七高山―鳥海外輪山

エアコンの効いた室内での五輪観戦ばかりで体がなまった。 深夜に車を走らせること3時間余。 17年ぶりの鳥海山。 日はすでに上ったが、冷涼な大気を味わいながら登る。 雪渓をいくつか踏み、花を愛でながら別天地に遊ぶ。 絶頂に至る頃、目当ての岩桔梗が待っていた。 夏の日差しを吸い込んでしまうかのような青い花。 涼やかなたたずまい。 高嶺の花と呼ぶにふさわしい。 夏がくれた贈り物だ。