活動データ
タイム
10:41
距離
25.8km
のぼり
1700m
くだり
2055m
活動詳細
すべて見る金時山に行ってきました。ルートは非常にわかりやすいので迷うことはなさそうですが、乙女峠辺りからは以前にも増して道がヤセてきていますね、雨の後などはぬかるんだりしてちょっとあるき辛いかもしれません。矢倉沢峠から明神ヶ岳までは道の左右が笹で巨大な壁のようになっており風がまったく通らないので、この時期はかなり暑さがこたえると思います。涼しくなってから乗り込むと最高の尾根歩きになりそうです。明神ヶ岳から先はエスケープというか下山ルートがチョコチョコありますが、帰りの足のことを考えると宮城野(強羅駅)方面に下るのが良さそうに思います。明星ヶ岳以降は虫が鬱陶しい感じなので、あえてこの時期に歩かなくても良いかなと思いました。あと、なんとなく思ったのが道標のコースタイム?的なものが結構タイトかな、と。私だけかな?気のせいかもしれません。 例によって週末がやってきました?と、なれば?そう、ウキウキ徘徊フェスティバルが開催されるわけです。さっそく朝っぱらから電車にのり、はるばる御殿場駅までやってきました。YAMAPを見る限りここから登山口までは普通に歩けそうな感じなので、バス代が捻出できなi... ではなく、地球環境に優しい私としては、CO2排出量に配慮し、ここから歩いて出発することにします。 多くの場合最初の市街地を抜けるまでが道を間違えやすいのですが、今回はそのような心配はなし。最初にちょっと進んで左に曲がったら、あとはひたすら道なりに進む感じで楽勝です。そう、この私でも問題のない、アレな人物フレンドリーなナイスルートとなっております。 ん?どうせまた今回も「暑い暑い」言っているだけの少々アレな活動日記になるじゃろう、って?ぬっふっふっ、甘い、甘いのですよ。いつものごとくアメリカンスイーツ並みに甘い。私とて数々の山行を生き抜いてきた歴戦の覇者、常に一歩先を目指し日々精進しておるわけです。まず、本日の天気予報は「曇りのち曇り、時々曇り」となっておることをしっかりと確認、さらには暑さ対策としてスーパーアイテムもご用意しておるという完璧具合。まさにパーフェクトプランナーと言えるでしょう。 意気揚々と進み、適当に歩いているとキャンプ場?っぽいところにご到着し、そのまま森を抜けていけば名前の素敵な乙女峠にでていくはず... ん?途中に展望台?があるようです。まあ、もちろん見に行きますわな。平坦な土の道を抜けると、そこには見るからに「展望台ですが、それが何か?」と言わんばかりの木造建築が待ち構えております。ガッツリと景色を堪能したら来た道を戻り、少し坂を上ると林道っぽい道につながり、そこから乙女峠へと進... ん?何じゃこれ?真新しい看板がありますね、どれどれ、御殿場市からのお願い? 「緊急事態宣言中にこんな道を歩いてるんじゃねぇよ、乙女峠?行かせねーよ、帰れ帰れ」 これは... マズイ... さすがの私もここまでハッキリ書かれると気が引けてしまいます。どうしたもんじゃろな、と思いながら看板の前でウジウジしていると、その道を下ってこられる方がいらっしゃいます。少し聞いてみると「いや、他のルートではこんな掲示見なかった」とのこと。と、いうことは?そう、ひとまず乙女峠まで行ってしまえばこのルートを通ったのか、それとも別ルートからきたのかは判別不能?ん?YAMAPの軌跡?そんなの捏造じゃ捏造、まったくもって証拠にはなりませんなぁ。 と、コソコソ坂を登っていきます。運よく誰ともすれ違わず(この道を歩いている証人が発生せず)、乙女峠にご到着。富士山に感動しているフリをしつつ他の方から情報収集します。ふーむ、やはり、他のルートにはあのような掲示はなかったとのこと。つまり乙女峠まで誰にも見つからずに侵入してしまった私は無敵。もはやルール無用の悪党ではなく、正しいルートでここまでやってきた正義マンであると言い張れるのです。ん?ここに来るまでの電車?東京や静岡の越境?何のことやら、まったく記憶にございませんなぁ。都合よく政治家並みの記憶力を発揮し、知らん顔で金時山を目指します。 あぁ... 記憶にあるより道がヤセてきてるのかな... 結構土が流れてしまっているような箇所が多いですね。もともとそんな感じでしたが、何となく状況が進行しているような気がします。多分そのうち木段とかが設置されるんじゃないかなぁ。などとノンビリ歩いていしましたが、ここでついに奴がやってきます。そう、それすなわち「暑さ」。 おっと、心配ご無用。前述のとおり「対策済」なのです。なんと、本日は頼もしいゲストをお迎えしております。ご紹介しましょう、ネックゲイターさんです。 ん?ネックゲイターがどうした?布が増えても暑いだけ?チッチッチッ、そうではないのです。ここでさらに朝コンビニで購入してきた、凍ったペットボトル君もご登場なのです。そう、つまり、ヒエヒエペットボトルをネックゲイターにうまいことセットすることで、首の後ろを冷やしながら涼しく歩ける、というスーパーシステムだったのです。うーむ、かしこすぎ... これは流石に次期ハーバード大学学長の座は私に決まってしまうでしょう。そうなったら丹沢分校を開設予定です。ちょうど暑さがキツくなってきた時点で長尾山に到着したため、さっそくアレコレ準備。思ったよりええ感じにはまったので、このまま快適徘徊に出発です。 ......... 冷てぇわ! なんと、実は氷を首の後ろにずっとあてているとすごく冷たいという事実が判明。こういうのはたまにやるから気持ちがええ、ということなんでしょうか。だが、私も今年一番ムキになり、アレコレと試行錯誤を行い、どうもネックゲイターの布一枚を挟むとええ感じになような気がしてきます。ひとまず実験を続けることにしてそのまま適当に歩いていると、いつの間にやら金時山に着いてしました。おおっ、ここから富士山を拝めるのは初めてじゃないのかな?いっつも曇っているような記憶が... 少しの間ウジウジしたり、ブルジョワおやつを堪能したりして、このナイスビューをご堪能。満足したのでボチボチトンズラとしゃれ込みます。 この辺りも少し道が削れてきているようですが、外輪山西側の道ほどではなさそうです。割と歩きやすい道になっておるため、すれ違いにだけ気を付けつつ歩けばツルリとやらかしたりすることはないでしょう。そのうち分岐が現れますが、適当に左、左と向かっていくと茶屋のような建物の前に出てきます。うぐいす茶屋だったかな?この日は閉まっていましたが、閉鎖しているような雰囲気でもなかったので、コロナ休業なのかな? で、ここからですが、実はご自慢の冷却システムのコアユニット(凍ったペットボトル)が使用不可状態となっており、これ以上この暑さの中を徘徊するのは危険である模様。え?なんで使用不可かって?そりゃあ、もちろん、冷たくておいしいから中身を飲んでたらなくなったからですわい。知ってましたか?空のペットボトルでは首元を冷やせないんですよ? まあ、ごくわずかに自業自得感もありますが、この暑さの中をこのまま進むのは少々アレ。ちょうどここから仙石原に下れるのでちょうどええ、と、いうことで気が付けば元気に明神ヶ岳に向かって激アツの坂を登っていました。ちょっぴりふしぎ。 と、いうとでも思ったかね?ぬっふっふっ、だから今日のワシは一味違うのじゃよ、なんと、凍ったペットボトルはもう一本あったのです。が、ここで残弾を使い果たしてしまうのもアレ、ということでまずは体温を上げないようにソロリソロリと進みます。多少風くらいあるやろ。 しーん そう、風なんぞねぇ。さらに、私のパーフェクトな事前調査である「曇りのち曇り、時々曇り」も大外れ、超テッカテカに晴れ渡っております。まあ、厳密にいえば風は結構あるのですが、頭上1.5m 辺りを吹いている模様。というのも、この道は笹が3mくらい?の高さで道の両側をガッツリと固めておるため、風なんぞ0ミリメートル。「い、いかん、早くペットボトルを使わねば... 暑すぎて鼻血がでそう、でも、ここでつかうとアレやし...」と、とんでもねぇ激アツな坂をモヤモヤしながらヒーコラワッショイと歩いていきます。 「いや、無理、もう限界」ついに力尽き、あきらめて道で休憩します。が、全然体が冷えんな。とは言え歩いているよりは遥かにマシなのでできるだけ放熱し、しばらくしたら元気に出発です。 1分後 ん?え?あれ?さっきよりかなり涼しくないかね?なんと、あとほんのちょっと進めば灼熱の笹道からヒンヤリ素敵な樹林帯の森の中に行けた模様。これは... 非常にくやしい... あのお尻にチクチク刺さる笹の切り口の上で日照りになる必要なんぞまったくなかったのです。まあええ、涼しい分には文句なし、このまま快適に進めるなら願ったりかなったりじゃわい、ぐひょひょひょ。 アツアツ 蒸し蒸し やっちょられん、超やっちょられん。無茶苦茶アツい。近所の中学生カップルなんぞ話にならん、超アツアツ。おっと、そこまでだ!そう、私にはもう一本のキンキンペットボトルがついておるのです。そう、この程度の暑さなんぞまったくもって問題なし!それでは満を持してご登場、ペットボトル先生です! 溶けていますが、それが何か? Oh... なんと... そうなのです、実は黙っていましたが、氷って常温で放っておくと溶けちゃうんです。良い子のみんな、また一つ賢くなったね!一緒に丹沢のアインシュタインを目指して頑張ろう! 痛恨のミス... こんなのちょっと賢めの三歳児でもわかりそうなのに... 保冷バッグさえ持っておれば... このミスは悔やまれます。つい自棄になってしまいグイっと一気飲み、して気づいたのですがまだ結構冷たかった。これなら多少は首を冷やすことができたのに... そしてこの日、箱根近辺を「ペットボトル... ごめんよ...」と呟きながら、フラフラとゾンビのように徘徊する謎の生物が目撃されたとか何とか。 まあ、そうはいっても明神ヶ岳まで行かんことにはトンズラもままならん。地図によると火打石山などという名前からして暑そうな山の近辺を徘徊しているようですが、山頂がわからんままでしたね。まあ、こんなアツさ爆発の山なんぞに近づくのもデンジャラスなので、結果オーライだったかもしれません。で、そのあとですが、これがまた暑いのなんの。あまりにもアレであるため、ついに最終手段の呪文が発動します。 「心頭滅却すれば火もまた涼し、心頭滅却すれば火もまた涼し、心頭滅却すれば火もまた... うるせーな!、暑いもんは暑いんだよ、気合で何とかなったら政府なんぞいらんわ!」と段々アナーキーな思想に取りつかれていきます。もうダメだ... この山は爆破するしかない... などと思いながら歩いていると、稜線っぽい尾根道というか、スカッと見晴らしの良い道になってきました。 「うむ、善き哉、善き哉」現金なもんです、先ほどまでの危険な思想家はいなくなり、慈愛に満ち溢れた丹沢の大菩薩がそこにはいたのです。これが... あの伝説の... 風... といつも通りセリフを言いつつ全力放熱。地図的にはここからはいくつもエスケープルートがありそうなのであとはどうとでもなる、適当に歩いて暑くなったらトンズラでええな。 ちょっと進んだ先の明神ヶ岳でたっぷり休み、その後は適当に道なりに進みます。が、どこから下ればええのかが良くわからん。最乗寺方面への下りは通行止め?っぽい掲示がありますが、ちょっと戻ったところからなら下れる?まあええ、ここは無視して先に進めばええじゃろ、YAMAPによればまだまだトンズラルートは豊富にありそうやし。 と、思いながら歩いていましたが、よくわからん方面への下りばっかりやな。下った後にどうやって駅まで行くかもようわからんので下手に下りられません。今地図を見れば「宮城野方面に下ればすぐ強羅駅がある」のは一目瞭然なのですが、茹で上がった私の超頭脳は「ん?宮城野?宮城は東北やろ、何じゃそれ、そんなところに下りたら帰宅できんわ」みたいな訳の分からん悪態をつき、結局何も考えずに直進を続けます。 そうこうしているうちに明星ヶ岳まで来てしまいました。この手前に最後のトンズラポイントがあったのですが、山頂標を探してウロウロしているうちにスルーしてしまい、ついうっかりそのまま直進を続けます。もうこうなったら塔ノ峰経由で箱根湯本駅まで行けばええわ、となっちゃいますね、これは仕方がない。で、この辺りから暑さが大復活してくるのですが、それよりなにより虫たちが大はしゃぎでえらいことになっております。歩けば暑いし立ち止まれば虫たちの集会所として便利にご利用、となかなか厳しい流れとなってまいりました。 それでもしばらくは冷静に慈愛に満ち溢れた感じで歩いていましたが、突然ブチギレます。切れる若者たち、とか言いますが、おっさんのほうがキレやすいのです。大体コンビニとかファミレスとかで店員さんにキレまくっているのはおっさんですからね。私もおっさんの端くれとして、しっかりとキレねばなりません。大きく深呼吸し、「おきょぱっちょ、めひょりん、がむじゃらんご、まにまに」的な奇声を発しながら手をブンブン振り回して歩いていると、 「登山客とおりまーす」 ん?人の声?なぜここで?なんと、明星ヶ岳から塔ノ峰までは山道が続いているわけではなく、途中でガッツリと車道を歩くことになるのです。で、その車道で何やら工事をやっており、そのスタッフが交通整理をされている最中、小汚いおっさんがタコ踊りしながら奇声を発して山から下りてきた、という状況です。もう完全に新しい妖怪と言っても過言ではないでしょう。妖怪奇声踊り。 ただ、そこは彼らもプロなら私だってプロの変質者。全くひるむことなく「こんにちは~」と笑顔で挨拶を交換し、お互いまるで何事もなかったかのようにふるまいます。見事な阿吽の呼吸です。私もそのまま車道をウロウロワッショイしていましたが、ちょっと進むと塔ノ峰への最後の登りっぽい箇所に出てきます。暑さも虫もまったく衰えを見せませんが、あまり強烈な坂でもなかったと思いますので、ゆったり歩き続ければええでしょう。ノンビリ歩いていると、そのうち塔ノ峰にご到着です。 ここまで来れば、あとは惰性みたいなもんですが、虫はここからが一番多かったような気がします。そのうちようわからん寺っぽいところに出てくるので、ここで本日の無事にお礼を言ってサンダルへとドレスアップ。きたきたきたきた、コレよコレ、この瞬間のために今日一日歩き続けたと言っても過言ではない... いや、過言やな。 あとは完全に舗装道路の歩きで、気が付けばいつの間にか虫たちもどこかに行っていました。歩いていると箱根湯寮という施設があり、どこからどう見てもナイスな温泉施設、もちろんおっさんも立ち寄って綺麗サッパリと... ん?そういえば... 着替え持ってきたっけ? なんと、ここにきて痛恨のミス。これじゃあ風呂に入る意味がナッシング。これはとんでもないことですよ... たとえマスクは忘れても、ハイキング後の風呂用着替えは忘れてはならん、というのがおっさん宅の家訓なのですが、まさかの超忘れ物。血の涙を流しつつ坂を下り、風呂にもはいらないまま、電車に乗ってトンズラしました。
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