活動データ
タイム
03:00
距離
4.7km
のぼり
539m
くだり
536m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る本日二座目。もともと立ち寄る予定の東氏館跡(とうしやかたあと)庭園から山城に登ろうという計画。それをベースに、牧三角点を周遊しようというプランに拡大してみた。 ✻✻✻ 牧 ✻✻✻ どこから登る?候補はいくつか考えてきた。里山の場合、一般的に、神社の裏手、集落の奥、林道脇の仕事道、などが候補になる。 よーし、使えそうな尾根を見つけた。道路脇に沢が流れ出している。車を置いて砂防ダムまで歩いてみる。まあ、行けそうだな。 道脇に2基の人工的な石がある。ここから登ってみるか。道わきの金網沿いに獣道を追い、急斜面を強引に這い上がる。尾根がまとまってくる。植林は避けられないけど、広葉樹を通して陽光も届く。 明るい尾根道だ。植林相でも、いつだってシロモジはたくましい。枯れそうなリョウブの老木も、若葉を茂らせ、エネルギーに満ち満ちている。 主稜に届いた。稜線通しには、掘り込まれた道が走っている。歴史の刻まれた道だ。 山頂には二等三角点が埋まっていた。ここには測量用のヤグラが立っていたらしく、警告看板がひっそり置かれている。えっと、何だって?「このヤグラは〇〇〇展望台ではありません。〇〇〇から〇〇〇でください」・・・う~ん、何だろ。 三角点の傍らには、ウラジロノキが芽吹いている。春だなぁ。 道はさらに、東へと伸びていく。僕は明建神社めざして降りるとしよう。下山に選んだ尾根にも溝道が刻まれている。でも、それは途中で谷合いへと吸い込まれていく。僕は最後まで尾根を守る。最後は急斜面をズリ下がりながら、神社脇(田んぼ脇)に降り立った。 ✻✻✻ 東氏館跡庭園 ✻✻✻ 神社の由緒書きを、つらつら読んでみる。「山な山・山踏み越えて・里の春(齊豊)」「花盛り・ところも神の・御山かな(常縁)」「桜に匂ふ峯の榊葉(宗祇)」 そっか。「祭り事(政治)あるところ文化の花が開く」と言う。ここでも文人が才能をいかんなく、その実力を発揮したってわけだ。 神迎え杉や獅子の寝床杉に目を見張りながら、東氏館跡庭園へと向かった。満開のヤマボウシが手招きしている。ハイハイ、撮影してあげるから、待っててね。 ✻✻✻ 篠脇城址 ✻✻✻ さあ、篠脇城址へと向かおう。往時を知る路傍の石仏さま。それぞれの表情を細かに観察しながら城址に立つ。お孫さんを連れたご夫婦とすれ違う。幼ない子なのに、なんて元気なんだろう。 庭園跡に降りると、小さなお子さん連れたお母さんがいた。動物除けのゲートがあるから、「立ち入り禁止」と思ってたみたい。「大丈夫ですよ」と伝えると、思いっきり感謝されちゃった。 立ち去りかけると、アカショウビンの声。親子連れが鳴き声に、合いの手を入れ始める。何だか笑えてきた。平和だね、ニッポン。
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