活動データ
タイム
06:31
距離
10.2km
のぼり
948m
くだり
947m
活動詳細
すべて見る岳沢テン泊をベースにして1泊2日で重太郎新道前穂往復を予定していましたが、テントで食事を終えた直後の17時過ぎに発生した飛騨上宝町を震源とするM5震度4の地震でアタックを断念し翌朝明るくなって直ぐに装備をまとめて下山しました(正確には逃げ出しました)。3年前の吹雪の立山以来二度目の無念の撤退です😭 岳沢のテント場は小屋から100メートルほど上にあり揺れが来ると足元が崩れないかと震度以上に恐怖を感じました。最初の地震発生でみんなテントのそとに出て、奥穂高の滝沢や扇沢からザザザっという音と共に落石の白煙がもうもうと立ち上り、コブ尾根から軽自動車位の大きさの岩が何個も滝沢にドドドっと落ちていくのを見ていました。私とお隣さんは動画を撮っていました(そんなことより安全確保やろが😅)。下の方にテントを張ってたファミリーの賑やかだったキッズたちは親御さんにしがみつき震えていました。ヤフーで震源と震度を確かめ、お隣さんとまだ槍穂高連峰は造山活動の途中なんで群発するだろうと話してましたが、続いて一晩に何度も揺れと落石が発生しました。単発地震ならアタックしようとの目論みは崩れ、暗くなってからの下山は無理出しとにかく寝て起きた時間に撤退しようと腹を決めて寝ました。 5時に起きて撤収作業をしている傍ら、山小屋泊まりの人が数人、いずれも単独で重太郎新道を登って行くのを見て注意喚起するより、「絶好の天気だし登りたい」と思ってしまいました。しかし、元々落石の多いルートですから浮き石や崩壊もできたと予想されるし、アンダーパワーの私は遭難したり落石を起したりする可能性はかなり高いと自分を言い聞かせ6時前に下山を開始しました。 途中でテント撤収中にトレランで傍らを上がって行った若者が「撤退しまーす」と抜いて行き、テント泊の若者グループも「ここは僕の死場じゃないと思いました」と言って先を急いで行きました。私も下から上がってくる人たちに「地震の落石注意してください」と声をかけて歩きました。同じような年配の人たちは話を詳しく聞いてくれて、皆さん岳沢で引き返すと言ってましたが、トレラン風の若い人たちは穂高に上がる気満々の様子でした。 下山して上高地ターミナルでは長野県警が「登山は中止してくださいと」放送してましたが「自粛」ですから上高地で仰ぐ爽やかな穂高連峰を前に実感無いでしょうね。 今回は無念の撤退でしたけど、体力の無さを自己理解することも含め、得るものも多かったと思います。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。