蝶ヶ岳~常念岳縦走

2021.09.15(水) 2 DAYS

活動データ

タイム

13:17

距離

16.2km

のぼり

2090m

くだり

2089m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 56
休憩時間
59
距離
5.9 km
のぼり / くだり
1415 / 38 m
DAY 2
合計時間
8 時間 21
休憩時間
1 時間 45
距離
10.2 km
のぼり / くだり
675 / 2042 m

活動詳細

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ずっと行きたいと思っていた蝶ヶ岳から常念岳への縦走を2日間で計画した。 1日目は三股登山口から蝶ヶ岳を目指す。天候は風弱く曇り。それほど距離は長くないのだが、標高差が1400mほどありそれなりに急登だったこと、さらに久々にテント泊の荷物を背負って歩いたことからかなりへとへとになった。ガスっていていつまでたってもなにも見えないことも影響していたと思う。 今日はこのままガスの中修行で終わるのか…と半ば絶望していたが、標高2600mにさしかかったあたりで急に青空が見え、陽光が差し込みはじめた。雲を抜けたのだ。テンション爆上がりである。蓄積していた足の疲れが嘘のように吹き飛び、急ぎ足で稜線を目指した。 はじめに見えたのは槍ヶ岳の尖峰だった。さらに登っていくと穂高の山々が徐々にその姿を現してきて、蝶ヶ岳の肩にたどり着いた時、ついにその全貌を目にすることができた。はじめて見る穂高連峰は、梓川が流れている谷の深さとも相まって、まるで大きな大きな壁のように見えた。圧巻である。「蝶ヶ岳に行かずして槍・穂高を語るべからず」というフレーズを計画中にどこかで目にしたが、たしかにそうかもしれないと思った。それほど圧倒的な景観だった。 ひとしきり景色を楽しんだ後、ヒュッテで申し込みをしてテントを設営した。一眠りした後夕飯の支度のためにテントを出ると、ちょうど夕日が沈むところで、数人が蝶ヶ岳の肩に集まっていた。その時にはすでに夕日は穂高連峰に沈んでしまっていたが、まるで穂高の山に後光が指しているように見え、とても綺麗だった。日が沈むと急に冷え込んできたので、明日に備え早めに就寝した。 2日目は蝶ヶ岳から常念岳に歩き、三股に降りる。天候は東風快晴。深夜に風が強く心配だったが、4時に起きた時には無風で安心した。この時期となると4時でもまだかなり暗く、満天の星を楽しむことができた。 景色のいいところに陣取り、朝食の準備をしながらご来光を待つ。時期が時期なので大分待たされたが、5時半ごろご来光を拝むことができた。 気持ちの良い気分で常念への稜線を歩き始める。左には雲一つない晴天の中に槍穂高がそびえ立ち、右には一面の雲海が広がる。山のいいところをひとところに集めたような、贅沢な稜線歩きだった。 数回のアップダウンを繰り返した後、いよいよ常念の斜面にとりつく。かなりの勾配だったが、ほとんど岩場で楽しく登れたため、あっという間に時間が過ぎ、気づけば頂上に着いていた。 頂上からの景色は言うまでもなく絶景で、蝶ヶ岳からは見えなかった雲ノ平の方面を遠くに望むことができた。 景色を楽しんだ後、前常念岳のある尾根をゆるやかに下った。雲のなかに入ったためあまり視界は利かなかったが、ときおりさっと景色が晴れることがあり、わずかに紅葉が始まっている尾根の景色を楽しむことができた。しばらくすると森に入り、比較的緩やかな道を黙々と下ると三股に出た。   今回の山行では、特に1日目の登りで自分の体力不足を痛感した。これから秋冬になり高山のシーズンが終わるので、これからは近くの低山で歩荷トレーニングに明け暮れたいと思う。

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