長文ですみません。台風一過の日曜日に、友人と二人で権兵衛峠から中央アルプスの経ヶ岳に登ってきました。20台ほど停められる駐車場は朝7時に着いた時点で半分程度埋まっており、県外ナンバーも多かったです。登山口から三角点のあるアンテナピークまでの登りは朝霧の中でしたが、アンテナピークに着く頃からみるみる青空が広がり素晴らしい快晴になりました。経ヶ岳に向かう途中の北沢山と「コイノコ」と呼ばれる場所は眺望が開けており、雲海の上に浮かぶ南アルプスの山々や木曽駒ケ岳、御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳などを一望することが出来ました。北沢山で休憩中に、経ヶ岳の登山道の整備されておられる「経ヶ岳友の会」の方々とお話をさせて頂く機会があり、色々とお話を伺うことが出来ました。「コイノコ」を過ぎると岩場コースと迂回路コースの分岐があり、岩場コースに向かったのですが岩場の下りは私には少々大変でした。岩場コースを抜けた先にも見晴らしの良い場所があり、宝剣岳を見ることが出来ました。2043mのピークにある三角点から経ヶ岳までは急登が続き大変キツかったです。 何とか経ヶ岳の山頂に辿り着くと10人程度の先客がおり、その中には先ほどお話しさせて頂いた「経ヶ岳友の会」の皆さんも休憩されていました。経ヶ岳の山頂はあまり眺望には恵まれていないのですが、木立の間からは松本平や諏訪湖の一部、蓼科山から霧ヶ峰、鷲ヶ峰の上には浅間山まで見ることが出来ました。経ヶ岳に登ってくる最中に見た御嶽山、乗鞍岳、木曽駒ヶ岳に加えて、山頂では浅間山まで見ることが出来たので、「経ヶ岳友の会」の方と「信濃の国」の2番を歌ってしまいました(四方に聳ゆる山々は御嶽、乗鞍、駒ヶ岳、浅間は殊に活火山♪)。「経ヶ岳友の会」の皆さんのお話では、経ヶ岳の山頂は国有林なので植生している樹木を切ることはできませんが、倒木や枯死した木を片付ける事はできるので、山頂からの眺望も少しずつ良くなるのではないかとの事でした。 経ヶ岳からの帰路では、行きには通らなかった岩場迂回コースを進みましたが、コース最後の上りが険しかった以外には岩場コースよりも楽に歩くことが出来ました。写真を撮りながら結構ノンビリと歩いたのでアンテナピークに着いた時には16時近くになってしまい、駐車場に戻ってきたときには私達の車だけになっていました。思いの外ハードで時間が掛かった経ヶ岳ではありましたが、道々の美しい景色と「経ヶ岳友の会」の皆さんとの語らいで大変楽しい一日を過ごすことが出来ました。
朝7時の時点で、20台ほど停められる駐車場は半分程度が停まっていました。
2019年に「経ヶ岳友の会」の皆さんが復活させて下さった権兵衛峠からのルートを登っていきます。詳しくは「経ヶ岳友の会」のページにあります。https://kyougatake-tomonokai.jimdofree.com/%E6%A8%A9%E5%85%B5%E8%A1%9B%E5%B3%A0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E5%BE%A9%E6%B4%BB/
霧の中で苔もしっとりとしていました。
日が差してきました。左下に荷物運搬用の軌道が写っています。
アンテナのあるピーク(四等三角点)についた頃には青空が広がって来ました。ここで一休みしました。
アンテナピーク(経ヶ岳友の会のHPによる)から見る経ヶ岳。この時はどの山が経ヶ岳か分からずに、白樺の木で頂上が隠れてしまっています。
まっくん岩(三兄弟)。「まっくん」は箕輪町のゆるキャラです。
観音岩
コースの中間点にある北沢山に着きました。ここまで林間を歩いてきたので、急に視界が開けました。ここで「経ヶ岳友の会」の皆さんにお会いし、色々と興味深いお話を聞くことが出来ました。
御嶽山
乗鞍岳
伊那谷を埋め尽くす雲海の向こうに南アルプスの山々が顔を出していました。
甲斐駒ヶ岳(だと思います)
先ほど一休みしたアンテナピークが見えます。
ナナカマドの木が青空に映えてキレイでした。
ササユリが生えてくる場所には目印が立ててあり、踏み荒らさないようにとの注意書きがありました。
葉っぱの虫食いが面白かったです。
トリカブト
こういった景色が好きです。
アヤメ山に着きました。アヤメの咲く時期に再訪してみたいと思いました。
3日前に会社を休んで登った木曽駒ケ岳が見えました。
次のピークを目指して登っていきます。
木曽駒ケ岳と御嶽山をパノラマで撮りました。
マツムシソウ
アザミ
「コイノコ」に着きました。この看板の文字、彫刻刀で彫ってありました。手が込んでいて素晴らしいと思いました。
コイノコからの眺めも素晴らしかったです。
穂高連峰と槍ヶ岳
岩場コースと迂回コースの分岐がありました。
岩場コースを進みましたが、岩場コースの下りが少々大変でした。
四等三角点のあるピークに到着しました。このピークは分水嶺で、東側は天竜川を経て太平洋に、西側は奈良井川を経て信濃川になって日本海に至ります。ここから急登らしいので、それに備えて一休みしました。
経ヶ岳が眼前に迫ってきました。直線距離750mで標高差250mを登る急登で、とてもつらかったです。
木曽駒ケ岳の東側に宝剣岳が見えました(中央のピーク)。
経ヶ岳の山頂に到着しました。10人ほどの先客の中に、先ほどお話しさせて頂いた「経ヶ岳友の会」の皆さんも休憩されていました。
今日もヒナタを連れてきました。箕輪町のゆるキャラ「まっくん」と記念撮影です。
木々の間から諏訪湖が見えました。手前のゴルフ場と下諏訪の町並みの間に細長く見えるのが諏訪湖です。
松本平(安曇野の方面)が見えました。
鷲ヶ峰(手前)と浅間山(奥)が見えました。山頂に至るまでに御嶽山、乗鞍岳、木曽駒ケ岳を見ながら登ってきたので、「経ヶ岳友の会」の方と思わず県歌「信濃の国」の2番を歌ってしまいました。
植生している木は国有林なので伐採できないけれども、倒木や枯死している木は片付ける事が出来るとのことで、今後少しずつ眺望が良くなっていくのではとの事でした(友の会の皆さん、ありがとうございます)。
岩場コースとの分岐まで戻ってきました。帰りは迂回コースを進みましたが、最後の上りが険しかった以外には岩場コースよりも楽に歩くことが出来ました。
コイノコから眺める経ヶ岳
木々と青空がキレイでした。
気持ちの良い下り坂が続きます。
降りてきたピーク(コイノコ?)を振り返ります。
北沢山から見る伊那谷
アンテナピークまで戻ってきました。
今日登ってきた経ヶ岳に感謝とお別れを告げました。
セミの抜け殻に過ぎ去った夏を感じました。
楓の紅葉が少し始まっていました。
駐車場まで帰ってきました。ノンビリと歩いていたので、私達の車だけがポツンと残っていました。
この活動日記で通ったコース
権兵衛峠登山口-北沢山-経ヶ岳 往復コース
- 06:10
- 10.7 km
- 1035 m
- コース定数 25