活動データ
タイム
08:52
距離
19.9km
のぼり
1384m
くだり
1374m
活動詳細
すべて見る自分でGPXデータを活用出来た初の日記。 十五回目の山旅、二十三~二十七座目(屯鶴峯、二上山(雌岳)、竹内山、万才山、岩橋山)。 一年弱ぶりのソロ。六甲山以来となる駅~駅への旅 第二弾。 前日の金曜に大阪出張があった為、日曜まで滞在を延長。土曜は山、日曜は京都の新選組スポット巡りに行きました。 六甲山へは昨年行っているので、今回はダイヤモンドトレイルに挑戦します。 どうせなら起点から始めるか。大阪出張またあるし。何回かに分ければ私のレベルでも終点まで行けるかも。という事でスタートは近鉄大阪線の関屋駅に決定。 これが記念すべき「駅から駅への旅」 第一弾となりました。 当日、関屋駅に着いてみると・・・何でこんなに雨降ってるの?数日間雨マーク無かったじゃん・・・って今見たらしっかり雨になっておる(泣) 結構な降りっぷり。こりゃ全身ずぶ濡れどころかリュックまでいかれる。止む気配も無い。油断して傘も雨対策の準備も無い。傘買おうにも駅周辺にコンビニ無い... で、コンビニが近くにある河内国分駅まで戻り傘買いました...で、関屋駅まで戻って傘を手に漸くスタート。 のっけから時間と精神を消耗。ま、悪いのは全部自分ですが。。 関屋駅から屯鶴峯(どんづるぼう)までは徒歩30分弱。 <!>「危険箇所」 途中標識もあり迷う事はないですが、国道165号線を本旅の最大の注意区間としてあげておきます。 住宅街を抜けた後、国道165号線~田尻峠~奈良県道・大阪府道703号香芝太子線に右折するまでの区間です。 「フィールドメモ機能」って後からは追加出来ないのですね...今回初めてGPXデータを活用し、他の方の危険箇所コメントに助けられた場所もあったので、私も他の方の参考になるように入れたかったですが残念です。地図上のルートよりご確認頂ければと思います。 何が危険か、具体的に述べます。 07:55の写真を見て頂くとわかりますが、道路脇まではみ出た茂み+峠の最高地点⇒下り、というドライバーからは先の視界がきかなくなるポイントを徒歩で通過せねばならぬのですが、歩道スペースがありません(゚o゚; (迂回ルートもありません) 歩いた後の率直な感想としては、自分で気をつけてどうこう出来るものではなく、後ろから来るドライバーに気づいてもらい避けてもらうしかない、というのが所感です。そこそこスピードが出る区間でもあり、交通量も多いので車が来ない間にササッと、という訳にもいきません。大型車もしばしば通ります。 避けてくれたドライバーの方々、有難うございました<(_ _)> 統計的には山での遭難や滑落などより交通事故のほうが圧倒的に多い現代社会。 個人的には「ココは通らないほうが良い」と思います。 歩行者にもドライバーにもリスクのみ、メリットは1つも無し。 尚、近鉄 二上山駅からなら、この区間を通らずにダイトレ起点まで行けるようなので、電車でのアクセスの場合はこちらからのルートを推奨します。 さて、国道165号線をどうにか通過、大阪府道703号線に出た後は屯鶴峯までは緩やかな登り道。ここからはしっかり歩道もあるので安心です。てくてく歩き屯鶴峯入口に到着。10台近くは停められそうな駐車場もあります。 <!>「ここで失敗」 記念すべきダイトレ起点碑を撮り忘れました(TдT) 階段入口の右手前にあるようです。行かれる方はお忘れなく~ せっかくなので屯鶴峯にも行きます。いわく、約2000万年ほど前に起きた二上山の噴火による火砕流や火山灰が堆積、その後の地殻変動によって隆起。さらに風化と浸食を経て奇岩群となったとの事。遠くから見ると鶴が屯(たむろ)しているような景観の為、屯鶴峯と呼ばれるようになったそうな。 してこの屯鶴峯。一見するとコンクリの造形美のようにも見えますが、実際に触るとしっかり石灰。自然の産物だとわかります。 標高はマップ上だと約154m。 <!>「道迷い」 低山と侮るなかれ。非常に迷い易いと思います。何度かルートを外す⇒戻るを繰り返しました。 特にロスの大きい初っ端なんですが、一見すると先には何もなさそうな岩を登る、が正解でした。詳しくは日記(写真)をご覧ください。コツは兎に角GPXマップ通りに進む事でしょうか。少しでも外れていると気付いたら引き返してルートを再確認する事をお勧めします。ルート外れに気づかず強引に進むと、深い藪漕ぎ(⇒蜘蛛の巣、ヒルやスズメバチとの遭遇(嫌))や足場の狭い岩場歩き(これはちょっと楽しい)を余儀なくされます。 ※PS: 今回初めてGPXマップを使いましたが非常に便利です。特に単独行の方は道迷い防止に是非試してみて下さい。一度使うとマップ無しで行くのが馬鹿らしくなるレベルです。 個人的には屯鶴峯は非常に良かったですが、想定外の時間と精神の消耗を経て大阪府道703号線に戻りました。ここからは穴虫峠を経て奈良県から大阪府に入りダイトレ北入口へと向かいます。雨も止み始め気温も上昇します。そして二度の消耗を経て、既にこの辺りから「もう少し進んだらエスケープしよう」と心に決めます(早っ)。 ダイトレ北入口から先へ進むとすぐにダイトレ名物の階段がお出迎え<(_ _)> 皆さん言われてますが、この丸太階段、何というか歩幅が合わせづらいのです。登りでも下りでも、階段が無ければ随分楽になる気がするのですが・・・腿を通常より高く上げてうまく歩幅をあわせて進むのがコツなのかも知れません。次回挑戦の機会があれば試してみたいです。 丸太階段を登っては降り、降りては登ってを繰り返し、北入口から約40分程経過。 一休憩していたところ、ナナフシを発見! 凄いねぇ~もはや木の一部。それにしても大きい!10cmはあります。動画を撮ろうにも触れても全く動かない。完全に木の一部になりきってます! 時間も疲れも忘れて暫しナナフシに癒されます(੭ˊ꒳ˋ)੭ 虫といえばあるあるですが、特に夏山、樹林帯ではアブ・ブヨ・蜂・蚊の四天王によるストーカー被害に遭う方多いと思います。 「一体君達はどこまでついてくんの?もう結構歩いてんだけど・・・いや、ひょっとしたらどこかで入れ替わっていて君は新手なのか?」 どちらかわかる由もない、いや、わかったところで意味もない、ずーっと体の周りをブンブン飛んでくる彼等です。周りを飛びまわる粘着行為だけならまだしも、衣服の上からでもお構いなしに刺したり体液まで吸おうとする恐ろしい軍団。こやつらを手で払いのけながら精神的にも肉体的にも消耗しながら歩く・・・我々人類のほうがずっと後輩かつ貧弱なのかもしれませんが、何とも迷惑なこの先輩方と比べると、このナナフシのなんと癒しキャラなことか。 歩き始めて20分後、再びナナフシを発見。今度は緑色だ!この木には苔が生えている。完璧だ! はい、このままいくと山日記ではなく昆虫日記へと変わってしまいそうなのでこの辺でやめますが、良き出会いでした。有難うナナフシ。 二上山(雌岳)までもう少しではありましたが、万葉の森と近鉄二上山駅への分岐ポイントで程良いベンチがあったので一休憩入れます。データ上では19分となっていますが、完全に止まっていないと休憩扱いにはならないのかな?実際には30分近く休んだと思います。これまでのソロ山旅では、山頂を除き、10分以上休憩した事は無かったのですが、今回はかなり苦戦しています。 さて、歩きを再開して程なく、きれいな歩道に出ます。ここまで来ると鹿谷寺跡から来ている方、雄岳から来ている方、10名くらいの方と出会います。合流地点から雌岳山頂まではまた丸太階段を登ります。 雌岳山頂に到着。 ここからは岩屋峠に向かいます。基本下りですが、やはり丸太階段に歩幅が合わずやきもきしながら下りていきます。 岩屋峠のあとは、さらに、竹内峠へと向かいます。この区間も基本下り一辺倒。 「こんだけ下るとまた登るんだろうな...」下山時の下りは里に帰る感があっていいですが、次の山頂を目指すまでの区間で現れる下りはあまり好きじゃないですね。確実にまた登りがきますから。 国道166号線まで出たところが竹内峠です。 ここにも休憩ポイントがあります。朝の雨とうってかわり陽が出てきて気温も高し。持参した2L飲料も少なくなり、疲労も。このまま国道166号線をどちらかにエスケープしようか迷いましたが、まだ12時という事もあり、一休憩後にもう少し進んでみることにします。 <!>「道迷い」 竹内峠から先へと進むにあたり、GPXデータを参照しつつも少しわかりづらかった為、記しておきます。地図データを見て頂くと、国道166号線に出た後に無駄に歩いているのがわかると思います。休憩ポイントから階段を降りて竹内街道を下りながら歩くのは(平石峠へ向かう方にとっては)間違いです。休憩ポイントから少し坂を登ったところに葛城山・平石峠へと向かうダイトレルートの入口があります。 竹内峠から先の10分程は今回で一番快適な区間でした。舗装路から始まり、砂利というより砂に近い、ほぼ標高差のない、陽が少しだけ差す樹林帯。気持ち良く歩きます。 その後少し登りますが、竹内山にはすぐ着きます。標識とかあったのかな?通過した事に全く気づかず。 竹内山から平石峠までは緩やかに下って20分弱。丸太階段無しの下りだったような。 平石峠からは再び丸太階段登りだったと思いますが、万才山まではすぐ。5分弱で到着します。 万才山から岩橋山へは丸太階段登り区間。途中ベンチで再休憩。しかしゆっくり休憩できるわけもなく、すぐにアブ・ブヨ・蜂・蚊の最凶四天王による狂宴乱舞が始まります。座っているどころではなくなり、恨めしくもベンチを後にします(>o<) 歩きを再開してすぐ目にした看板で今日の下山ルートを決めました。ハイ、心折れました(笑) 葛城山まではまだ6.1kmもあるという事で、残り時間と疲労具合を考え、岩橋山を通過後の石橋峠から下山して新庄駅をゴールとします。 ここからは再び丸太階段の登りの連続。そして恐らく本日最後になるであろう丸太階段の上り。有難う、非常に疲れたよ(苦笑) この先に今日最後となる岩橋山山頂!と言いたいところですが、これといって標識も写真スポットもない為てくてくと通過。う〜ん、最後なのにちょっと味気ない(悲)。 岩橋山山頂からは下っていくだけ。まだ居たか丸太階段。降りづらいのぉ、と悪態つく間も無く岩橋峠に到着。 真っ直ぐ進めば葛城山方面へ。自分はここで左に、新庄駅方面へと下山します。 電車で来て電車で帰る身としては、“○○「駅」への下山”という甘美な誘惑...これが間違いだった。 <!>「道迷い」/「荒廃箇所」/「藪漕ぎ」/「危険個所」 ん?安全第一のバリケードが置いてあり行く手が塞がれている・・・え?でもこの道であってるよな、マップのルートを再確認。うん、あってる。やや疑心暗鬼気味にバリケードを無視して脇から進み始めます。 降りた感想を先に言いますと、少なくとも、夏・雨の条件が重なった時はこのルートで下山する事はお勧めしません。 理由は以下の為。 ●荒廃箇所が多い ●藪漕ぎ箇所が多い ●アブ・ブヨ・蜂・蚊・ヒルとの遭遇がある ●滑りやすい箇所が多い ●YAMAPマップを見ながらでも迷いやすい箇所が多い(登山道が見えない) ●その他危険箇所もある ●通過している足跡が無い事からここを通る登山者は少ないと思われる ●苦労して下りきっても駅までは遠い(PS:新庄駅より当麻寺駅のほうが近い) 道中、心の中での独り言。 >出だし:「うん、大丈夫、登山道」 >少し進む:「まあ多少荒れてるけど夏だしな。草木も道にのさばるサ。」 >更に進む:「ん...もう道が見えん」 あるあるですが進むにつれ荒廃度合は高くなっていき... 思うに注意すべき基本「面倒がらずに違和感を覚えたら引き返す」をすれば良かった... 登りでも同じですが、下山時(下り時)は特に、 ●既に疲れている ●下って間違えたので戻るには登り返さねばならない という事で強引に進みがちですよね。で、気づけば更に進んだ距離が伸びた分、戻るのが一層億劫になる。というお決りのループでどんどん深みに嵌っていくパターン。 普通は登山道ぽくなくなってくればルート外れ=戻れ、ですが、この区間にそれは通用せず。ひたすら藪の中を脚元に気をつけながら次のピンクテープ目指して進みます。 YAMAPマップの使い方は屯鶴峯で少し慣れたので、多少ルートを外れても修正出来るようになりました。YAMAP様様です。遭難対策、特にソロ行の身にとっては欠かせないアイテムです。 ルート探し、脚元の悪さに、藪漕ぎ、おまけにアブ・ブヨ・蜂・蚊の四天王にヒルまで加わった面々との闘いに体力と精神を消耗。久々に右脚の腿が攣りだします。ちょうどいいタイミングで良き沢に遭遇。ここで暫し休憩。この沢に癒されます。 沢ガニを発見。 今までは褐色か黒褐色の個体しか見た事がありませんでしたが、初めて赤褐色の個体と出会いました。弱っているのか?触ってもあまり動きません。が、寝ていたのか、暫くするとササっと動いてあっという間に消えていったのでホッとします。 程良い水量にせせらぎの音のみの静寂。 どれくらい居たでしょうか。時の経過を忘れて癒されました。名残り惜しいですが癒しの沢と腰掛けさせて貰った岩に一礼して最後の下り区間へと出発します。 <!>「荒廃箇所」/「藪漕ぎ」/「脚元注意」/「危険個所」 この区間がこの下山ルートの最難所でしょうか。 沢を出発後のっけから倒木に阻まれます。リンボーダンスで通れと? その後も相変わらず不明瞭なルートではありますが、YAMAPマップとピンクテープを頼りに下っていきます。 出だしの国道165号線に次ぐ危険箇所はここかな。フィールドメモの追加が出来ていないのが残念ですが、写真の15:28~15:35の区間。理由は以下の通りです。 ●藪が深すぎる(かき分けるのも一苦労) ●藪で脚元が見えない上、地面は「岩」コロだらけで不安定(次の一歩の着地を確保してから進む必要あり) うっとおしい藪と蜘蛛の巣をかき分け、イライラ急ぎ進もうとすると脚元の岩コロに躓くという二段構え。躓くだけならまだしも、思わぬ深い穴や溝があり、怪我をする危険や、最悪は沢のほうへ転落しかねないオマケまで用意されています。 <!>「脚元注意」 そして、深い藪と不安定な道を抜けると漸く舗装路に出ます。やっとこれで安心して・・・下りだし、小走りで・・・という油断は禁物です。雨直後という事もあるかもしれませんが、この舗装路、誇張無しに凄まじく滑ります。 特に写真の15:40の箇所は、下り坂の勢いで小走りになる➡️滑る➡️先には倒木が待ち受けているという「何かのアトラクションか?」と突っ込みたくなるポイントです。 何故そんなにも滑りやすいのかというと理由は苔。15:41~15:42の写真をご覧頂くとはっきりと苔がわかります。しかも緑がかった真ん中だけではなく、見た目苔は無さそうな端までも万遍なくツルツルという非常に行き届いた迷惑な仕様。登山道入口/出口に置かれたバリケードを抜けた後もまだ続く入念さ<(_ _)> この苔区間を過ぎると漸く山道が終わった感に包まれます。 そしてこの辺りから周辺の景色が良く見えるようになるという、いつも安定のGentil15クオリティ。拝めただけ良しとしましょう。ダイトレを振り返ると、ちょうど歩いてきた岩橋山が良く見えます。 よし、次回はここから・・・って、蚊。こやつだけはここまでずっと離れる事なくストーカーしてきます。せめて下山後の景色くらいゆっくり観させてくれよ...アブよりブヨより蜂よりも、やはり君が最強なのね... 葛城IC付近にぽつんと建っていた祠にて、無事下山完了の一礼後、民家を抜け、奈良県道30号線をてくてく歩き、当麻寺駅へゴール! え?新庄駅じゃないのかって? 近鉄新庄駅までは倍くらい遠いの・・・。思い返せば、当麻寺駅にゴールするんなら、二上山(雌岳)山頂から岩屋峠の間に、当麻寺駅へ向かうルートがあったやない・・・ 最後に今回の反省。 準備の悪さによる時間ロス。さらに屯鶴峯で迷って時間ロス。ダイトレ北入口からは、ロスを取り戻そうと焦り気味に歩を進めるもすぐヘロヘロになり休憩しまくり。やはり自分に最適な一定の歩速を保って進み、長休憩をあまりとらないのが長く歩くコツですかね。序盤は焦らず出来るだけリラックスして体力を温存し、最後の直線ゴールまでもたせる、みたいな感じでしょうか。 次の大阪出張は10月と11月かなぁ...あれば次は岩橋山から再挑戦したい。そんな事を思いつつ新大阪への帰路へとつきました。
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