裏剱はワンダーランド

2021.09.28(火) 4 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 21
休憩時間
7
距離
4.0 km
のぼり / くだり
538 / 215 m
DAY 2
合計時間
7 時間 53
休憩時間
1 時間 38
距離
8.7 km
のぼり / くだり
651 / 1321 m
2 39
1 11
6
1 49
9
DAY 3
合計時間
10 時間 22
休憩時間
2 時間 26
距離
9.7 km
のぼり / くだり
1006 / 1326 m
DAY 4
合計時間
7 時間 41
休憩時間
1 時間 13
距離
8.3 km
のぼり / くだり
1223 / 559 m

活動詳細

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裏剱。剱岳の北東、黒部峡谷側のエリアのことをそう呼んでいるようだ。 あるいは、そのエリアから見える剱岳のことも「裏剱」と言うのだと思う。 裏剱へのルートは三つある。 ①室堂から剱沢へ入り、雪渓を下るルート ②黒部ダムから黒部峡谷へ下り、内蔵助平からハシゴ段乗越を越えて来るルート ③欅平から水平歩道を阿曽原温泉小屋へ至り、人見平から雲切新道を登ってくるルート 入山ルートと下山ルートはこの三つの組み合わせとなる。 今回は入山①、下山③の予定でガイド企画を立てたが、 お客様の希望で、下山も入山と同じ①を引き返すことに。 阿曽原温泉小屋と水平歩道は以前訪れたことがあるとのことで、 雲切新道を下る時間を裏剱で過ごす時間に当てることに。 1日目:室堂→剱御前小舎 泊 2日目:剱御前小舎→剱沢雪渓→真砂沢ロッジ→仙人池ヒュッテ 泊 3日目:仙人池ヒュッテ→池の平小屋→池の平山→旧鉱山道展望台→真砂沢ロッジ 泊 4日目:真砂沢ロッジ→剱沢→ 剱御前小舎→室堂 裏剱の見所は、なんといっても仙人池とそれに映る剱岳だ。 モルゲンロートに染まる八ッ峰が紅葉の仙人池に映える姿は、 他に例えようがなく美しい。 もう一つの見どころ、池の平は仙人池とは違った趣がある。 北方稜線の懐に抱かれた別天地、 聳える八ッ峰、チンネの険悪な山容と対照的な、 穏やかな平の池とすくっと伸びた大らかな池の平山。 池の平山へは小屋から登り90分で山頂。 急斜面をひたすら高みを目指す。途中は初夏ならお花畑。 ザレた箇所もあり、下りでつまずくと大滑落の危険もあるので、 ヘルメット推奨する。侮るなかれ。 山頂からは360°の大展望。 北方稜線ルートが手にとるようにわかる。 旧鉱山道は北方稜線へ続くルートで、 展望台までは池の平小屋から片道30分。 眼下に小窓雪渓、目の前にモンローの唇と雪渓から落ちる滝。 適期は、残雪の初夏か、紅葉のシーズン。 秋は雪渓の通過に十分注意が必要。 盛夏は、仙人峠の登りが猛暑。 黒部ダムへのルート、ハシゴ段乗越は、 途中、剱岳の眺めが素晴らしい箇所がある。 内蔵助平は熊に注意。 裏剱は、ワンダーランド。 デジタルデトックスにも最適。 <ポイント> 秋。この時期の剱沢雪渓は、破れている箇所があり、 必ず事前に警備隊や山小屋でルートの状況を確認しなければならない。 今回は、平蔵谷出合までは夏道。 そこで一旦雪渓に降り立ちしばらく雪渓を歩いて、再び夏道に戻り、 長次郎谷出合手前の雪渓崩落箇所を高巻きし、 長次郎谷出合で再び雪渓に降りて横断、 あとは右岸側の夏道で南無の滝を通過して真砂沢まで下った。 赤テープでのマーキングを見落とさないように行く。 スラブにはフィックスロープが設置してある。 雨が降ると滑りやすいので要注意だ。 雪渓は慣れた人なら、軽アイゼンなしでも歩行できる。 警備隊の指示したルートを外れて、 雪渓の上を歩くのは非常に危険。(写真参照) いつ崩壊してもおかしくない箇所が隠れている。 真砂沢ロッジから仙人池まではとくに危険な箇所はないが、 へつりの鎖場の丸太が一箇所だけ不安定。 二俣の吊橋の撤去日時、各山小屋の営業期間を要確認すること。 毎年10月 8~10日ごろだ。

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