二度立つ四阿山

三連休最後の日に、ぐんま県境稜線トレイルの残り部分（四阿山～鳥居峠）を目指した。1年前の年末にトライしたが敗退した記録がある。 ほぼ満月に近い月が出ていたので良い天気になると期待しながら登山口を目指した。鳥居峠まで歩いて下山する周回も考えたが断念した。 スタートが早すぎたか、七時過ぎに頂上に着いてしまった。ガﾂスガス。少し前に到着した同年代と思われる登山者と二人きり。景色がないので雑談。晩秋の移動性高気圧に恵まれた日に来た時は、佐渡島が見えたと言う。 ところでどちらから？沼津です。「遠かったでしょう」「最近は疲れます」。この人は景色を見ないまま下った。沼津から来て二時間の上り、下りを入れても三時間少々の山登り。そして、多分それ以上の時間をかけて自宅へ帰る。真似は出来ないが、尊敬できる。 根子岳を往復し、帰りに視界が良ければもう一度頂上に立とうと考え、思い腰を上げた。分岐に来るとガスが取れ始めた。良くなるかな？。根子岳を見るとテンションが上がる。コルまでの滑りやすい登山道も難なく降る。 根子岳からほぼ水平な雲の上に北アが望めた。若い頃通った菅平ｽｷｰ場が見えた。良しとするか。そして再び四阿山を目指す。二度目に立つ四阿山は驚くほど多くの登山者で密になっていた。いつどこから集まって来たんだ？視界も完璧でないが良好。来て良かった。 下りで軌跡か？また沼津から来た登山者と一緒になった。私よりはるかに高齢な方だ。ピッケルもアイゼンも似合わない地味な山であるにも係わらず。そこがいいのかな？駐車場で一礼をし、長い帰宅路へと車は駐車場を出て行った。 ※鳥居峠登山口まで100ｋｍ弱（下道） 　行きの所要時間：2時間10分 　帰りの所要時間：2時間４０分