ぼくの夏休み〜鳥海山(大平登山口)

■アクセス 　仙台駅から車で約４時間。 ■活動日記 　台風の影響で、夏休み前半は初日しか天気が良い日は無い。しかもてんくらを調べるとほとんどの山で曇りか雨マーク。夏休み後半は帰省のため、このタイミングを逃すと夏休みのヤマカツはできない。朝日連峰と鳥海山の２択で前日まで天気予報とにらめっこした。ギリギリまで悩んだ結果、１日晴れ予報の鳥海山に向かうことにした。 　前日晩にレンタカーを借りそのまま鳥海山へ向かう。当日借りるよりもレンタカー代は高くなるが、高速料金は深夜割引が適用されるため差引き相殺される。しかも山の活動は早い方が有利。最近はこの手法を覚えた。デメリットの車中泊になること、寝不足になることも今だから出来る事、と楽しむ。 　山形の最高峰であり、はじめての鳥海山。結果として今年登った山で一番素晴らしく感動的な山であった。これまでの登山の中でも三本指に入るくらい。景観、登りごたえ、道整備状況、天気も含めた総合的な評価で。 　まず景色。樹林帯がなく草原が広がっており見晴らしが終始良く両手には高山植物、また美しい雪渓や鳥海湖から険しい山容の外輪山や新山まで表情豊かな姿で登山者を楽しませてくれる。しかも日本海が見渡せることでこの山そのものが「ひとつの島」のようにさえ錯覚させられる。とくに鳥海山の南側を回るコース、外輪山からの景色は圧巻だった。 　登りごたえは十分。自分にとってチャレンジングかつ安全に下山できる丁度良いレベル。タフな山だが道も明瞭で整備も行き届いているため、時間をかければ初心者でも登ることができると思う。 　七五三掛で携帯のバックライトがつかなくなるトラブルがあり、この時点でGPSが確認できなくなった(下山後復活)ため、頭の記憶にある地図を信じ山頂を目指したが他の山だったら迷っていたかもしれない。紙の地図、コンパスの大切さを感じた。 　帰ってから顔や露出していた肌がヒリヒリする。暑くは無かったが木陰が皆無なので紫外線対策は必要だ。 　この日、多くの人が鳥海山に登っていた。そして大自然と絶景を拝めた人も多数。山の日を前に想像を超えた高揚感と達成感に満たされた山旅となった。