいすぎる林道です。尾根の突端のU字カーブの手前を左に階段で上がる巡視路が、男鬼山への取り付きです。稜線に乗れば、北へ北へと登ります。途中鉄塔も二箇所あります。二つ目の鉄塔から右折(東)し、ほんの少し下って鞍部に下り、登り直せば男鬼山の山頂です。ただし、鞍部あたりは杉の切り倒しがいっぱいで、歩きづらさはピカイチでした。何度倒された杉の木を越えたことか。。。男鬼山への登りは特に踏み跡などはありませんが、とにかく上へ上へと登ればやがて着きます。山頂はテープと小さな看板があり、ようやくそれと気づく場所です。 山行記録:日時-2002年10月27日、天候-晴れ。10:00 男鬼集落に駐車して出発、10:07 鳥居前、10:45 比婆神社本殿に参拝、10:57 比婆之山・山頂着。11:30 比婆之山・山頂発、11:43 鉄塔下、12:00 堰堤、12:14 イワス山頂着、13:00 イワス山頂発、13:30 イワス鉱山跡下部、14:00 峠、14:07 男鬼山取り付き、15:04 男鬼山・山頂、16:46 男鬼集落着。

霊仙山 男鬼(おおり)の集落は、どこか昔懐かしい、美しい集落です。でも、もう既にこの頃からずっと住んでる家はありません。夏だけ来られるお家はあったようですが。
男鬼(おおり)の集落は、どこか昔懐かしい、美しい集落です。でも、もう既にこの頃からずっと住んでる家はありません。夏だけ来られるお家はあったようですが。
霊仙山 比婆神社の鳥居は男鬼集落の少し西にあります。でも、ここから神社までは歩きでは半時間は登らなければ行けません。
比婆神社の鳥居は男鬼集落の少し西にあります。でも、ここから神社までは歩きでは半時間は登らなければ行けません。
霊仙山 ヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属)の赤い実
ヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属)の赤い実
霊仙山 比婆神社までは車で上がれる参道がついています。
比婆神社までは車で上がれる参道がついています。
霊仙山 ヤブムラサキ(クマツヅラ科ムラサキシキブ属)
ヤブムラサキ(クマツヅラ科ムラサキシキブ属)
霊仙山 参道途中一箇所から、霊仙山1094mの姿が望めます。右端から左に向けて登っていくのが西南稜です。
参道途中一箇所から、霊仙山1094mの姿が望めます。右端から左に向けて登っていくのが西南稜です。
霊仙山 ちょっとだけアップで。
ちょっとだけアップで。
霊仙山 こっちは比婆ノ山からの尾根。
こっちは比婆ノ山からの尾根。
霊仙山 まずはお詣り。比婆神社本殿です。比婆ノ山の山頂近く、大きな岩の下に建っています。巨石、あるいは山の神をまつる神社のようです。祭神は伊邪那美大神。
まずはお詣り。比婆神社本殿です。比婆ノ山の山頂近く、大きな岩の下に建っています。巨石、あるいは山の神をまつる神社のようです。祭神は伊邪那美大神。
霊仙山 比婆神社の駐車場まで戻り、山頂への入口を探します。鳥居から少し東に笹の切り開きがあり、ここから山に入れます。
比婆神社の駐車場まで戻り、山頂への入口を探します。鳥居から少し東に笹の切り開きがあり、ここから山に入れます。
霊仙山 林の中の笹道を登っていきます。少し藪の濃いところもありましたが、踏み跡はしっかりついていました。
林の中の笹道を登っていきます。少し藪の濃いところもありましたが、踏み跡はしっかりついていました。
霊仙山 ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)の実です。この時期は藪の中にいろいろな赤い実がありました。
ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)の実です。この時期は藪の中にいろいろな赤い実がありました。
霊仙山 ちょっと紅葉も始まっています。
ちょっと紅葉も始まっています。
霊仙山 杉の植林の中を進みます。
杉の植林の中を進みます。
霊仙山 まもなく比婆ノ山・山頂です。植林と雑木林の境目にある目立たない山頂です。三角点はありません。標高約670m。
まもなく比婆ノ山・山頂です。植林と雑木林の境目にある目立たない山頂です。三角点はありません。標高約670m。
霊仙山 小さなプレートがありました。「比婆之山」と書いてます。
小さなプレートがありました。「比婆之山」と書いてます。
霊仙山 山頂から、植林の中を真西に下ります。すると、やがてこのような尾根が出てきます。イワスへの稜線です。
山頂から、植林の中を真西に下ります。すると、やがてこのような尾根が出てきます。イワスへの稜線です。
霊仙山 その先の尾根の様子。同行のMH氏。
その先の尾根の様子。同行のMH氏。
霊仙山 イワスへの稜線の中程にある鉄塔下から。二つの峰の右方が男鬼山683mの山頂です。
イワスへの稜線の中程にある鉄塔下から。二つの峰の右方が男鬼山683mの山頂です。
霊仙山 男鬼山の右に伊吹山1377mが見えました。
男鬼山の右に伊吹山1377mが見えました。
霊仙山 左手には琵琶湖です。湖北方面。きれいな富士山型の山は、山本山。
左手には琵琶湖です。湖北方面。きれいな富士山型の山は、山本山。
霊仙山 ホオノキの落ち葉を踏んで進みます。
ホオノキの落ち葉を踏んで進みます。
霊仙山 比婆ノ山からイワスへの稜線はその先のピークで90°左に曲がり、その先の鞍部に不思議な堰堤があります。
そうとう古いもののようですが、川があるわけでもなく、何のためにあるのかよくわかりません。とりあえずこの上を歩きます。
比婆ノ山からイワスへの稜線はその先のピークで90°左に曲がり、その先の鞍部に不思議な堰堤があります。 そうとう古いもののようですが、川があるわけでもなく、何のためにあるのかよくわかりません。とりあえずこの上を歩きます。
霊仙山 イワスの山頂は、たぶんこの辺。でも、特に何もなかったです。
イワスの山頂は、たぶんこの辺。でも、特に何もなかったです。
霊仙山 突然視界が開けます。イワスの石灰鉱山跡です。80m程の断崖の上に立ってるわけですから、眺めは最高です。すぐ目の前には550.0mの三角点を持つイブキ、その先は彦根方面です。荒神山、奥島山なども見えます。右には琵琶湖、その向こうには比良連峰が見えています。
突然視界が開けます。イワスの石灰鉱山跡です。80m程の断崖の上に立ってるわけですから、眺めは最高です。すぐ目の前には550.0mの三角点を持つイブキ、その先は彦根方面です。荒神山、奥島山なども見えます。右には琵琶湖、その向こうには比良連峰が見えています。
霊仙山 荒神山のアップです。手前には犬上川。琵琶湖に浮かぶのは沖ノ島です。200mm望遠レンズで。
荒神山のアップです。手前には犬上川。琵琶湖に浮かぶのは沖ノ島です。200mm望遠レンズで。
霊仙山 南には、芹川の谷、その向こうには犬上川の谷があり、その上は奥が左から日本コバ~白鹿背山~押立山の稜線、一つ手前には、左からアカイシ、八ツ尾山~高取山の稜線です。
南には、芹川の谷、その向こうには犬上川の谷があり、その上は奥が左から日本コバ~白鹿背山~押立山の稜線、一つ手前には、左からアカイシ、八ツ尾山~高取山の稜線です。
霊仙山 南東には、高室山818mがあります。その右には滝谷山877m。
南東には、高室山818mがあります。その右には滝谷山877m。
霊仙山 さらに左に目をやると、ちょっと鉄塔がじゃまですが、御池岳1247mの勇姿です。御池の手前にはザラノ808m。
さらに左に目をやると、ちょっと鉄塔がじゃまですが、御池岳1247mの勇姿です。御池の手前にはザラノ808m。
霊仙山 イワスの鉱山跡の広場へ下りるため稜線を少し南へ向かうと、左手に鍋尻山838mが現れます。送電線がちょっとじゃまですが・・・・。
イワスの鉱山跡の広場へ下りるため稜線を少し南へ向かうと、左手に鍋尻山838mが現れます。送電線がちょっとじゃまですが・・・・。
霊仙山 その左には霊仙山1094mが頭を出しています。
その左には霊仙山1094mが頭を出しています。
霊仙山 さらにその左には、先ほど登った比婆之山670mの姿です。
さらにその左には、先ほど登った比婆之山670mの姿です。
霊仙山 南の遠方には御在所岳、雨乞岳などが見えています。
南の遠方には御在所岳、雨乞岳などが見えています。
霊仙山 琵琶湖。対岸には比良山系です。
琵琶湖。対岸には比良山系です。
霊仙山 イワスの鉱山跡を見下ろします。石灰岩を採ってたのでしょうか?今は既に廃鉱です。
イワスの鉱山跡を見下ろします。石灰岩を採ってたのでしょうか?今は既に廃鉱です。
霊仙山 こんな道で下ります。むかしは車も通れる林道だったような道跡。
こんな道で下ります。むかしは車も通れる林道だったような道跡。
霊仙山 廃鉱横まで下ってきました。
廃鉱横まで下ってきました。
霊仙山 断崖を見上げます。この断崖、彦根の街からもよく見えます。
断崖を見上げます。この断崖、彦根の街からもよく見えます。
霊仙山 ほぼ80mの断崖。
ほぼ80mの断崖。
霊仙山 さて、その後林道で男鬼峠まで下ってここから右斜め下に下りる旧道が男鬼集落への道ですが、左上への新しい林道を行きます。途中までは舗装されたきれいすぎる林道です。尾根の突端のU字カーブの手前を左に階段で上がる巡視路が、男鬼山への取り付きです。
さて、その後林道で男鬼峠まで下ってここから右斜め下に下りる旧道が男鬼集落への道ですが、左上への新しい林道を行きます。途中までは舗装されたきれいすぎる林道です。尾根の突端のU字カーブの手前を左に階段で上がる巡視路が、男鬼山への取り付きです。
霊仙山 巡視路を北に進むと、視界の開けるところがあって、めざす男鬼山683mが見えました。
巡視路を北に進むと、視界の開けるところがあって、めざす男鬼山683mが見えました。
霊仙山 振り返れば、比婆ノ山670mを今度は北から見ています。
振り返れば、比婆ノ山670mを今度は北から見ています。
霊仙山 霊仙山の姿がまた少し変わりました。ほぼ真西からの姿。
霊仙山の姿がまた少し変わりました。ほぼ真西からの姿。
霊仙山 霊仙山西南稜の下部を越えて、コザト830mの頭がのぞいていました。
霊仙山西南稜の下部を越えて、コザト830mの頭がのぞいていました。
霊仙山 鍋尻山838mと御池岳1247m。この二山が重なって見えるのはこのあたりからだけでしょう。
鍋尻山838mと御池岳1247m。この二山が重なって見えるのはこのあたりからだけでしょう。
霊仙山 男鬼山・山頂は植林に覆われた静かな山頂です。もちろん、眺望はゼロです。
男鬼山・山頂は植林に覆われた静かな山頂です。もちろん、眺望はゼロです。
霊仙山 2002年のネコさん。当時はネコ草、こんなダイナミックに作ってたんですね。
2002年のネコさん。当時はネコ草、こんなダイナミックに作ってたんですね。

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