駐車スペース横のガードレールの隙間から入渓する 戻る 次へ

多摩川 海沢中流 沢歩きの写真

2021.08.29(日) 08:55

駐車スペース横のガードレールの隙間から入渓する

この写真を含む活動日記

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04:07

3.3 km

282 m

多摩川 海沢中流 沢歩き

大岳山・御岳山・御前山 (東京, 山梨)

2021.08.29(日) 日帰り

 暑い夏の日は沢に泳ぎに行こうと考え、泳ぎ系沢歩きで知られている、多摩川の海沢(うなさわ)中流に行くことにした。あいにく天気は曇りで、海沢の水は冷たく、何度も泳いでいると体もすっかり冷え切ったが、適度な泳げる淵と小さな滝が連続する楽しい沢歩きとなった。  朝8時10分にJR青梅線の古里駅近くのセブンイレブン奥多摩古里店駐車場に集合し、海沢大橋を渡り、アメリカ村キャンプ場を経て、海沢園地に続く細い林道(舗装されている)を天地沢出合い手前まで移動。林道脇にはちょうど車が5-6台停まれそうな駐車スペースがあり、8時45分に到着。駐車スペースにはすでに2組が沢装備を装着準備していて、私達も沢装備をつけて、ガードレールの隙間から海沢に降り、9時から遡行開始。最初は穏やかな沢だが、木の橋の下をくぐると、すぐに最初の淵と直角に曲がった滝が現れる。足がつかない淵を少し泳いで滝にとりつき、シャワークライミングをする。  その後も、何度も深い淵や小滝が出てきて、泳いで突破したり、泳いで滝にとりついて登ったりする。ロープを出すような高い滝はなく、水を浴びながら、水流を登る。ヘアピンカーブのゴルジュを過ぎて、淵をもった3mの滝が現れる。へついで滝にとりつくが、最初1歩登るところが微妙だった。その後、淵を泳いでとりつくナメ滝があり、ナメ滝がよくすべるため、お助けひもを出してもらう。  その先は大岩があったが、ナメ滝の下の淵でメンバーが落とし物をしたことが発覚し、後続のウェットスーツを着込んだパーティーから水中メガネをいただいて(ありがとうございます!)、淵の中をヘッドランプをつけてもぐって、1時間弱、懸命に捜索するも、水が冷たく、滝のしぶきで水中は視界がきかず、結局見つからなかった。水の中の捜索で、体がすっかり冷え切り、体力を消耗したため、遡行はここで終了することとし、少し沢を戻って、林道まではしごがかかっている地点で12時過ぎに脱渓した。舗装された林道を15分も歩くと入渓した駐車スペースに戻ってきた。  今回は、淵の中に沈んでしまったものを見つけることの困難さを体験し、沢では大事なものは流されないように体やザックやハーネスにひもでくくりつけておくこと、また万一流された際も水に浮くように空気で少し膨れた防水袋に入れておくべきこと、大事なものをジップロックに入れる場合は、最初に水漏れがなく、ちゃんと水に浮かぶかを入渓時点でテストすべきだったことなどを学んだ一日だった。なにはともあれ、海沢は泳げる淵と登れる小滝が多く、暑い日には何度でも来たくなるような楽しい沢でした。