戻る 次へ

雲谷山(嶺南変電所から石観音へ)の写真

2021.09.16(木) 12:45

この写真を含む活動日記

33
5

06:12

8.9 km

786 m

雲谷山(嶺南変電所から石観音へ)

雲谷山 (福井, 滋賀)

2021.09.16(木) 日帰り

庄部谷山や大御影山などから見えた美浜と三方の間にある山・雲谷山に行ってきた。山頂は南北に長そうなドーンとした感じの山であるが、国土地理院地図やヤマップでは三方石観世音と南前川からのコースしか無いようだ。 庄部谷山に登った時に新庄に大きな変電所があるのが気になってたので、その辺には屏風ケ滝という滝があって、そこからも登山路があるらしい。更にその北にもあってぐるりと周回している記録も見た。 そこで、この屏風ケ滝コースから三方石観世音へ越えることを考えた。2台の車で行き、三方石観音に置き車で、新庄の嶺南変電所裏の屏風ケ滝から登るのである。 ものすごく大きな嶺南変電所は美浜原子力があるからなのか?は知らないが、なにしろ大きい。その周囲をぐるっと回って、『屏風ケ滝→』表示に導かれて、林道を進むと登山口の広場があった。周辺の観光地図が滝や雲谷山など詳細が描かれている。 害獣除け柵を明けて進むと旧い道がつけられているが、余り沢山の人が行き来をしているようには思えないが、しっかりと石が置かれたり、沢の渡渉には立派なしっかりとした橋が掛けられている。登山口から屏風ケ滝はまだか?と思っている内に、廊下状の岩に挟まれたような狭い谷になって、足元も悪くなってきた。斜面も急でこんなところを観光客が来るのか?と思っていると、広場があって、東屋がある。低いが水量がソコソコの滝状の流れが見えた。奥に屏風ケ滝の表示が見えたので、狭い廊下状の急斜面に階段状に設けられたコンクリの坂とチェーンに助けられて登ると、10mほどの勢いの良い滝が飛び出しているのが見えた。これが屏風ケ滝なのだろう。周囲は一枚岩の絶壁状なので屏風というにふさわしい。 さて、この東屋からの登路が明らか無く、白いPPテープが小枝に付けられていた。かなり上には赤テープが見えたので、この薄い踏み跡が登山路のようだ。上に進むと傾斜が強くなって、足元はグズグズで落石の危険が迫っている。ロープが上から複数本垂れ下がっていて、コースであることは明確なれど、中々シンドイ上りである。急斜面の直登が終わると左にトラバースとなり、下は大きな崩壊地で足元は心もとないものだ。慎重に進んで、更に傾斜の増した尾根状を登るとやっと安心して歩ける尾根歩きとなってホッとしたものだ。 400mほどの高度になると、いつの間にか山毛欅の大きな木々が次々に現れて驚いた。若狭の山は山毛欅の多いのに驚かされるが、ここもそうだ。その中でも地上2mくらいで5,6本の大きな枝を横に開いて、まるで手を広げているような大きな山毛欅には感心した。 尾根状の比較的歩き易い登路がユズリハと馬酔木の藪状となって、踏み跡は消え藪漕ぎ状になったので、稜線に忠実に進むと、やがて踏み跡は北側を捲いていたようで、やっと合流出来て安心した。しばらく、歩き易い踏み跡を進んでいると、トリカブトの青い綺麗な半とママコナの赤と白の小さな花が咲いていて心を和ませてくれた。標高が600mを越えると右(北)側にトラバースをして、石と湿地を含んだ草ぼうぼうの複雑な地形の緩傾斜帯にでた。ここでコースが判りにくくなった。赤テープを見つけて何とか判ったものの、踏み跡の残らない地形(石と湿地などの複雑な場所)では赤テープとGPSの軌跡以外に頼りになるものはなくなってしまう。 すぐ北側の尾根に登り返すと、尾根道(北側のコース)の踏み跡に合流した。此処が雲谷山東側からの2本のコースの合流点で、周回する時のポイントである。そこからは明確になった踏み跡を辿って斜面を登ると稜線に出て西側が木々の間から少し見えた、するとすぐに東側が明るくなったと思ったら、雲谷山山頂であった。何だかあっけなかった。東側は美浜湾と野坂岳方面が少し見えるだけの狭い範囲の視野だけなのが残念だ。も少しこの周辺の木々を刈はらってもらえれば、素晴らしい展望が得られるはずだ。江若国境稜線や三国-野坂稜線などがたっぷりと胆のう出来るのに!と思えてならない。勝手な要望であるが。 山頂からは緩やかな登山路を進むと分岐に出た。ここは北に延びる尾根に進むコースとの分岐であるので、我々は左の南西方向に進む尾根道である。長い緩斜面の周囲の何も見えない道は退屈する、せめて何か所かは三方5湖の見える場所の木々を刈はらってもらえれば、その素晴らしい光景に感動するだろうに!と思わないではいられない。長い長い本当に長い特徴のない道を歩いていたら、東屋に出た。そこからの三方五湖や日本海の景色は素晴らしいいのだが、今日の天候は雲が多く湿度が多いので、遠くが見えにくい状況である。青い湖や紺碧の日本海は見えない。どんよりとしたままだ。でもこの東屋周辺の光景は実に見事である。 あとは林道状の散歩道風と言ったらいいのかもしれないが、明らかに登山路ではなく一般道を長い九十九折道も含めて、長い時間をかけてゆっくり石観音まで下りてきた。下山口は石観音のお堂の間に出てくるのであった。観音さんに守られた登山路ということになるので、有難いと感じながら無事雲谷山を東から西に歩くことが出来た。 ”八”、”竹”