活動データ
タイム
14:13
距離
31.1km
のぼり
2090m
くだり
2091m
活動詳細
すべて見る夏本番の暑さと長時間山行で 脱水症状になってしまい、バテバテで帰り着いた難行になりました。 夏の長時間山行は良く準備して体調管理を万全にしないと駄目ですね。 勉強になりました。 ・梅雨前に登ったのが6月22日の晃石山だったので、1ヶ月近く山を歩くことがなくて身体が鈍っていたこと。 ・梅雨前に比べると本格的な夏になっていたので、気温が6月より高くなっていたこと。 ・コースタイムが 14時間45分と長かったので 夜中の1:00に起きして、2:30に早立ちしたので睡眠不足だったこと。 ・歩き出しが予定の4:30より遅くなったので 日の入り前に女夫淵仁帰るために休憩時間を少なくしたこと。 ・今までより長時間のコースなのに持って行った水分量が比例して少なかったこと。 などなど、色々な要因が重なった結果だと思いますが、黒岩山に登る直前で脱水状態になってしまい、登るのに息が切れて休み休みじゃないと登れなくなってしまいました。 シャリバテのようになってしまいましたが、食べ物が受け付けず、渇いた口の中から喉を通らず、水で強引に流し込むことしか出来ませんでした。 長丁場なので 東電巡視小屋にビバークする準備と日光沢温泉にも泊まれるように準備を行い、長丁場を歩くだけに4Lの水を持って行きました。 日の出の4:30から女夫淵を歩き始め、日の入りの19:00までに帰って来る予定でしたが、家を出る予定が30分遅れたので、女夫淵到着が遅れて 歩き出しが21分遅れてしまいました。 いつもなら長時間山行はゆっくり歩いて体力を温存するのですが、日光沢温泉までは平坦なのでここで遅れた時間を取り戻そうと速めに歩いたので 思ったより体力を消費したようです。 日光沢温泉で登山届を出して、湧き水をご馳走になっていよいよ急登を登り始めたら いつもより足取りが重くて 久々に山行するので鈍った身体が追い付いていない感じを受けました。 それでも 急登から森林帯の長い歩きを経て美しい鬼怒沼の景色に見惚れて、カロリー補給も鬼怒沼山までは 普通に摂れたのですが、そこから黒岩山への分岐に行くまでにそれ程のきびしい登りも無かったのですが、樹林帯で直射も少なかったので油断したのか? 水分補給を帰りの行程を考えて2Lに制限して水を飲むのを我慢していたら、 黒岩山の分岐に着いた時に 口が異様に乾き水を飲んでも砂に水を撒くように吸収してしまって 口の渇きが一向に収まりません。 脚もバテてカロリー不足のようだったので、羊羹を食べたのですが、口の中で水分を取られ、いつまでも喉を通らない状態で身体の異常を感じました。 水を飲んで強引に飲み込んでも半分以上残っていましたがそれ以上胃が受け付けてくれません。 食べるのを諦めて黒岩山への最後の登りを歩き始めましたが、急登ではまるで息が続かない状態。 数分登っては息を整える状態で なかなか頂上に届きません。 やっとの思いで頂上に上がると 360度のパノラマ、その風景の中をどこから現れたのか多くの赤とんぼが自分の周りを飛んでいました。 今まで登った思い出深い山とこれから登る台倉高山を確かめて下山しました。 下山は息が切れること無く順調に下れました、天候が変わって雲が沸き立ち陽射しを遮って気温が下がったのも良かったのかも知れません。 所々ではにわか雨が降り葉音がしましたし、遠くで雷鳴が響いていました。 残念ながら頼りにしていた水場では水の量が少なく補給出来る状態ではありませんでした。 上がらないペースに日暮までに女夫淵に戻れるかギリギリの状態なのに 倒木帯を過ぎた辺りで時間を確かめようとGPS腕時計を見たら左腕から無くなっているのに気が付きました。 どうやら倒木を乗り越える時に左手をついだと突いた時にバンドが切れたようです。 時間が無い状態で身体の調子も悪いので諦めようかと考えましたが、10分前の水場まではあったので、倒木帯のどこかに落ちているはずと引き返しました。 水場まで戻りましたが見つかりません、半分諦めながら引き返していると倒木を越えた所の草の中に見つけました。 良かったと思いつつ時間を確認すると 20分のタイムロス、日暮までに女夫淵に帰るのが難しくなりました。 口の中の異常な乾きが治まらないので 口からカロリーが摂れずシャリバテ状態は続いているので短い登り返しでも息が切れて数分で休んで息を整えないと登れない状態でした。 やっとの思いで鬼怒沼まで戻って ここからは下るだけだと水分補給とゼリーなら食べられるかと食べてみたら、すんなりと喉を通って食べられました。 夏の山行には 水やハイカロリー商品だけじゃ無くて、スポーツドリンクやゼリーなども多く持って行かないと駄目だと実感しました。 ゼリーと水の補給は身体をかなり回復させて、下りのペースが上がったので 日光沢温泉には予定より早く着くことが出来て、ここで思いっ切り湧き水を飲んだらやっと身体の乾きも回復して歩く元気も出てきました。 日暮までに1時間18分しか残っていませんでしたが、体力が回復したのでなんとか帰れそうと思い、足早に日光沢温泉を後にしました。 そこからは薄暗くなった林間を足早に歩いて 日暮れ時間までに女夫淵に戻れました。 しかし、胃が食ベ物を受け付けず、夜まで飲み物以外は受け付けませんでした。 家に帰ったのが夜の10時前、20時間の長い一日でした。 皆さんも これから暑い日が続きますので 水分補給にはくれぐれもご注意下さい。 鬼怒沼山(きぬぬまやま) 2141m 栃木百名山 第31座 92100座目 黒岩山 (くろいわやま) 2163m 栃木百名山 第32座 93/100座目 カバー写真は日の出前の川俣大橋からの川俣湖の写真です。 山行とは関係ありませんが本日のベストショットでした。
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