活動データ
タイム
05:36
距離
8.0km
のぼり
794m
くだり
794m
活動詳細
すべて見る久しぶりに分県登山ガイド埼玉県の山シリーズを。No.11毘沙門山。 登山道なし!技術度ピッケルマークが4つ!で自分にはなかなかハードル高め、いろんな山行日記を読んで研究しつつ行きたいなあ〜ってずっと心に暖めていたお山。 たかミっちーさんがつい最近行ってらしたログを読んで、背中ぽんと押されてしまった😆行程では非常に貴重な体験記、随所参考にさせて頂いた。感謝です🤗 2021年度版、山と高原地図には破線ルートで 示されているが、登山届アプリのコンパス、YAMAPなどスマホアプリには登山道の地図は入っていない。基本的にルートファインディングしながら歩ける所を歩くのが前提の山なので、万人向きではない、注意。 人間の姿は稀、まずもって人より動物に会う確率が高いので、鳴り物など動物対策品は必携アイテム。(7月に頂上付近で登山者が親子の熊に襲われている、小鹿野町内でも目撃情報多数) といいつつも、パイオニアたちが切り開いて歩き固めてきた踏み跡がそこかしこにあり、行程も短め、読図の経験積みとしては取り付きやすい部類に入るのではないかな。入山するのなら十分に事前準備と情報集めを。コンパス必携、GPS機器あればなおよし。 コース概要 1.公共交通機関はきっと難儀する。(西武秩父駅からバス2回乗り換え)マイカー利用が無難。人もほぼ来ないので停める場所は写真の場所でよいかと(路駐だけど) 2.付近にはコンビニ、商店なし。事前トイレなどは道の駅・龍勢会館がオススメ。 3.基本的に積雪のない時期をオススメする。積雪があった場合、チェーンアイゼン程度では対応できそうにない急坂あり。凍結などあったらピッケル使用の雪山登山経験がないときっと無理。 4.公式では南面のセメント採掘場(現在は操業終了)からの登山は禁止(秩父セメントの私有地)となっている。南山腹には毘沙門神社があったらしいので、セメント採掘され始めた1970年以前には信仰登山道があり、現在は廃道になっているのではないかと勝手に推測。(この廃道?を使って周回している方も多い) 5.前半部分は林業、東電さんの作業道になっているようで、しっかりとした踏み跡が目立つが一本道ではなく複数道あるので見極めが大事。鉄塔と廃屋を過ぎてもしばらくは木立の中の平坦な道が続くが、踏み跡は薄く、巻き道の見極めも頭を使う。慎重に。 6.836ピーク過ぎると俄然破線ルートらしくなってくる。なかなかお目見えしないレベルの壁のような急登に唖然。木の根や樹木がそこそこあるので登攀の基本が出来る人なら問題なく登れるはず。 ただ私の場合は台風の大雨のおかげで地盤がしっかり湿っていたのが非常にラッキーだったようで、普段はザレて滑ってひどい、という話も聞く。 ただ注意したいのは下りの危険度は登りの比じゃないということ。登るだけなら結構出来ちゃうんだよね。登る前に見極めよう。 頂上直下の岩山斜度もなかなかのもの。ここも登れるけどね。下りるときは結構緊張した。 7.まずもって人はめったに来ない。つまり動物さん優勢エリア。動物さんの縄張りに入ってきているんだなあという自覚を持とう。 熊鈴、ラジオ、ガンガン鳴らしちゃってくださいマジで。熊鈴鳴らして五感を研ぎ澄まして歩いていたが、獣の気配がそこかしこに。おサルならまだ勝てそうだけれど、一度はガフッ、ブハッ、みたいな大型獣の鼻息?唸り声?がかなり近かった最恐ポイントあり。熊かイノシシか、姿は確認出来なかったが、あれ、実はかなりきわどい場面だったんではないかな?聞こえなくなるまで全く動けず。 ちなみに6.で書いたヤバい急登〜長合沢ノ頭、頂上付近が一番の注意ポイント。ドングリや栗の木が非常に多く、つまり食べ物の一番多いところ。2ヶ月前に登山者が親子の熊に襲われたっていう場所も恐らくここら。てか、この急坂で出会ったら万事休すでは?😱 ええ、下山時は音楽を外に向けて鳴らして大声で歌って降りましたとも!!(笑) と、怖い話ばかり書いてしまったが、こんなに五感に訴える楽しいお山はなかなか無いと思う。間違いなく自分の中のTOP3。ヤバい急坂に出会った時のウシ、ヤルゾー!って自分を鼓舞する感じ、最恐ポイントの森での根源的恐怖、〜からの、抜けていきなりポーンと青い空とそびえる岩山が目に飛び込んできた時の圧倒的高揚感、達成感、征服感、すごいぞ自分、っていろんな感情がドバーッと湧いてきて、脳の原始的な古い領域を大いに刺激された。やっぱりお山の面白さは標高だけじゃ語れない。 人間の言う自然って、人間の都合の良いように改変したものなんだよね、っていうのは椎名誠のアドバードって小説の一節。毒虫、大型獣、絶対入ってはいけない領域、自然への畏怖を思い出すのは大事なこと。と偉そうに言ってみる。 テッペンでお昼ご飯食べていたら、ケキョッケキョッと鳴く猛禽さんが2羽、飛びながらじゃれ合っていて、若鳥なのか全然警戒しないでほんの近くを飛んでいた。急降下したり急上昇したり。猛禽さんの風切り音って、火炎放射器みたいな音するのね。ゴオオオッってすごい音。高度1000mで猛禽さんの風切り音聞くなんて経験、最初で最後かもね。
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