活動データ
タイム
08:41
距離
23.4km
のぼり
1836m
くだり
1319m
活動詳細
すべて見る出発してすぐ、あわてて車に戻る。マスク、マスク!帰りの公共交通機関に乗車するための必需品を車に忘れるなんて。危ない、危ない。 神域を通って奥駆道へと足を運ぶ。今日ばかりは、よごれた世俗人をひた隠し、聖人めかして山歩きだ。 葉桜の季節の吉野歩きは、人影も少ないと踏んで選んだ日程。黒門をくぐり、金峯山寺の蔵王堂に参詣。西行法師の句を詠み上げて、竹林院から吉野水分神社に向かう。見下ろす位置に蔵王堂が見えた。背後には金剛山と葛城山だ。 高城山の展望台に登ると細峠・竜門岳・貝ヶ平山・額井岳がのぞいた。展望図にある高見山だけは望めない。この先のお楽しみかな。 金峰神社を越えると、一気に山深くなる。後ろから元気印なトレランナーが迫った。しかし、地図読みの難しいポイントで、苦戦している様子。差し出がましくも一言声をかけました。 安禅寺の宝塔院跡からすぐで「旧女人結界碑」があった。すぐ青ヶ根峰のてっぺん。おや、初々しいカップルさんだ。林道からかな? 川上村から黒滝村へと、林道吉野大峰線を歩く。四寸岩山への登りにかかる。モノレール沿いの、情緒のかけらもない道だが、ブナ林は見ごたえがある。アブラチャンの花も見事だ。 四寸岩山の山頂は、スーパー寒かった。先週までの雪歩きから解放されて、ぬくぬくウォーキングのつもりだったのに。大体、甘いんだよ、オレって。気温2度で風速6~7m/sなら、体感温度はバッチリ氷点下だ。 ダウンを着込んで、そそくさと腰を上げる。足摺宿を越えて粛々と歩くと、石灰岩の露頭と、ハシリドコロの群落が。暗紫紅色の花が怪しい。 大天井へは、百丁茶屋跡から登り道。再びモノレール脇の往還になる。いくら待ってもモノレールが迎えにきてくれるはずもない(笑)。黙々と登って祠のある大天井茶屋跡。振り返る四寸岩山が、神の使いの龍か大蛇に見えた。 山頂直下を慎重に下ってくる女子2人組とあいさつを交わし、大天井ヶ岳の山頂へ。黒い雲が頭上に垂れ込め、いよいよ不穏な空気が流れる。山上ヶ岳が厳かに佇んでいる。追い立てられるように下山。案の定、五番関あたりで、あられに降られる。黙々と天川村の県道を辿った。 時計を見て、びっくり。バスの出発時間までには、まだまだ気が遠くなるほどの待ち時間があるじゃんか。なのに、ゆったり観光したりするご時勢でもない。頑張って、たらたら歩きしないとな(笑)。 さて、最後のミッションは、吉野の駅で吉野葛を使った和菓子を手に入れることだ(笑)。 ✻✻✻ このルートを考えているあなたへのヒント集 ✻✻✻ 吉野と洞川を結ぶルートとして次の二つの案を検討してみた。 ①洞川温泉~(徒歩)~吉野=(近鉄)=下市口=(奈良交通バス)=洞川温泉 ②吉野~(徒歩)~洞川温泉=(奈良交通バス)=下市口=(近鉄)=吉野 バス・電車の時刻は、①案は吉野発13:37か17:07②案は洞川温泉発15:38のみ(実は、改訂前の古いダイヤでした。※2を見てね)。 翌月曜日は通常の勤務。自宅への帰着時間のリミットを考えると①案は都合が悪い。最終的に、行動計画は②案に絞り込まれた。 次に、公共交通機関の発着に合わせ、逆算しながら登山開始時間を決めていく。その際、自分のコースタイムを標準タイムの×0.8として行程を組む。こうして、吉野発を5:00とした。 ※1上千本の駐車料金は、駐車料金の\1,000と、同額のコロナ対策協力金を合わせた\2,000だった。 ※2正しいダイヤは、洞川温泉~下市口が15:58発。運賃は奈良交通バス\1300。近鉄が\280だった。 ※3洞川温泉に車を置く計画なら、有料P以外に、無料のかりがね橋がある。
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