宮崎県・大分県・熊本県にまたがる秀峰・祖母山へ

2015.08.23(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 45
休憩時間
1 時間
距離
8.5 km
のぼり / くだり
833 / 836 m
1 27
28
42
41

活動詳細

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過去の記録です。 前日は阿蘇に泊まり、あか牛を始めとした地元料理をいただく。そして温泉に浸かって二日間の疲れを癒し、早々に床に就いた。夜中に眼が覚めると、窓の外には見事なほどの星空が広がる。眺めていると人工衛星やら流星が次々と流れていく。ここは山奥ではなく、町中ではあるのだが、この綺麗な星空は意外であった。満天の星空に祖母山歩きも期待が膨らむ。 眼が覚めると期待通りの雲ひとつない晴天。南側に阿蘇山が全貌を現し、北では阿蘇山をとり囲む巨大なバリケードのような外輪山の麓に朝靄が掛かり、なんとも幻想的な光景が広がる。 山歩きでこんなに恵まれた天候は久しぶり。3日目は祖母山に登って熊本空港から帰る予定だ。ホテルでゆっくりと朝食を取り、現地に向かう。祖母山は阿蘇山の南東方向に位置する。車で外輪山を登り、東へ進むと前方に大きな山塊が現れた。あれが祖母山塊だろうか。今まで歩いた九重山や阿蘇山に比べると地味な感じは否めないが、空は澄み渡り、山頂部もくっきり遠望出来る。今回の遠征で一番の好天。明日からは台風の影響で九州地方は崩れるようだ。なんともラッキーな展開だ。 祖母山は日本百名山の一つとしてコースバリエーションは多い。その中でも一番ポピュラーで楽ができると言われている北谷登山口から周回する予定だ。 登山口までは未舗装の林道を進まなければならず、山登りよりも林道走りの方が辛そうだ。だけど、今回は終始Nさんに運転していただく。巧みな運転でぐんぐん進むといつの間にかに北谷登山口に到着した。

祖母山 駐車場はすでに満車状態。手前に斜めに駐車する。時間は9時過ぎ、日はすでに高いがそれほど暑苦しいはない。しかし日差しは強い。日焼けしないように、日焼け止めを十分に塗り込む。下山後は熊本空港から帰京する予定だ。温泉にも立ち寄りたいので、あまりノンビリ出来ない。登山届を提出して早速歩き始める。
駐車場はすでに満車状態。手前に斜めに駐車する。時間は9時過ぎ、日はすでに高いがそれほど暑苦しいはない。しかし日差しは強い。日焼けしないように、日焼け止めを十分に塗り込む。下山後は熊本空港から帰京する予定だ。温泉にも立ち寄りたいので、あまりノンビリ出来ない。登山届を提出して早速歩き始める。
祖母山 登山口には気になる貼り紙があった。事前にネットで知っていたが、4年ほど前に熊に遭遇したという内容だ。熊に遭遇という部分は消えているような感じだが、ガセネタだったのだろうか。遭遇したのであれば間違えようはないと思うが、その貼り紙の下には、熊の鳴き声を聞いたとあった。九州本土は熊が絶滅したと聞いているが、真意のほどは如何に。
往路は千間平から国觀峠を抜ける千間平コースで祖母山に向かい、復路は険しい尾根と谷を下る風穴コースで駐車場に戻る。
登山口には気になる貼り紙があった。事前にネットで知っていたが、4年ほど前に熊に遭遇したという内容だ。熊に遭遇という部分は消えているような感じだが、ガセネタだったのだろうか。遭遇したのであれば間違えようはないと思うが、その貼り紙の下には、熊の鳴き声を聞いたとあった。九州本土は熊が絶滅したと聞いているが、真意のほどは如何に。 往路は千間平から国觀峠を抜ける千間平コースで祖母山に向かい、復路は険しい尾根と谷を下る風穴コースで駐車場に戻る。
祖母山 今までの山々と様相が変わり、植林や笹薮に囲まれた山道を歩く。いつもの秩父の山と違いはなく、地元の山を登っているようで、まるで違和感はない。
その分、熊に遭遇したというのは説得力がある。一応、持参した熊鈴を付けたくなるが止めておいた。
今までの山々と様相が変わり、植林や笹薮に囲まれた山道を歩く。いつもの秩父の山と違いはなく、地元の山を登っているようで、まるで違和感はない。 その分、熊に遭遇したというのは説得力がある。一応、持参した熊鈴を付けたくなるが止めておいた。
祖母山 山頂までは約5kmほどの歩きとなる。500m毎に1合目から9合目まで道標が立ち、進み具合が分かり易い。
山頂までは約5kmほどの歩きとなる。500m毎に1合目から9合目まで道標が立ち、進み具合が分かり易い。
祖母山 植林や笹薮に囲まれた山道を巻きながら登り進む。
植林や笹薮に囲まれた山道を巻きながら登り進む。
祖母山 さほど疲れもせず、30分程度で山頂へ繋がる稜線に出た。周りは笹薮に覆われている。稜線はなだらかで、次第に辺りは広葉樹が多くなる。
さほど疲れもせず、30分程度で山頂へ繋がる稜線に出た。周りは笹薮に覆われている。稜線はなだらかで、次第に辺りは広葉樹が多くなる。
祖母山 3合目を過ぎたあたりから、苔むした倒木が増え、雰囲気の良い幅広い尾根となる。どうやらこのあたりが千間平のようだ。
3合目を過ぎたあたりから、苔むした倒木が増え、雰囲気の良い幅広い尾根となる。どうやらこのあたりが千間平のようだ。
祖母山 左手には竹田市だろうか、市街が見下ろせる。その先にも山並みが確認できる。
左手には竹田市だろうか、市街が見下ろせる。その先にも山並みが確認できる。
祖母山 しばらく進むとY字路にでた。ここが三県境と呼ばれる大分県、熊本県、宮崎県の三県の県境。
しばらく進むとY字路にでた。ここが三県境と呼ばれる大分県、熊本県、宮崎県の三県の県境。
祖母山 地元の埼玉県だと山地に位置する三県の県境は3箇所ある。雲取山、甲武信ヶ岳、三国山のどれもが山頂が県境になっている。
地元の埼玉県だと山地に位置する三県の県境は3箇所ある。雲取山、甲武信ヶ岳、三国山のどれもが山頂が県境になっている。
祖母山 ここの県境は尾根の途中の通過点というだけで、あまりパッとしない感じだ。
ここの県境は尾根の途中の通過点というだけで、あまりパッとしない感じだ。
祖母山 同じような広葉樹の樹林帯を進むと突然開けた場所にでた。ここが国觀峠のようだ。
同じような広葉樹の樹林帯を進むと突然開けた場所にでた。ここが国觀峠のようだ。
祖母山 目指す祖母山の山頂が見えた。標高差は200mほど。
目指す祖母山の山頂が見えた。標高差は200mほど。
祖母山 お地蔵さんが祀られている。周囲は樹林で遮られ、国觀というほどの展望はない。
お地蔵さんが祀られている。周囲は樹林で遮られ、国觀というほどの展望はない。
祖母山 少し休憩して先に進む。
少し休憩して先に進む。
祖母山 国観峠から山頂まで傾斜は増す。道は雨にえぐられたようで、滑りやすく木の根が浮き出ている。
国観峠から山頂まで傾斜は増す。道は雨にえぐられたようで、滑りやすく木の根が浮き出ている。
祖母山 歩きづらい斜面で足場を選びながら登り進むと9合目の標識に着く。あと500mほどで山頂だ。少し歩くと祖母山9合目小屋と山頂を分かつ分岐にでた。ここの祖母山9合目小屋は祖母山を左に巻いて5分ほど歩いた場所にある。ここでMさんが登山バッチを購入されるので、小屋に立ち寄ることにした。
歩きづらい斜面で足場を選びながら登り進むと9合目の標識に着く。あと500mほどで山頂だ。少し歩くと祖母山9合目小屋と山頂を分かつ分岐にでた。ここの祖母山9合目小屋は祖母山を左に巻いて5分ほど歩いた場所にある。ここでMさんが登山バッチを購入されるので、小屋に立ち寄ることにした。
祖母山 しばらく歩くと小屋に着いた。中を覗き込むとラジオの音が聞こえてくる。
しばらく歩くと小屋に着いた。中を覗き込むとラジオの音が聞こえてくる。
祖母山 誰かいるような気配はするが、呼びかけても反応がない。 誰もいないようなので、諦めて祖母山を目指す。
ちなみにバッチは帰りがけに、麓の商店で購入できた。
誰かいるような気配はするが、呼びかけても反応がない。 誰もいないようなので、諦めて祖母山を目指す。 ちなみにバッチは帰りがけに、麓の商店で購入できた。
祖母山 9合目小屋から10分ほど登る。山頂手前のザレた斜面を慎重に進む。
9合目小屋から10分ほど登る。山頂手前のザレた斜面を慎重に進む。
祖母山 祖母山山頂に辿り着いた。
祖母山山頂に辿り着いた。
祖母山 山頂は遮るものがなく、360度の展望が広がる。
山頂は遮るものがなく、360度の展望が広がる。
祖母山 山頂には他に2名のハイカーが休まれていた。
山頂には他に2名のハイカーが休まれていた。
祖母山 日陰を探して荷物を下し休憩する。
日陰を探して荷物を下し休憩する。
祖母山 こちらは北東方面。見える山々は全く分からない。四国の石槌山も見えているのかもしれないが、よく分からない。
こちらは北東方面。見える山々は全く分からない。四国の石槌山も見えているのかもしれないが、よく分からない。
祖母山 こちらは南側の展望。宮崎県の山々。
こちらは南側の展望。宮崎県の山々。
祖母山 中央に見えるのが、九重連山と思われる。
中央に見えるのが、九重連山と思われる。
祖母山 祖母山から南に続く稜線。
祖母山から南に続く稜線。
祖母山 九重連山のアップ。右側には由布岳もかすかに遠望できた。
九重連山のアップ。右側には由布岳もかすかに遠望できた。
祖母山 こちらは阿蘇山。右側のギザギザが根子岳のようだ。
こちらは阿蘇山。右側のギザギザが根子岳のようだ。
祖母山 祖母山の南側から話し声が近づいて来た。それと熊鈴の音も聞こえてきた。
祖母山の南側から話し声が近づいて来た。それと熊鈴の音も聞こえてきた。
祖母山 九州で初めて熊鈴の音を聞いた(^_^;)
やはりこのエリアには生息しているのだろうか。。。
九州で初めて熊鈴の音を聞いた(^_^;) やはりこのエリアには生息しているのだろうか。。。
祖母山 三角点と豊玉姫を祀った石祠。休んでいると、次々とハイカーがやって来る。
三角点と豊玉姫を祀った石祠。休んでいると、次々とハイカーがやって来る。
祖母山 山頂からの景色を十分に楽しみ、下山を開始する。
山頂からの景色を十分に楽しみ、下山を開始する。
祖母山 復路は風穴コースを進む。往路に比べて距離は短いが、その分険しい下りとなる。
復路は風穴コースを進む。往路に比べて距離は短いが、その分険しい下りとなる。
祖母山 始めは尾根道を所々巻きながら下る。
始めは尾根道を所々巻きながら下る。
祖母山 手前に見える稜線が往路で歩いた尾根道。その先に阿蘇山が見える。
手前に見える稜線が往路で歩いた尾根道。その先に阿蘇山が見える。
祖母山 途中、鎖場や滑りやすい岩の上を慎重に進む。 こちらのルートは下りよりも上りで歩いたほうが楽だと思われる。
途中、鎖場や滑りやすい岩の上を慎重に進む。 こちらのルートは下りよりも上りで歩いたほうが楽だと思われる。
祖母山 途中には休憩スポットとなる岩場がある。
途中には休憩スポットとなる岩場がある。
祖母山 尾根から離れるが、相変わらず続く急斜面を慎重に下る。
尾根から離れるが、相変わらず続く急斜面を慎重に下る。
祖母山 山頂から45分ほどで風穴の案内版まで辿り着いた。風穴内、20mロープが必要とあるが、決して入りたくはない(^_^;)
山頂から45分ほどで風穴の案内版まで辿り着いた。風穴内、20mロープが必要とあるが、決して入りたくはない(^_^;)
祖母山 先を見るとハシゴで下った先に洞窟のようなスペースがある。あれが風穴のようだ。ハシゴを下ってみると突然空気がひんやりとする。
吐く息も白く、まるで冷蔵庫の中にいるようだ。1mほど下ると、そこは別天地だった(笑)
先を見るとハシゴで下った先に洞窟のようなスペースがある。あれが風穴のようだ。ハシゴを下ってみると突然空気がひんやりとする。 吐く息も白く、まるで冷蔵庫の中にいるようだ。1mほど下ると、そこは別天地だった(笑)
祖母山 下に続く穴を除いてみると奥の方まで続いているようだ。まさに天然のクーラーで、この先、歩くのが嫌になるほど涼しくて気持ちが良かった。
下に続く穴を除いてみると奥の方まで続いているようだ。まさに天然のクーラーで、この先、歩くのが嫌になるほど涼しくて気持ちが良かった。
祖母山 さらに急な斜面を下る。じきに沢に出て、沢を下る。流れる水も冷たい。
さらに急な斜面を下る。じきに沢に出て、沢を下る。流れる水も冷たい。
祖母山 沢を何度か渡渉しながら下る。
沢を何度か渡渉しながら下る。
祖母山 しばらく進むと林道にでた。そこには風穴コースの標識が出ていた。
しばらく進むと林道にでた。そこには風穴コースの標識が出ていた。
祖母山 林道を進むとじきに駐車場に到着した。車はだいぶ減っていた。
林道を進むとじきに駐車場に到着した。車はだいぶ減っていた。
祖母山 登山口に掲示されていた件の熊の遭遇情報。大事な部分が消されているのか、消えていた。

そして九州の山歩きは無事に終わった。あっという間の滞在だが充実した3日間であった。この後は阿蘇で温泉に浸かり疲れを癒して、熊本空港に向かった。
登山口に掲示されていた件の熊の遭遇情報。大事な部分が消されているのか、消えていた。 そして九州の山歩きは無事に終わった。あっという間の滞在だが充実した3日間であった。この後は阿蘇で温泉に浸かり疲れを癒して、熊本空港に向かった。

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