31日目　三本槍岳からは孤独な道

8/22 31日目　５時起床、即座に露天へ、雨は止んでいる。昨日は見られなかった山並みが美しい。朝食の温泉玉子が絶品。7:40出発。水は3.6リットル。隠居倉への登りをゆっくりゆっくり。茶臼岳が姿を見せる。そして隠居倉からは茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の全てが一望できる。那須で一番好きなスポットだ。今日の天気は素晴らしい、全く雲がない。茶臼岳、朝日岳の嶽だけしい姿とは対照的に三本槍岳は優しいフォルム。茶臼岳と朝日岳を結ぶ登山道を歩く登山者の小さなシルエットが絵になる。能見曽根にザックをデポして朝日岳へ。南側は雲海、それ以外は遠くまで見渡せる。三本槍岳へ向かう。三本槍岳からは遠くに集落と田園が美しい。12:00出発。ここからは人気のない道になる。薮漕ぎは覚悟していたが鏡ケ沼分岐の先からそのような道になった、ただ笹刈りはしてあるので特に苦労はしない、精神的に疲れるだけ。晴天に鏡ケ沼が映える。正面の須立山を目指す。暑くて水を飲みたいが今日は水場がないまま夜を越すので節約、これが辛い。須立山からの下り道がガレ場の急降でキツい。膝の踏ん張りが効かず止まらない。私の場合、登りより下りの方がキツい。そこからの登り返し、旭岳が雄大だ。ここからが思ったより長い道だった。道は緩やかながらも時折の薮漕ぎと、刈った笹が滑る。まだ2日目なのに少しバテ気味。疲れがピークに達したところで坊主沼避難小屋に到着。綺麗な小屋、朱色の壁が青空に映える。三本槍岳以降は登山者には会わなかった。ここでも貸切、広々と使わせていただく。夕方５時過ぎからもの凄い雷雨、コッヘルと蓋を外に出す、煮沸して翌朝のコーヒーに使う。これだけの豪雨でも快適に過ごせる避難小屋に感謝。