滑って転んで学能堂山

未踏のピークを目指し、学能堂へ。コースタイム的には、遅めのスタートでも十分余裕があるはずだ。 ところが、駐車場に予定していた午王田公園が見つからない。看板が出ているのに一体どこよ？　ウロウロ探して時間をロスした末に、何とか国道脇の空き地の端をお借りする。 登山口までは林道が通じている。車で乗り入れることもできたが、それでは歩く距離がうんと短くなってしまう。 で、40分近くテクテク。登山道は沢筋に沿って伸びていて、詰めた先の斜面をジグザグに登ると杉平峠だった。 ここから先は快適な尾根歩き。山頂はなだらかな草地で、360度の大展望が待っていた。いいね、この景色。関西百名山にも近畿百名山にも選ばれるだけのことはある。 この感動を誰かと共有できたら。そう思っていたまさにその時、何とツレアイからビデオ通知の着信。スマホをぐるりと回して景色を見せると、期待通り歓声が上がった。 気を良くして帰途に着く。だが、意気揚々と引き返すつもりが、枯れた沢を渡ろうとして苔むした石に足を滑らせ、顔から着地。やってしまった。 流血の惨事ではあるけれど、前に酔っ払って転んだ時よりは、まだダメージは小さい。自分自身に言い聞かせ、ファーストエイドキットを取り出し、傷口を水で洗って止血する。 登りも下りも簡単と、なめてかかったことがいけなかった。傷が癒えるまで、しばらく山は自重。ようやくいい季節になって来たというのに情け無い。