静寂の秋を愉しむ烏帽子岳周回ルート🍁

蓮華温泉からの白馬岳周回ルートに行きたかったが、天気予報は微妙な感じで、かなりの強風になりそう。 それでは、標高が低くまだ天気がましそうな烏帽子岳周回ルートを楽しもう。 七倉山荘から反時計回りでスタート。船窪新道はかなりきれいに整備されており、快適に高度を上げる。そこまで急登ではないが、思ったより距離が長く、なかなかナンバープレートが進まない。 鼻突八丁あたりで空が明るくなりはじめ、天狗の庭で日の出を迎える。 ３年近く山歩きをしながら、夜明け前の暗い空からの日の出を見られたのは初めてで、美しい光景に感動。長時間の撮影タイムの後は、船窪小屋、七倉岳で立山方面の景色を堪能し、いざ周回ルートへ。強風が吹き荒れる稜線上とは打って変わって、色づき始めた樹林帯は穏やかな秋の空気が漂う。 標高2500m近くでも木々の木陰に囲まれ、いつもの北アルプスとは違った趣を楽しめる。 歩みを進めるたびに山々は表情を変え、登山道も変化に富んでおり飽きが来ない。 素晴らしい眺望にもかかわらず、静かな山歩きができるのも大きな魅力。結局、南沢岳までですれ違った登山者は３人だけだった。 烏帽子岳まで来ると人も多くなり、やや残念な感じもするが、間近に見る岩峰はやはりカッコいい。山頂の岩塔をビビビりながらピクれば、後はブナ立尾根を降りるだけ。１年前に脚を攣りながら登った急登も下りではあっという間。長い車道歩きを除けば魅力が満載で、是非また来たいと思わせてくれる素晴らしいコースでした。