活動データ
タイム
12:06
距離
13.7km
のぼり
1539m
くだり
1538m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るふーじはにぃーっぽんいちのぉーやまー である富士山に満を持して登って参りました。 実のところ、ほんの数カ月前までは、富士山に対する情熱はほぼなく、あれは見るもの、登るもんじゃない、なんてタカをくくっていたわけですが、ある日突然、何某かの啓示を受けたが如く、富士山に登りたくなる。しかし、虎の子の三連休。富士山と奥穂高岳の間で揺れ動く私。一生に一度の今年の夏。一体どっちを選べばいいの? で、なんやかんやの末に富士山へ。一番の理由は、大阪出発ガイド付きコミコミ山行で24800円というお値打ち価格。しかも、これは後々知ることとなるのですが、一体何食付いているんだ、というくらい食糧配給が凄い。もう、恐い。結局食べきれなくて、下山して次の山での行動食になったほど。おまけにこれも現着してから知るのですが、ガイドさん1人に対して、お客さんは私含めて4人。グループ登山か? 奇跡のような快適さ。いざ出発。 富士山のイメージは、「山小屋が狭い」「トイレが汚い」「行列が酷い」のYTGの法則でしたが、このイメージはしっかり覆されました。 まず登山道が広い。トラック走れます。確かに静かに落ち着いて、という登山はできかねますが、追い越したければどうぞ、という程度には広いので、人がたくさんいてもペースは守れます。八合目より上は多少険しくなりますが、それでも登山道は広い。おまけに一方通行なので、下山者はいない。連なっているようでも、そこまでストレスではないです。もちろん、曜日によっては人の尻しか見えんみたいなこともあるにはあるのでしょうが。 それから、トイレは綺麗です。ガイドさん曰く、最近ガイドラインが変わったので、トイレは綺麗にせなあかんそうです。山頂トイレ以外は、本当にきれいでした。山頂トイレは今後に期待、ということで協力金百円多く入れておきました。 小屋も快適でした。急ごしらえ感が凄かったけれど、折り重なって雑魚寝、ではなく、ちゃんと一人部屋でした。涸沢ヒュッテもおんなじ感じだったので、大急ぎでコロナ対応するとあんな感じになんねんな、という小屋の汗と涙の結晶が垣間見えました。 で、快適にサクサク登り、難所もなく、高山病にもならず、深夜にもぞもぞ起き出して、3時間くらいうっすい空気の中、息を切らして歩いたら山頂で。あまりにもさっくり行き過ぎて、そりゃあここが日本一高いところだと言われたら、胸に迫りくるものがないわけではないけど、多分簡単すぎるのだ。富士山は。 山好きが、あれは見るもの、登るもんじゃない、という理由がなんとなくわかった気がします。日本一高いところに立ったという事実に、労力が見合わない。こんな快適に、緊張する場面もなく、へとへとになるわけでもなく、不安と期待で歩いていたら奥の方にようやく見えてきた今日のお宿という安堵感も、なかなか見えてこない不安感もなく、見えている頂上がなかなか近づかない焦燥感もなく(真っ暗なので)、ようやく頂上に着いたら、登ってきた道が一望できるという達成感もなく(真っ暗なので)、簡単で快適すぎるのだ。 そう思ってしまう私は、まだ富士山の魅力を微塵も知れていないのかもしれない。なので、今度登るときは、一合目からだな、と秘かに心に思うわけです。一合目からなら、何か楽しい気がする。求ム、一合目から一緒に登ってくれる人。泊まるところあるのかな?
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