八ヶ岳キレット縦走、天国か地獄か

2021.08.27(金) 日帰り

活動データ

タイム

12:23

距離

17.9km

上り

2100m

下り

2099m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
12 時間 23
休憩時間
1 時間 23
距離
17.9 km
上り / 下り
2100 / 2099 m
2 24
41
33
1
13
24
22
1 41
20
23
1 27
47

活動詳細

すべて見る

あの階段の向こうには一体何があるのか。 ゲンジー梯子を降り、空を仰ぎ思う。屹立する梯子の先に輝く太陽と急峻な壁。このルートは岩場ばかり。天国のような稜線とは裏腹に、地獄のような登り返しが体力を削ぎ取ってゆく。 キレット縦走。この語感に憧憬を抱き、この山行を決意。日帰り縦走ではエスケープルートは無い。行くか戻るか。だからこそスタート時間が武器。暗いうちに駐車場に到着、ヘッデンを頼りに暗い山道を進む。暗がりはルートが見つけづらく、沢を超えるポイントで右往左往。 闇が去り、光が訪れる。西岳に向かう樹林帯で朝日に出逢う。少しだけ気分も明るくなる。が、このルートは長い。ゆっくりと上がっているのに、辛い。さらに弱点の膝が痛み出す。これはダメな日かもしれぬ。痛み止めを飲もう、撤退しよう、など悲観論が渦巻く。 悶々とするうちに、西岳に到着。甲斐駒、鳳凰三山、富士山、北アルプス。数々の山と空に残る月を見るうちに、もう少し行こうと気分が和む。空の広い青年小屋でさらに晴れ晴れと。そうそう良いことは続かず、西ギボシの岩場で手荒い歓迎に。 実は喜ぶべきことで、本日の長いメインディッシュの号砲でもあった。遂に稜線。打って変わって気分も高揚。急登も苦にならず、ギボシ、権現と歩みを進める。キレットから赤岳に通じる稜線に雲が湧く。ダイナミックな自然の営み。時折雲が抜け、その山容を現す。 不思議な登山用語は数あれど、キレットほど特別な印象を抱くものは無い。日本語にもかかわらずフランス語の様な語感。今日、少しばかり理解した、キレットは登り返しが辛い。 キレットから赤岳は、見上げる限りの岩場。だが大量の前菜を平らげた今、喜びより満腹感が勝る。赤岳スルーで阿弥陀岳に向かおうとするも、ついついピークハント。小休止後に、御小屋尾根を目指す。 中岳、阿弥陀岳とも、ピーク近辺は最高の岩場登り。振り返ると、そこに赤岳。これに勝る体験は無し。数々の稜線を一望しながら、阿弥陀岳が南八ヶ岳の中央に位置することを実感。 さらに西岳、権現、キレット、赤岳と今日のルートを眺めながら思う。早朝の地獄の樹林帯と、ここまで来た達成感を。 さて、ここからが、お支払いの時間。ヤマ高ければ、下山も長し。飽きずに、ケガ無く降りることとしよう。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。