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「また来る理由」再訪⑧・住塚山・国見山☆山は早くも秋の予感(^-^)の写真

2021.09.05(日) 07:56

遠くに名張の街並みが見えます。

この写真を含む活動日記

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「また来る理由」再訪⑧・住塚山・国見山☆山は早くも秋の予感(^-^)

住塚山・兜岳・鎧岳 (奈良, 三重)

2021.09.05(日) 日帰り

8月はホントに酷い月だった…過去に前例のない異常な長雨で、盆休みに計画していた遠征も棒に振った。 なんとか少しでも山を歩きたいと、多少雨が降ってもどこでもエスケープできる自宅近くのスーパー低山に入ったら、アブの猛攻を受けてあえなく撤退…(~_~;) それならばとアブ撃退アイテムを自主製作。公開したらフォロワーさんから「効果検証のためもう1回行って来い!」と言われ、再び残暑厳しいアブ天国に突入! 2週続けて何やっとんねん!…こうして私の夏は終わった… 詳細はこちらで↓ ※アブとの大格闘編…https://yamap.com/activities/12674204 ※秘密兵器自主製作編…https://yamap.com/moments/230729 ※恐怖の人体実験編…https://yamap.com/activities/12774610 さあ、いよいよせぷてんばー!まともな山歩きがしたい!…ところが日曜日の天気があまりスッキリしませんね。雨は降らないまでも曇りがちの予報です。 兵庫、滋賀、奈良、三重の4つの山に候補を絞って天気予報とにらめっこ。一番条件が良さそうな奈良の山に向かうことにします! 結局、この日は近畿は比較的どこもいい天気になったみたいですが…(^_^;) 久しぶりの奈良!向かう山は曽爾村の住塚山・国見山。実はこの山、「また来る理由」の山なんです。前回訪れたのは2年と8ヶ月前…激動の2018年大晦日でした。 とにかくめちゃくちゃ寒い日で、木々にはびっちり霧氷が付いてるし、地面はバリバリに凍ってるし、山頂付近には薄っすら積雪もありました。座って休憩することも食事をすることもできず、長い林道の途中で突然のシャリバテ!(>_<)もちろんガスで展望もまるで無し。これが2018年の締めくくりでした→ https://yamap.com/activities/2905197 あ、そうそう、思い出した! この翌日の2019年元日には、天理市のJR長柄駅から桜井市のJR桜井駅まで、山辺の道を22km歩いて最終的に大神神社で初詣をするという、わけのわからない企画をやったんです!くたびれたけど楽しかったなぁ(^^) とんでもない「ゆく年くる年」でした☆→ https://yamap.com/activities/2914544 5:40に駐車場に到着!まだ1台も他に車はありません。 今日は前回と同じコースを歩きます。屏風岩公苑から住塚山〜国見山、そしてクマタワ峠まで下りてから、長い林道歩き。再び山に入って屏風岩の上を辿って屏風岩公苑へ戻るコースです。 駐車場からすでに絶景! 霧に沈む集落の向こうに室生火山群の山々が頂を連ねます。幻想的ですねー。見惚れてしまいます。 駐車場からは屏風岩を見上げることができます。この屏風岩は国の天然記念物に指定されている、流紋岩質溶結凝灰岩の柱状節理です。 柱状節理とは溶岩が冷えて固まる時に収縮することによって、岩に規則正しい縦の亀裂が入ってできる、柱状の岩壁です。。流紋岩質溶結凝灰岩は固結が弱い岩なので、このようなたくさんの亀裂が入るのかもしれませんね。 6:10に出発!まずは屏風岩公苑をのんびり歩く。屏風岩公苑の南端からは雄大な景色を眺めることができます。 南東にはなだらかな山容の三峰山。遠くに迷岳も確認できます。真南には高見山。南西のずっと奥には一際高い大峰の山々を望めます。みな幻想的に、霧に浮かぶように頂を並べています。素晴らしいです。もうこれだけで満足かも?(^_^;) 思ったよりも天気はよく青空も見えています。気温も低くて涼しい!真夏とは違う爽やかさがあります。確実に秋は近づいてるんですね(^^) 登山口は屏風岩公苑の西の端。まずは屏風岩の上まで一気に駆け上がります。よって急登…いやいや、めっちゃ急登!前日まで雨が降っていたので地面の状況は決してよくはありませんが、斜面の具合が好きなタイプだったのであまり苦にはなりませんでした。およそ15分の急坂上り。 屏風岩直上からは尾根に乗って住塚山を目指します。なかなかの上りが続きますが、やっぱり歩きやすい。出発してからおよそ1時間、住塚山山頂に到着です*\(^o^)/* 展望良好!曽爾高原側がよく見えます。倶留尊山に古光山、その奥には大洞山や尼ヶ岳も見ることができます。 すぐ近くには霧の中に屹立する鎧岳と兜岳!カッコいい!(≧∀≦) 国見山に向かいます。 一旦下る…いや、めちゃくちゃ下る!鞍部まで降りたら上り返し。こちらも急坂多めですが、難しい斜面ではありません。 途中、岩場のロープ場なんかもありますが、流紋岩質溶結凝灰岩というのは比較的フリクションの効く岩なので、それほど危険は感じません。ただ今日のように表面が濡れていたり、泥が付着していたり、苔や藻類が繁殖しているとやっぱり滑りやすくなりますので、要注意でお願いします。 上り詰めたら国見山に到着です*\(^o^)/*住塚山からおよそ45分。 こちらの山頂もよい展望です!南側が広くひらけているので、曽爾の山々や台高の山並みを一望することができます。北側の遠くには名張の街並みも見えています。 今日はこの山頂で食事…まだ8時過ぎなので朝食をいただきます(^^) 邪魔になる程ではありませんが、小さな虫が数匹周囲を飛び回っています。と、そこに現れた1匹のハチ。小型のよく見かけるハチです。お名前わかりません。恒例の荷物チェックを始めました。 なんでハチって荷物をチェックするんでしょーねー?ペットボトルに止まってウロウロして、携帯に飛び移ってまたウロウロして、ザックに移動してまたウロウロして… そうだ!オニやん棒を試してみましょー!悪気はないんですが荷物チェック中のハチのオニやん棒をかざしてみる。…その瞬間!スッと垂直上昇して、踵を返すように飛び去った!お!?効いたかな?その後彼が姿を現すことはありませんでした(^^) 食事を済ませ一服していると、背後からブォーンという低い羽音が聞こえてきた。振り返ると、先程のよりもかなり大きい、ずんぐりとしたハチが真っ直ぐこちらに向かって来る。首から下げていたオニやん棒を外し、ハチに向けて差し出すと…クルッと直角に進行方向を変えて、そのまま薮の中に飛び去った!効いてるぜ!オニやん棒!彼も二度と現れることはなかった。 でもハチってこちらから手を出さなければ、そうそう人を襲うこともないし…できればアブに効いてほしいんだけどなぁ…そんなことを考えながら、国見山を後にします。 クマタワ峠を目指して、ずんずんと坂道を下って行きます。峠の直前で1ピーク越えますが、ここが意外とキツかった(>_<)上りも下りも長い急階段です。 下り切ったところがクマタワ峠。国見山からおよそ35分。 舗装路の林道にT字で突き当たりますので、林道を右に進みます。ここから長い林道歩き。 緩やかに下り続ける林道。飽きないように花を探しながら歩きます。ヤマジノホトトギスが多いです。もちろんマツカゼソウも。あとはツユクサとかゲンノショウコが咲いてました。 この下り区間ではアブに悩まされた!普通の大きいアブより一回り小さい、少しスリムな体つきのアブ(の仲間?)が、しつこく絡んできます。去年の夏に薊岳でやられたヤツと同じ虫です。残念ながらヤツらに対しては全くオニやん棒は効果ナシ。 大きなアブは基本下半身狙い…ふくらはぎばかりをやられますが、この小さいヤツはどこにでも食いついてくる!なぜか右手ばかり、前腕と手の甲と手の指…3回チクリと咬みつかれました。痛いよ…(~_~;) ちなみに私はこの小さいアブ?を係長と呼んでいます。普通の大きいアブは部長です。ハエは平(ヒラ)…平社員ですね(^_^;) 林道を下ること35分。大きな標示のところで右折して、今度は川根林道を歩きます。ここからはずっと上り。ここにきての舗装路の上りは結構足にくる!(>_<) なぜかこの区間は虫がいません。不思議… アキチョウジがたくさん咲いてました。いよいよ花も秋の花に変わってきましたね。確実に季節は進んでいます(^^) 川根林道をさらに35分歩いたら、標示に従って左の急斜面に取り付き山に戻ります。 1時間10分の長い林道歩きもこれにて終了!*\(^o^)/* ここからは屏風岩直上に向かうわけですが、かなり厳しい急坂上りが続きます。林道歩きで疲労を溜めた足にはかなりの負担です。 10分強で屏風岩直上にたどり着きます。ここからは屏風岩の上を歩くことになるんですが、もう本当に断崖絶壁の縁に道がついているので、かなりの恐怖感と高度感を味わえます。なにせはみ出した足の先は、およそ200mの垂直な壁ですから! 駐車場を真上から見下ろせます。イブキくんが留守番中。真上から屋根を見下ろす感覚です。 下から見上げると平に見える屏風岩直上部も、実際に歩いてみるとかなりのアップダウンがあります。濡れて滑りやすくなった登山道…滑って転んで、万が一左に落ちたら一巻の終わり!思わず慎重になってしまいます。 屏風岩のピーク、一ノ峰を越えて急坂を下ると、ほどなく朝、屏風岩公苑から登って来た道に出合います。 出合いから左へ、急斜面を下り屏風岩公苑へと下って行く。出合いから急坂下りおよそ10分で、無事登山口まで降りてきました(^^) あとは屏風岩公苑をのんびりと歩いて駐車場に戻るだけ。 観光客が多いですね。家族連れやご夫婦が多いです。屏風岩は天然記念物ですし、ここは展望もいいですから。それに…やっぱりコロナ禍の中、遠出もできない、会食もできない、イベントも軒並み中止…となれば、このような広々とした自然の中でのんびりしよう、となるんですかね?ちなみに山行中登山者に出会うことはありませんでした。 11:40、無事に駐車場に帰着です*\(^o^)/* さて住塚山・国見山ですが、やっぱり真冬と初秋ではかなり印象が違いますね。 両山頂とも展望はいいですし、山行中も要所で景色を楽しめます。実標高差は350m程度ですが、累積標高は800mを超えていて、なかなか歩きごたえもあります。 長い林道歩きはめんどくせぇなぁ…という方は、住塚山から国見山への鞍部からショートカットして屏風岩直上に向かうルートもあります。長い林道歩きは全て省くことができますのでかなりコンパクトにはなりますが、このルートでも充分に楽しめると思いますよ(^^) このルートなら早めに下山してから、少し車で移動して曽爾高原へ。ススキの草原をのんびりと散策した後は、お亀の湯で汗を流す。そしてファームガーデンで買い物を楽しんだら、最後に豊栄さんの力うどんでシメ!なんていう曽爾村満喫プランも楽しめちゃいます(^-^) 思いつきで書いたけど、このプランなかなかいーなー!やってみようかな?(^_^;) 9月に入った途端、季節はいきなり秋ですね! 今日も蒸し暑さはなく、清々しい秋の空気を楽しむことができました。住塚山・国見山…あまり人気がないようですが、本当に楽しく歩けるいい山ですよ!自然の豊かさと火山の荒々しさを、どちらも味わうことのできるステキな山です。 悲惨な8月を取り返すため、秋は精力的に歩きます!今月は連休がありますし。私にとっては今年最後の連休です!どこか遠くの山に行きたいなぁ… 頼む!晴れてくれ!