活動データ
タイム
24:02
距離
58.7km
のぼり
3697m
くだり
3968m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る昨年8月に50キロトレイル踏破したし、もう東北民じゃないからやらないだろうなと思っておりました。 毎週のようにUPされる岩手山・裏岩手のレポート、特にフォローさせていただいているhirosyさんのサイコーの縦走路の写真… もう我慢の限界レベル4を超えてしまい、気がついたら有給休暇の申請をしてました。 今回は厳冬期の岩手山でお会いして以来、やり取りをさせて頂いているhirosyさんとの共同作戦! 私は正コースで、前森山から岩手山へと迫る岩手山を美しすぎる稜線を進みながら追いかけるルート。 そして日頃熱い山行レポートを揚げているhirosyさんは、重ザックで急峻は焼走りを登りつめ、これから進む美しすぎる稜線を眺めてながら進む感動のルート。 それにあたって西根でお互いの車をチェンジして、三ツ石山荘で合流して鍵を交換する計画です。 ところが決戦の一週間前、両名ともトレーニング登山時に事件が、私は谷川連峰馬蹄縦走で両足にそこそこのタコ、hirosyさんは秋田駒ケ岳の全ルート踏破時に右膝を打撲… ホント気持ちの入ったトレーニングも考え用ですね。 ●Day:1 当日までに無敵のhirosyさんをもっても怪我は完治せず、プラン2の安比赤湯での療養山行に変更、焼走り口に私の車を置いて、そこからブナの駅まで乗せて頂ける事になりました。 ブナの駅に着くなり朝霧と草原モルゲンが美し過ぎる、その後ビームのような朝日差し込むブナ林を気持ちよく進む…と思ったら最初の10分だけで蒸発する露のせいで蒸し暑い。 分岐を2個越えるとゲレンデに到着、蒸し暑さ・日差し・重ザックとがあわさり、もはや滝汗…舗装された路の脇には夏の花祭りが絶賛開催中で、振り返ると雲海の上に七時雨山のふたつの峰、この景色に元気をもらいながら激ヤブのバリルートへの誘惑を断ち切り、前森・西森の分岐へ到着、去年はビクトリーロードだった前森へのつづら折りを進んでいく、急に景色が開けて目の前には力強く構える岩手山、雲海の上に設けられた天空の稜線は大深のあたりまで見渡す事が出来た。 まずは一座目のピーク①前森山を踏み、ここがゴールと言わんばかりに我々は感動してしまい、ちょっとだけ遊ぶ事にしました。 ※とてもこれから50キロ歩く人の行動ではないので、写真とhirosyさんのレポート"茶臼岳 裏岩手50キロ計画断念😭からの湯治😆"をご覧ください笑 さて、だいぶ気合いも入った所で蒸し暑い稜線へ戻ります。 つくづく思うのが、程よく手が行き届いた岩手の登山道は、やり過ぎていない整備具合がとても心地よく関係方々に感謝します。 おかげでサクサクと②西森岳・③屋棟岳・④大黒森・⑤恵比須森と進み、⑥茶臼岳へと到着し、ここで朝ごはんにします。 ここからの八幡平方面の眺望は俊逸で、真っ平らな八幡平と沼や木道、夏真っ盛りの八幡平の景色がとても気持ち良いです。 お腹も満たされ(デザートもあった🍓)黒谷地湿原へ降りると絶賛キスゲ祭りが開催中で我々大騒ぎ!なんとなく敬遠していた熊の泉で喉に通すと、その冷たさに驚き!しかも柔らかい味で、今までなんで飲まなかったのかとだいぶ後悔。 そんな感じで相変わらず前に進まない…まもなくお別れで寂しい気持ちになりながら⑦源太森に到着しました。 ここでhirosyさんとはお別れ、にしてもここまで15キロも痛む足に耐えながら更にピストンするって、流石有名なハイカーhirosyさんは別格です🙇♂️ ここまで満喫し過ぎて、もう三ツ石山荘に行くのは諦めてお宿を大深山荘へ変更、そうきたらこの先はしっかり満喫させて頂きます。 八幡平に近づくにつれて人は多くなり、3週間前にあれだけ咲いていたコバイケイソウはだいぶ少なく、主役は優しいワタスゲと元気なキズゲ氏とイワショウブ達にバトンタッチ中。 八幡平の散策路では私だけがチンドン屋みたいな格好なので、⑦八幡平山頂をささっとパスしてレストハウス手前の地下道経由で八幡平樹海ラインのロードへ向かうと、絶賛50キロトレイル真っ最中の男女と出会い表情が期待感に満ち溢れていました。 いよいよ裏岩手縦走路へと入り、勢いそのまま⑧畚岳をクリアして、飽きることのない稜線路へ戻ります。 この先はもう時計は見ません、ペースを落として一歩一歩を味わいながら、空の変化と植生の変化、下界でのあれこれを思い考えたりしながら⑨諸桧岳・⑩前諸桧と進みます。 岩手山の頭は厚い雲の中ではあったものの、葛根田渓谷と秋田駒の方面は雲の下で広く伸びている。 この日は烏帽子岳・秋田駒で素敵な写真とキレッキレの山行で楽しんでいるKIMICさんが軌跡マップを繋げる為に入山されている。 今頃アザミ藪を満喫しているのかな?それとも男岳のキスゲ祭りに負けて阿弥陀池小屋にビバークしているかな?とか考えながら稜線を進む。 もはや森ではない⑪嶮岨森に到着、本日のお宿大深山荘まですぐなので、この展望地で周囲の景色を十分満喫してから大深山荘へ。 大深山荘にはすでに10人超の宿泊者で皆さんにご挨拶して寝床を確保できた。 なんとなく気になる雰囲気の3名と話をすると、地元盛岡から来たいかにもバリバリの男性は馬返しから来たそうで「私は50キロでブナの駅から」と言うと「うわぁ!ここにも変態がいるよ笑」と言われてしまったので、他に2名にも行程を聞くと、今ヘンタイさんの中で人気の大馬蹄縦走(烏帽子→大白森→八瀬森→三ツ石)真っ最中の男性と、大阪から初めて岩手山に来て、馬返しから大深まで一日で来て、小屋泊後に八幡平に抜ける計画の20代女性…ここはヘンタイさんの集まりです。 熊の話やアホな登山話をしながら日は暮れていき、就寝する事にしました。 ●Day:2 この夜は満月で、圧巻の星空でも十分に明るいのに裏岩手は深夜でもヘッデン要らずな状況、ゆっくり迎える朝に向けて私も準備を整える。 あたりが琥珀色に染まったタイミングで、大深湿原へ寄り道、朝露が花祭り会場にかけられていて、キラキラと眩しいくらいに美しく、そんな豪華な洗面所で顔を洗い稜線へと戻る。 期待いっぱいに⑫源太ヶ岳へと到着すると昇天。 朝露でジャブジャブの靴なんか気にならない大展望に、思わず感極まる。 あれやこれやと満喫しまくってから稜線へ戻って⑬大深岳を通過、憧れの八瀬森分岐から三ツ石までの一番大好きな区間へ。 迫る南部片富士とそれに連なる山々、右手には思い出一杯の秋田駒方面、振り返るとこれまで歩いてきた稜線道が弧を描くように連なっていてまた感極まる。 色々と耽りながら⑬小畚山、⑭ 覘標ノ台、⑮三ツ石山と進み、別荘にしたいナンバー1の三ツ石山荘に到着、我慢していたけど足がもう満杯です… 朝露が腰のあたりからサーっと入っていき、いよいよ足裏のタコが水を含んで崩壊開始、とりあえず靴下を絞ったりして水気を抜いて乾燥を兼ねて休憩、見苦し姿に見かねて、その場に居たご夫婦から新聞紙を頂く(旦那さんは50トレイルを14時間でクリア・大馬蹄も踏破済みのエキスパート) おそらく網張分岐まで露ヤブは続くので、新聞紙は使わずに耐える事にしました。 別荘を後にして、露ヤブの⑯大松倉山を越えて網張分岐まで来た、まだ休憩する時間でもないし、⑰犬倉山をクリアして、犬倉の水場で給水と吸水をする事にして昨日履いていた靴下に履き替える。 空には雲が増えて気温も上がってくる、お腹も空いてきたし両足裏のタコは負荷をかけると、若干乾いた靴下のおかげでヤスリ状態…しんどい。 どうなるかわかっているのに、露ヤブとまったく眺望の無い⑰姥倉山に分岐からピストンして、ヘロヘロ〜な状態で⑱黒倉山に到着。 ここの大地獄から見上げる岩手山の景色が大好きで、ここで力を貰おうと思ったものの、雲が鬼ヶ城・屏風尾根・岩手山を隠している。 お腹もだいぶ空いてきたけど、ここは耐えようと無意味な根性を見せて切通しからの蒸し暑い鬼ヶ城への取りつきを進む。 「ここを耐えて、晴れたらご飯にしよう」と思うも、たまに覗かせる強烈な日差しと足裏痛さでペースが上がらないまま鬼ヶ城の核心部へと到着、 ここから徐々に岩手山から雲が取れていき核心部の半分を過ぎた所からはバッチリと岩手山が見え始めた。 当たり前だけど、鬼ヶ城の岩稜帯でゆっくりご飯を食べれるところなんてなく、ヘロヘロ〜のままで突破することに。 鬼ヶ城は隠れお花祭りの真っ只中で、「あと少し、あと少しで不動平避難小屋!そこで飯だ!」と自分を鼓舞しながら有名な難所まで到着、第一コマクサも見つけて御神坂分岐に到着。 せっかくなので不動平小屋はスルーして、八合目小屋で昼食を楽しむ事にしてスッキリと雲が取れた最後のピーク⑲岩手山へと向けて準備を整え出発。 途中でお会いしたおじいさんに何故か登山ガイド間違われて、色々話しをさせてもらい、ふと言われたのが“仕事と山、どちらか手を抜いたらどちらも中途半端になってしまう“そんなエールを頂いて、色々と思い出し考えながら薬師の登りを詰めていき、いよいよビクトリーロード! 今まで歩いてきた稜線が全て見え、足裏の痛さも忘れてしまうくらいに感動。 うっすら早池峰山や八甲田連峰も見える、今年の厳冬期に登ったとき程ではないが、あれだけ雲ががかっていたのにこれだけの大展望であればもう大満足。 5ヶ月ぶりの山頂看板まで来て記念撮影していただくと、全員から拍手を頂いてしまった。 ありがとうございます。 せっかくなので御鉢周りを開始、大好きな麓の町を眺めたり裏岩手を眺めたりしながら進み、焼走りへの分岐へと到着。 岩手山・裏岩手の山々・八幡平と安比高原の周囲の山々に頭を下げて、御鉢を後にしました。 この日は焼走り国際交流村で幕営なので、最終受付時間に間に合わせる為にササっと登山口まで降りて、目標下山時間の1時間半遅れでの下山となりました。 また来てしまうんだろうな、優しい自然と美しずぎる稜線が恋しくなって😓 ●50キロトレイルをやるのなら、その前週は静養に努めないと絶対ダメですね😓 ●大松倉山から網張に向かう途中、明らかにまーくー🧸の鳴き声が聞こえました😳 ●前森山のブランコは50キロトレイルの達成条件のひとつです🤣 ●靴下は多めに持参ですね… ●避難小屋では早めの消灯、調理する場合は十分周囲への配慮をお願いしたい。
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