活動データ
タイム
21:12
距離
28.6km
のぼり
2582m
くだり
2880m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る飯豊連峰に行ってきました。 新潟に来てから、彼方に聳える雄大な姿を見ていつかはきっと...と思っていましたが、ようやくそのチャンスが来ました。 その主要峰である三国岳~飯豊山~大日岳~北股岳を2泊3日でぐるっと縦走するロングランコースです。 テント泊の重装備を背負って脚と体力が保つのか不安はあるものの、なかなか行ける山ではないので思い立った時に実行あるのみ! 【Day1】白布沢登山口〜三国岳~飯豊山〜御西小屋 前泊は福島県喜多方市の川入集落にある民宿高見台。 ご主人の気さくで優しい人柄や美味しい料理が楽しめるお宿です。 御沢登山口に近いのですが、ご主人に案内してもらい小白布沢登山口から入山しました。 こちらだと1時間ほど短縮出来るようです。 とはいえ休みなく続く急登はなかなかにキツい。 磐梯山など福島の山々の絶景を目の保養に横峰まで辿り着くと、今度は滑落注意の剣ヶ峰へ。 話には聞いていたけどこんなにも危ない場所だとは。 延々と急峻な岩場でアスレチックのような登りを強いられます。 テン泊用の重装備で来てしまっているので、フラッとバランスを崩さぬよう、手足に全神経を集中して一歩一歩登っていきます。 冷や汗をかきつつ、ようやく三国岳山頂へ。 雲が増え始めていたけど、飯豊山や大日岳などが姿を現し、あー飯豊に来たんだなあという感慨にふけりました。 ところが三国小屋を過ぎる頃にはガッスガスで視界が悪くなってきました。 「てんくら」ではA判定だったのですが、台風接近には勝てないようです。 草履塚を過ぎて飯豊山に近づくと今度は「御秘所(おひそ)」が待っています。 こちらは剣ヶ峰ほど危険ではないのですが、東側がスパッと切り立った絶壁で高度感がすごいです。 ここから飯豊山までの御前坂がキツイのなんの。。 7時間重装備で歩いてきてヒザも痛くなってきて、「やっぱり自分には不相応な山だったのかなー。天気も崩れそうだし撤退も。。」と弱気になりかけましたが、気を奮い立たせて飯豊山頂へ。 ちなみに飯豊連峰は新潟・福島・山形の3県に跨がっていますが、三国岳から飯豊山頂を通って西は御西岳まで、山形や稜線に沿って約7km、幅にして70cm程度の細長い県境が福島側からニョキッと張り出しています。 最近テレビやネットでも採り上げられて大分知られるようになりましたが、興味のある方はぜひ検索してみてください。。 飯豊山頂を過ぎると暴風雨になり、御西小屋まで何とか辿り着きました。 この荒天でテン泊は諦め小屋に泊まることにしました。 13km、疲れ果てました。。この先大丈夫なんだろうか。 【Day2】御西小屋〜北股岳〜門内小屋 夜通し打ち付けた暴風雨は翌朝はいくぶん弱まっていたものの、視界ゼロの中出発。 最高峰の大日岳は諦め、管理人さんから天気が良いとの情報があった北部を目指します。 しばらく進むと視界は晴れ、ようやく待ちに待った飯豊の雄大な稜線が! あまりの眺望に疲れが吹き飛びます。 しばし天空の稜線歩きを満喫しました。 ところが烏帽子岳の辺りから下から台風の影響を受けた雲がモクモクと稜線を覆い始め、梅花皮(かいらぎ)小屋に着く頃には視界ゼロに。 門内小屋に着いてちょっとすると昨日と同じ暴風雨に! あともう少し到着が遅れたらずぶぬれでした。 【Day3】門内小屋〜丸森峰〜下山 またも暴風雨の一夜を過ごし、目覚めると外は晴天! 日の出に照らされた飯豊の山体と一面に広がる雲海が見事で、いつまでも見ていたい絶景が広がっていました。 ただ下山口の方は午後に天気が崩れるとの予報もあり、早々に出発します。 気づくと、ここまで20km以上歩いてきましたが、たっぷり睡眠を取ったせいかまだまだ行けそうな感じがしました。 1回も使わなかったテン泊装備が無ければ3泊以上も大丈夫?という自信も出てきました。 さて帰りのルートですが、飯豊温泉口に行くには梶川ルート(眺望は良いがエグい)・丸森ルート(眺望はそこそこだが梶川よりはエグくない)・石転び沢大雪渓ルート(この時期は危険でエキスパート以外は避けるが無難)の3つがあり、私は丸森ルートをチョイス。 ※( )内は私調べ しかしこれがかなりエグく、ひたすら急登に次ぐ急登で、私にとっては今まで登ってきた山々のエグい箇所をかき集めたような容赦ないルートでした。 おまけに最後の方は雨も降ってきて、何とか登山口に辿り着くことができました。 下りでもこのハードさなのだから、これを登るとなるとゾッとします。 それにしても、広大なエリアであるにも関わらず、登山道はしっかり整備されていて、地元の方々の並々ならぬ努力には頭が下がります。 コロナ禍で今年は人が少ないらしく、例年は今の時期いっぱいになる山小屋も、私が泊まった小屋はいずれも4-5人程度でした。 ぜひ9月の紅葉の季節には多くの人に訪れて欲しいです。 全長28km、コースタイム21時間、何とか無事に踏破できました。 最後まで天気に翻弄されましたが、1回来ただけで飯豊の全てを知ることが出来るなんて大間違いだ、また来いと言われているような気がしました。 もちろん、また戻ってきたいと思います!
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