活動データ
タイム
09:06
距離
10.4km
のぼり
1167m
くだり
1165m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る噂には聞いていたけれど、実際に体験するのは初めて、ナイトハイクである。 夜は涼しかろうと思ったが、暑かった。 そして思っていた以上に暗く、暗いうえにガスっていて視界がさらに悪く、山頂では吹きすさぶ風に体温を持って行かれ、さらにとてつもなく眠い。 登りは想像していたよりも辛い登山で、でも、夜の暗さに集中力を奪われる危うさや、汗冷えがどれほど人を疲弊させるかという体験ができて、山にたくさん教えてもらえた一日でした。 深夜0時にふもとを出発。実は八合目くらいまではかなり元気に登る。いつものヤンクミさんは、いつも通り元気で、結局最後まで元気でした。暗くても月明りや町明かりで、ぼんやり浮かぶ山のシルエットに、あれが伊吹山か、あれが六合目避難小屋か、あれが山頂の稜線か、などなど、わいわい言いながら、ほたるを愛でたり、暑い暑いと言い合ったりして歩きました。 しかし、楽しいのは8合目まで。ここから、私には急激な眠気が襲います。息を切らしながら眠い。初めての体験である。しかも、8合目からは安定安全の伊吹山も少し牙をむく。足元ががたつきはじめ、注意が必要になる箇所が出てくるのだ。暗闇の中、ひたすら足元に注意しながら、睡魔と戦い、強くなる風と戦い、立ち込めるガスで視界ゼロになり、足元を照らし、登坂三時間半で頂上へ。結局ペースとしては悪くない。そりゃあそうです。歩くのは遅いけど、目を奪われる場面がほとんどない。眼下の小さな夜景と、飛び交う蛍くらいであるから、コツコツと歩きました。 山頂で朝日を待つはずでしたが、とにかく寒い。歩いている間はあんなに暑かったのに、今度は気化熱で体温を奪われべらぼうに寒く、這う這うの体で神社に避難させていただきました。一息つくと、もう眠い。震えながら就寝。ナイトハイクは着替えは必携。学びました。 目が覚めると、もう朝日の時間で、一緒に神社でビバークしていたベテランハイカーさんが「ガスっててご来光はないよ」と教えてくれたので、そのまましばらく神社内でまったり。そろりそろりと体を伸ばし、さて、そろそろ下山しようと歩き出すと、下山は明るくて、歩きやすくて、あまりにも快適で、改めてナイトハイクの厳しさが身に沁みました。 余談ですが、登り三時間半だったのに、下りは五時間。遊びすぎた。
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