もののけの森 毛無山・烏帽子山・比婆山

⚠️前置き長めドラマ仕立てです⚠️ 「お前がしくじるなんてな、、、浮かれてんじゃないのか？」 「あァ、、、久しぶりのデカいヤマなんでな」 俺としたことが、どうかしてるぜ 高揚しているのか？ 熱いシャワーを浴びてベッドに潜り込む 8月というのに少し肌寒い夜だ 時折、雨音が激しくなる 眠っているのか起きているのか分からない やべぇな、これじゃまるで遠足前の子供じゃねぇか そういえば、アイツにまだ言ってなかったな、、、 結局、アラームの音が鳴るより先に目覚めた アイツはいつから起きていたのか？ 隣室をのぞくと目が合った 「おはよう」 俺は熱いコーヒーを飲みながら考えを巡らせる 前回は数日口を聞いてくれなかったっけ、、、 心配性のアイツの事だ きっと取り乱すに違いない 俺は言葉を選びながら、今回のヤマについて告げた 「気をつけて行って来て、、、ね」 俺を真っ直ぐ見つめる瞳が呑み込んだであろう言葉の全てを語っていた 「心配しなくても大丈夫さ。今回のBuddyもみんな良い奴なんだぜ！俺はBuddyにはいつも恵まれてるの、お前も知ってるだろ？」 そう言って俺は背中を向けた 「わかってるわ、、、、いってらっしゃい」 スチール製の冷たいドアの向こうで 今頃アイツは泣いているかもしれない 許してくれ これは俺が決めたヤマなんだ、、、