登山初心者の友人と雲取山へ

0日目　鴨沢山の家 新宿駅で友人と合流し、前泊予定地の鴨沢山の家へ。途中の奥多摩駅は以前来た時は激混みだったが今回は少し寂しいくらい人がいなかった。宿泊する鴨沢山の家は古びた民宿といった感じ。素泊り3000円とかなりお安い。ご主人が若い頃に巻尺を使って宿から山頂まで測った話をしてくださった。使われている単位が尺貫法だったので驚いた。部屋の中には古いジャンプやコロコロが置いてあって私には逆に新鮮に感じられた。9時前くらいに就寝。 1日目　鴨沢山の家〜雲取山山頂〜雲取山荘 5時起床。虫が部屋を飛び回る音がしてよく眠れなかった。予定より少し遅れて6時30分に出発。起きたときに降っていた雨はこの頃には止んでくれていた。ひたすら霧が濃く、幻想的な樹林帯を進んでいく。人はほとんどおらず、途中で二人組とすれ違っただけだった。また雨が降り出したが、木が守ってくれていたのでカッパは出さなかった。しかし、七ツ石小屋辺りで強くなってきたので観念して着る。ダンシングツリー付近からは木が少なかったが残念ながら展望はゼロ。山頂からも何見えなかったが、過去に登った時の写真を見て景色を想像した。20分ほど下って雲取山荘に到着。受付が2時からとのことだったのでしばらく外で待機したのち、入室。今日宿泊するのは我々だけだったので貸し切り状態だった。夕食を食べた後、7時過ぎに就寝。 2日目　雲取山荘〜三峰神社 天気がよければ山頂で日の出を見たかったが、小雨が降っていたのでそのまま下山を開始した。三峰神社への道はアップダウンがあり変化に富んでいた。体力的に余裕があったので芋木ノドッケも行くことにした。ここは巻いていく人が多いのか、踏み跡が見つけづらかった。特に芋木ノドッケのピークから白岩山方面に下る道は、山と高原地図で破線になっている通りかなり道が不明瞭だった。一応ピンクテープが巻いてあるものの、色褪せて風景に紛れているものもあったので、ルートファインディングに自信がない人は芋木のドッケは巻いた方がいいだろう。そこから最後の登りである霧藻ヶ峰を越えた後は快調に飛ばし三峰神社へと下山した。せっかくなので三峰神社へ参拝。その後、バスで西武秩父駅に向かい併設されている祭の湯で体の疲れを癒してから帰路に着いた。 いつもだったら山との気温差で下界に帰ってきたことを思い知らされるが、今回は下山しても肌寒い。夏の終わりにいい旅ができた。 良かった点 ・友人の本格的な登山デビューを靴擦れ等の問題なく終えることができた ・私にとっても個人で登山をするのは初めてだったので無事下山できて良かった 悪かった点 ・ムヒを持ってくるべきだった ・2日間にわたって小雨が降り続くような天気だったので全体的に装備が湿ってしまい、帰りのバスで寒い思いをした ・特にカッパの下を履く判断が遅かったのでズボンが濡れてしまった