表掛け・裏掛け周回(栗駒山(須川岳)・東栗駒山)

2021.08.29(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 16
休憩時間
33
距離
15.1 km
のぼり / くだり
1054 / 1053 m
4 5
25
2 30

活動詳細

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朝4時ごろ、自然に目が覚めました。 てんくらをチェックすると、宮城県の栗駒山の見晴らしが良いとのこと。山頂付近の風は強めとの予報で、判定はB~C。どうやら雨が降る可能性は低いみたいです。 昨年初めてコースを知って、ぜひ挑戦したいと思っていた表掛けからの裏掛け周回コースにトライすることにしました。 朝8時スタート。 樹林帯を越えて、御沢の沢登り。ポイント到着を知らせる看板が見えたときにはほんのり硫黄の香りがしました。 沢靴に履き替えて、ぴょんぴょん岩の上を飛び移っていきます。とんがった岩や、川のなかにある大きめの石の隙間に足が当たると結構痛い。沢靴はラバー製で靴底や脇はあまり厚くないので、フィット感は良いのですが、ダメージが直接足に来ます。今回は素足で履きましたが、今後は厚めの靴下を履いたほうが良さそうです。 沢登りの間に聞こえるのは、水が流れる音と風の音、それから虫や鳥の鳴き声だけ。こんな野性味あふれるところがあるなんて。とても新鮮でした。自分の背丈以上の岩をよじ登ったり飛び越えたり。子供のころ夢中に遊んだアスレチックを思い出しました。 はじめての沢登りは思った以上に時間を使い、コースタイム通りに通過。傾斜角度45度(感覚的には直登)くらいのところを、設置していただいたロープでよじ登ったり。ワクワクがとまりません。 沢登りが終わると、つぎは御室です。視野が急に開けたかと思うと、噴火で飛んできたであろう大きな黒い岩が所々に見えます。いや、もしかしたら昔々に地滑りでできた地形なのかもしれません。 御室の参拝を終えてトラバース。少し斜めになっていて歩きにくかったです。 途中で湯浜温泉からのコースと合流。そこからはとても広く笹苅りされていて手入れが行き届いた道が続きとても歩きやすかったです。 山頂では30人くらいの方が適度に距離を取って休憩されていました。写真を撮ってそそくさと下山。時間に余裕があれば下山後に禿岳に向かいたいので、先を急ぎます。 まだ見たことがなかった東栗駒山からの景色を眺めながら軽食タイム。栗駒山の山頂とは違って人がほとんどいないので、思う存分景色を満喫することができました。 少しだけ登り返して裏掛けコースへ。途中笊森避難小屋が見えてきましたが、だいぶ時間がなくなってきたので寄らずに下山することにします。 途中、岩手宮城内陸地震で発生した地滑りの箇所をトラバース。ロストしないようにロープが設置されていましたが、すべて倒れていて、小規模ながら現在進行形で地滑りが続いているんだと伝わってきました。トラバース後はひたすら広葉樹林帯を下っていきます。それからのルートは、登山口から稜線に出るまでの中央コースみたいに単調で、あまり特徴を感じることができませんでしたが、足のダメージが蓄積してくる後半には、あまり冒険が無いくらいがちょうど良いのかも知れません。選択する人が少ないルートなので、ゆっくり自然を感じることができるのが一番の魅力です。 なによりこの長い距離を延々と笹苅りしてくだった方への感謝の気持ちでいっぱいになりました。 ありがとうございます。 アサギマダラに案内されながら広葉樹林帯を下り、最後は硫黄の香りがする沢を徒渉し、裏掛けコースの登山口に到着。表掛けコースの駐車場まで道路を歩き、無事到着。 栗駒山さん、ありがとうございました。今度は御室の雪渓が残っているときにトライします!

栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 表掛けコース登山口
表掛けコース登山口
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 いよいよ御沢の沢登りです。
いよいよ御沢の沢登りです。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 今シーズンはじめて買った沢靴に履き替えます。使用は2回目。
今シーズンはじめて買った沢靴に履き替えます。使用は2回目。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 登山道なんてありません。岩の上を飛び移ったり、沢の端を歩いたりして登っていきます。
登山道なんてありません。岩の上を飛び移ったり、沢の端を歩いたりして登っていきます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 所々黄色にペイントで矢印が表示されており、どっちに行ったら良いのか教えてくれますが、基本的に沢は一本道。濡れるのを気にしなければ歩きたいように歩くのが一番。
所々黄色にペイントで矢印が表示されており、どっちに行ったら良いのか教えてくれますが、基本的に沢は一本道。濡れるのを気にしなければ歩きたいように歩くのが一番。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 自分の背丈以上の岩は当たり前。何も驚きません。よじ登ったり、上を飛び移ったり、好きなように進みます。
自分の背丈以上の岩は当たり前。何も驚きません。よじ登ったり、上を飛び移ったり、好きなように進みます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 たまに硫黄の香りがするときがあります。上流から流れてきているのか、所々で湧いているのか。
青空に泳ぐ白い雲が早く通り過ぎていきます。風が強いようですが、沢ではあまり気になりません。
たまに硫黄の香りがするときがあります。上流から流れてきているのか、所々で湧いているのか。 青空に泳ぐ白い雲が早く通り過ぎていきます。風が強いようですが、沢ではあまり気になりません。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 観光スポットであれば景勝地になるであろうところを普通に進んでいきます。
観光スポットであれば景勝地になるであろうところを普通に進んでいきます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 ごめんなさい。私が斬りました。
水の呼吸だったか、大地斬だったか。とにかく夢中で。
ごめんなさい。私が斬りました。 水の呼吸だったか、大地斬だったか。とにかく夢中で。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 空まで続いているんじゃないかと思うような沢登り。
空まで続いているんじゃないかと思うような沢登り。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 沢登り最後のはしご滝を前に、これまで進んできたコースを振り返ります。景色だけだと分かりにくいですが、ほかにもパーティがいたおかげで高低差が少しは伝わりやすくなったでしょうか。
沢登り最後のはしご滝を前に、これまで進んできたコースを振り返ります。景色だけだと分かりにくいですが、ほかにもパーティがいたおかげで高低差が少しは伝わりやすくなったでしょうか。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 もっとも危険だと言われるはしご滝を登っていきます。まともに登ったら滑落したとき本気で危険です。
沢の端に設置されたロープでよじ登っていきます。
もっとも危険だと言われるはしご滝を登っていきます。まともに登ったら滑落したとき本気で危険です。 沢の端に設置されたロープでよじ登っていきます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 秋の麒麟草(アキノキリンソウ)
秋の麒麟草(アキノキリンソウ)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 ロープが設置された急な登りを2回越えると、眺望が急に開け、栗駒山の山頂が見えてきました。
ロープが設置された急な登りを2回越えると、眺望が急に開け、栗駒山の山頂が見えてきました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 御室の岩場。所々に火山性の大きな岩が転がっています。
昔大規模な地滑りでできた地形なのでしょうか。この後進む裏掛けコースにも似たところがありました。
御室の岩場。所々に火山性の大きな岩が転がっています。 昔大規模な地滑りでできた地形なのでしょうか。この後進む裏掛けコースにも似たところがありました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 御室への傾斜を登り切ったところで振り返ると、栗原市の町並みが見えました。右手には大地森がぽっこりと。
御室への傾斜を登り切ったところで振り返ると、栗原市の町並みが見えました。右手には大地森がぽっこりと。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 御室の岩場から栗駒山の山頂を臨む。
御室の岩場から栗駒山の山頂を臨む。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 岩場の上から雫がぽつぽつと落ちてくるなかに御室がありました。
岩場の上から雫がぽつぽつと落ちてくるなかに御室がありました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 栗駒山と東栗駒山
栗駒山と東栗駒山
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 白山沙参(ハクサンシャジン)
白山沙参(ハクサンシャジン)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 栗駒山の山頂がだいぶ近くなってきました。
栗駒山の山頂がだいぶ近くなってきました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 小梅鉢草(コウメバチソウ)
小梅鉢草(コウメバチソウ)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 御山竜胆(オヤマリンドウ)
御山竜胆(オヤマリンドウ)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 コースの案内看板。ものすごく傾いていました。
コースの案内看板。ものすごく傾いていました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 栗駒山の稜線から岩手県側を臨む。須川温泉と秣岳(まぐさだけ)が見えます。次は周回するぞ!
栗駒山の稜線から岩手県側を臨む。須川温泉と秣岳(まぐさだけ)が見えます。次は周回するぞ!
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 栗駒山の山頂に到着!
30人くらいの方がいたでしょうか。
紅葉の時期に比べれば空いていました。
栗駒山の山頂に到着! 30人くらいの方がいたでしょうか。 紅葉の時期に比べれば空いていました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 栗駒山さんお久しぶりです。
栗駒山さんお久しぶりです。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 お社。
お社。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 山頂から栗原市の町並みを望む。
もう秋の空模様。
山頂から栗原市の町並みを望む。 もう秋の空模様。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 東栗駒山から栗駒山を望む。
東栗駒山から栗駒山を望む。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 秋の紅葉の時期も美しい稜線ですが、緑豊かな夏山も素晴らしいです。
秋の紅葉の時期も美しい稜線ですが、緑豊かな夏山も素晴らしいです。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 地滑りでできた地層を確認できます。
。岩手宮城内陸地震の際には荒砥沢ダム等で大規模な地滑りが発生しました。栗駒山は昔から地滑りしやすい地質なんでしょうか
地滑りでできた地層を確認できます。 。岩手宮城内陸地震の際には荒砥沢ダム等で大規模な地滑りが発生しました。栗駒山は昔から地滑りしやすい地質なんでしょうか
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 裏掛けコースはとても静かな山歩きができるようです。この日は誰ともスライドすることはありませんでした。
笊森の避難小屋が遠くに見えます。
裏掛けコースはとても静かな山歩きができるようです。この日は誰ともスライドすることはありませんでした。 笊森の避難小屋が遠くに見えます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 裏掛けコースの笊森避難小屋への分岐点。
左に曲がると避難小屋にアクセスします。小屋の近くに水場があると聞いていたので確認しに行きたかったのですが、時折厚い雲が見えていたので下山を優先します。
裏掛けコースの笊森避難小屋への分岐点。 左に曲がると避難小屋にアクセスします。小屋の近くに水場があると聞いていたので確認しに行きたかったのですが、時折厚い雲が見えていたので下山を優先します。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 夏の終わりでも雪渓が残っていました。
夏の終わりでも雪渓が残っていました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 シロバナトウウチソウ(白花唐打草)
シロバナトウウチソウ(白花唐打草)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 金黄花(キンコウカ)
金黄花(キンコウカ)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 宮城岩手内陸地震で発生したという地滑りの箇所が見えてきました。
脇には大きい黒色の岩があり、栗駒山がやんちゃな山だったことが分かります。
宮城岩手内陸地震で発生したという地滑りの箇所が見えてきました。 脇には大きい黒色の岩があり、栗駒山がやんちゃな山だったことが分かります。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 地滑り箇所をトラバース。
一軒家くらいあるサイズの岩がゴロゴロ。
地滑り箇所をトラバース。 一軒家くらいあるサイズの岩がゴロゴロ。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 横断するまで5~10分くらいでしょうか。自然のスケールの大きさに圧倒されながら通過しました。ロストしないようにロープが設置されていましたが、どれも倒れていて、小規模ながら地滑りが現在進行形であることが伝わってきました。
横断するまで5~10分くらいでしょうか。自然のスケールの大きさに圧倒されながら通過しました。ロストしないようにロープが設置されていましたが、どれも倒れていて、小規模ながら地滑りが現在進行形であることが伝わってきました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 平らに見えますが、奥に見えるのは空です。つまり、結構な傾斜です。
キレイに笹苅りしていただきありがとうございます。
平らに見えますが、奥に見えるのは空です。つまり、結構な傾斜です。 キレイに笹苅りしていただきありがとうございます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 こんな広葉樹林帯が続きます。
こんな広葉樹林帯が続きます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 浅葱斑(アサギマダラ)
浅葱斑(アサギマダラ)
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 まだまだ、こんな広葉樹林帯が続きます。こんな長い距離をずっと笹苅してくださる山友会の方に感謝です。
まだまだ、こんな広葉樹林帯が続きます。こんな長い距離をずっと笹苅してくださる山友会の方に感謝です。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 裏掛け登山口近くの沢。硫黄の香りがしました。
裏掛け登山口近くの沢。硫黄の香りがしました。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 湯の華が沈殿。温度を確認したら、しっかり川の水の冷たさでした。
湯の華が沈殿。温度を確認したら、しっかり川の水の冷たさでした。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 おそらく温泉のパイプライン。
この上流10メートル以内の右岸に、登り口があります。
おそらく温泉のパイプライン。 この上流10メートル以内の右岸に、登り口があります。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 裏掛けコースの登山口。
電線があると急に文明を感じます。
裏掛けコースの登山口。 電線があると急に文明を感じます。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 迂回路があるのかと探しましたが、見当たらなかったのでスノーシェードのなかを歩いて行きます。
紅葉の時期は危ないかも知れません。
迂回路があるのかと探しましたが、見当たらなかったのでスノーシェードのなかを歩いて行きます。 紅葉の時期は危ないかも知れません。
栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 表掛けコースの駐車場に到着。
ありがとうございました!
とても楽しかったです。
表掛けコースの駐車場に到着。 ありがとうございました! とても楽しかったです。

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