ピラトコミ山(1588m)

2021.09.13(月) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 57
休憩時間
8
距離
6.5 km
のぼり / くだり
303 / 196 m
DAY 2
合計時間
9 時間 8
休憩時間
2 時間 1
距離
7.0 km
のぼり / くだり
1024 / 1027 m
DAY 3
合計時間
1 時間 48
休憩時間
9
距離
6.2 km
のぼり / くだり
186 / 289 m

活動詳細

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日高中部、1823峰の東約3.5㎞にある支稜線の山。某山岳ガイド本には、中部日高に於いて取るに足らない山だとかアプローチが楽なので良く登られている・・・などと説明しているが、それは悪までも沢やクライミングの上級者向けに書かれたものとしか私には思えない。それは、東面直登沢の事を言っているが私たちのレベルではとても登れないと本の解説文を読んだだけで諦めが付いていた。 しかし、今回は私の山の師匠でもあるKさんが6月の末に単独で登ったルートは、まるで逆の北西面直登沢~北西尾根を辿って登頂していた。その話を7月になって聞いたが、喰い付くように一字一句逃さぬほど聞き入ってしまったが、7月に挑戦出来る機会は無く8月に計画を組んだ。だが天は我に味方せず予定日の3日間はすべて雨予報となり中止。そして、9月の計画となった。 その間、師匠は再び北西尾根の偵察に出掛け、最高のルートを導き出した。それは、「鹿道」である。 詳しい活動メモは、ブログにて報告する予定だが、師匠の偵察では、北西面直登沢の標高点668m付近から鹿道と思われる踏み跡を発見し、それが北西尾根に繋がっていると判断。北西尾根に上がれば頂上付近まで明瞭な鹿道が続き、登頂は確実だと言う。 「沢登りの技術が無くとも体力さえあれば登れるぞ!」と言う心強いアドバイスを貰い、詳しい説明を受けていざ出発する段取りとなった。 私たちのためにルート上には、頻繁にピンテを付けて来たことや最適なテン場を聞いたので、大船に乗った気分だった。 <1日目> 駐車場~七ノ沢出合まで約6.2㎞ 約2時間でした。 テン場は、七ノ沢出合から左手の道を少し登ると、旧横断道路後の橋「しちのさわはし」があり、その橋の上にテントを張った。水は七ノ沢から。橋の袂から沢に降りる場所がある。 <2日目> テン場~七ノ沢に降りてすべて本流右岸を辿る。左岸には旧横断道路建設時の工事跡が生々しく残っている。 北西面直登沢出合前には、旧大橋の橋台が障害に思えるが、その裏側を通る事が出来る高巻きルートがあるのでご安心を。それを過ぎると間もなく直登沢出合となる。ここまで約50分くらいだろうか。 直登沢は本流とは一変する渓相で大きくはない。最初は左岸側を辿るもあとは適当に登る。 標高点668付近に一本の大きな木がありピンテが付いている。その先更に30mほど先にもう一本柳の木が立っていてそこにもピンテがある。このピンテから左岸側にピンテが連続して付けられ、北西尾根への取付き点を導いて来る。笹原の急登となるが笹は低く細い。ピンテは尾根まで頻繁に残っているはず・・。ほぼ直登で標高差は約100mほどだ。尾根上の標高は約820m地点。取付き点から40分ほどで登れた。 顕著な尾根上には、師匠の教え通り「鹿道」があった。明瞭・不明瞭もあるが、念のためピンテを付けながら登る。1000mを超える頃から鹿道は明瞭となり登山道の様だった。それでもピンテを付ける。 C1180付近に尾根の二股に出合うので、下りは要注意。ここもピンテを付ける。 頂上付近になると、鹿道が増えて進む方向に迷う場面もあるかも知れないが、ピンテを頼りに登ると頂上に立てるだろう。 テン場から登りは、約5時間半だった。東側の景色は良いが、その他の方向には木が邪魔をして間から覗く程度で残念だった。でも主稜線やカムエクなどを望めて大満足である。 下りは、早く3時間半ほどでテン場に着いた。 シューズは、ピンシューズが最適だと思う。何度かある渡渉も靴を濡らさなかったので、登山靴にチェーンアイゼンを持参しても良いかも知れない。沢靴は不可。 私たちは、BCにて2泊したが健脚な方なら1泊でも可能だと思う。 これからは日に日に陽が短くなるので、行かれる方は今月中が最後かと? ピンテは、残したままですが、来シーズンの保証はありません。 100%、師匠Kさんのお陰で登頂出来た山行でした。 天気良し、テン場良し、ルートのピンテ良しでした。アプローチだけ長くなりますが、エバお勧めのルートです。

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