天国求めてナルミズ沢

遠かった。長かった。薮だったナルミズ沢へ、お客様をご案内。 （行程表はバグっています） 一泊二日で奥利根のナルミズ沢へ。 宝川温泉から宝川林道でアプローチ。 登山道になってから細かいアップダウンが地味に堪える。 渡渉点手前で激しい雷雨。 渡渉点について水流の様子を観察しているうちに、 あれよあれよというまに増水。危険な感じ。 20mほど来た道を登り返して様子見。 40分ほどで水は引いていき、 渡渉点の少し上流の浅瀬をスクラムを組んで横断。 藪を漕いで登山道へ。 広河原で幕営。他にテントひと張り。 翌日は5時出発で宝川を遡行。 大石沢出会いからナルミズ沢へ。 天気も良く水もキラキラで気持ち良かった。 ゴルジュや滝の高巻きが数回。薮が深くて往生した。 ツメの手前で草付きに上がり、急斜面をショートカットして稜線へ、藪漕ぎ30分。 稜線の踏み跡は笹で覆われてジャンクションピークまで 藪漕ぎの連続。消耗。 ジャンクションピークから登山道を広河原に向けて下降。 幕営地に到着したのは14時30分。 テント撤収し昼ごはんを食べて宝川温泉へ下山。 温泉到着19時。タクシーを呼んで上毛高原駅まで、11000円也。 ナルミズ沢は気持ち良かったが、やはり長い、遠い。 上越国境の稜線の佇まいは好きだ。 ナルミズ沢をソロで登っている人が1人、 馬蹄形縦走をしている人が１組。 他は誰にも会わなかった。 ＜注意点＞ 幕営装備を担いで稜線へ上がり、朝日岳、白毛門と縦走して 土合に下山する行程も選択肢としてはあるが、 全行程、とにかく地味に長い。 初日は雷雨に急な増水があったが、 一瞬にして非常事態になることがある。 東黒沢からのアプローチは沢筋なので、要注意。 宝川林道はゲートまで車でアプローチできるが、 走行の安全は、自己責任。 幕営地のゴミ。みんな綺麗に使おう。 焚き火の後始末もしっかり。 みんな、山へ来ようよ。