【日本百名山】 信仰・ 鎮魂の山　御嶽山（剣ヶ峰）

平成26年の噴火で58人の方がなくなった御嶽山に慰霊の登山をする。3年前から期間限定で山頂まで登ることが許されるようになった。御岳ロープウェイを利用して飯森高原駅に、下り最終運航が4時半、災害通行止めなどの影響で到着が遅れ時間的にはあまり余裕がない。3000m峰だが比較的登りやすくこの日も大勢の登山者が訪れていた。天気はまずまず、ゴンドラからは乗鞍岳・穂高連峰、槍ヶ岳の北アルプス、八ヶ岳に南アルプス、中央アルプスの峰々が見渡せる贅沢な場所でもある。山頂駅から贅沢なウッドチップのなだらかな道を少し進むと7合目、行者山荘につく。しばらく樹林帯を登り切ると8合目の女人堂だ。ここで一休み、これから先はしばらく進むと森林限界を超え山頂まで見渡すことができる。ここから9合目の石室山荘まで結構な急登が続く。だんだん火山らしい岩場やガレ場が続くが整備が行き届き危険個所はない。高地順応のため時より深呼吸をし、眺望を楽しみながらゆっくりと登る。山荘からヘルメットを装着する。噴火の被害や痕跡はほぼ見当たらない。真新しい構造物や避難シェルターが目立つ。慰霊碑に手を合わせ黙とう、最後の階段を上ると山頂だ。独特の雰囲気である。 同じ山登り愛好家としてご心より冥福をお祈りしたい。