燕岳からパノラマ銀座縦走 爆風雨のなか登山暦一年の初心者に試練の初北アルプス行

2021.08.31(火) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 35
休憩時間
2 時間 13
距離
7.0 km
のぼり / くだり
1466 / 225 m
DAY 2
合計時間
6 時間 44
休憩時間
1 時間 1
距離
10.1 km
のぼり / くだり
674 / 929 m
24
14
21
49
25
3
39
59
40
DAY 3
合計時間
9 時間 48
休憩時間
1 時間 3
距離
11.4 km
のぼり / くだり
947 / 1836 m

活動詳細

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一日目: 中房から燕山荘へ 有明荘に前泊して英気を養い、急登名高い合戦尾根を一路燕山荘へ。東京や神奈川にお住まいの方ならご存知、丹沢の大蔵尾根で鍛えて来たので、さほどキツくは感じなかった。確かに酸素が薄いのとザックの負荷は大きいので、それを加味するとキツイことは確かだが、噂ほどには感じませんでした。  さて、あいにく天気は翌日から荒れるとのことでしたが、槍穂上空は曇っていたものの、燕岳付近は晴れて絶景を楽しむことができました。季節は過ぎてますけど、コマクサも最後の花を見せてくれました。燕岳と北燕岳も最高。  ちなみに合戦小屋のスイカ🍉ですが、到着時は誰も食べている人がおらず、躊躇してましたが、あるカップルが食べ出したのを契機に、多くの方が楽しんでました、ハイ。 二日目: 燕山荘から常念小屋へ こういう時だけ天気予報は外してくれず、外は真っ白、霧と雨が混じったような感じで、この先の道程を暗示するかのよう。本当なら正面に槍ヶ岳と大天井岳を見ながら尾根歩きのはずだったのに、トホホ。  なーんて言ってる場合ではなくなって来た。爆風が吹き始め体が持っていかれそうになる位の横なぐりの風と雨、山登りをやりだしてから始めて恐怖を感じた。燕山荘から大天井岳•槍ヶ岳分岐間は何組かすれ違う人もいたけど、そこから先の常念小屋まではすれ違う人は皆無。大天井岳山頂では立つのがためらわれるほどの風。常念小屋の赤い屋根が見えた時は心底安堵した。受付の親父さん曰く、燕山荘方面からのキャンセルが一杯出たそうで、宿泊者はもれなく個室状態。何も見えない怖い1日でした。 三日目: 常念小屋から蝶ヶ岳を経由で徳沢ロッジへ 昨夜半から雨が強まり、天気図と睨めっこしていたのですが、6時頃三人で連れだって出発。広島のIさん、福岡のHさん、みんな昨日ソロで恐怖を経験しているので、旅は道連れとなった。昨日の強風のせいで雨が苦痛に感じないから不思議なものである。  それにしても、槍穂などとは違い、常念岳から蝶ヶ岳は起伏もなだらかで北アルプス入門向きなんて情報を見聞きしてましたが、あのアップダウンの連続は簡単じゃないっす。雨に濡れた岩場は神経使いますし、振り返ると降りて来た山の急傾斜に唖然とする始末、アップダウンを繰り返して蝶槍の麓に着いた時には心が折れそうに。  なんとか無事に乗り切り、横尾へ降りるIさんとHさんに別れを告げ、最終目的地の蝶ヶ岳を経由して無事に徳沢ロッジに到着。 常念岳や蝶ヶ岳から見る絶景は素晴らしいとよく聞きますけど、今回は残念でしたが、山の経験値を格段に上げるよい経験でした。 山小屋のコロナ対策: 各山小屋さんは本当にご苦労されてます。ただ、燕山荘で、歯磨きNGには参りました。あと、インナーシーツがこれからは必須になりそうですね。 動物達: 天候が悪く登山者が少ないせいか、雷鳥はたくさん見れました。私も合計13羽遭遇しました。彼らは危害を加えられないと知っているせいか、すぐ近くで撮影できます。  熊に出会いました。距離が離れていたので良かったですが、東天井岳から下って来たカールのところを親子熊が歩いていました。蝶ヶ岳ヒュッテ近くの稜線でも目撃されているようです。常念小屋の親父さん曰く、あの熊はおとなしいそうです。iPhoneの撮影では遠くの熊を写すのはなんがありますが、写真で探してみてください。 カレーライス: 山小屋で食べるカレーライス🍛は美味いに決まっている。今回は蝶ヶ岳ヒュッテで頂きましたが、◎でした。 ハードシェル: 今回の山行でハードシェルの重要性を再認識しました。特に稜線で強い風雨をしのぐには、やっぱりある程度の出費はかけないといけないかと。 山の怖さ: YouTubeやSNSで皆さんの綺麗な画像と素晴らしい天候ばかりを見ていて、自身の中でそういう環境をベースに頭の体操を進めてしまっています。今回の山行では、今一度牙をむいた山の自然の怖さを忘れないようにしないといけないと思いました。 その他: 最終日に一緒に行動したIさんとHさんのおかげで、楽しい一日となりました。

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