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2021_07 芦別岳(旧道→新道)の写真

2021.07.04(日) 12:16

αルンゼ、γルンゼ、インゼルの沢。

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10:35

15.6 km

1737 m

2021_07 芦別岳(旧道→新道)

芦別岳 (北海道)

2021.07.04(日) 日帰り

マッシーさんを誘って以前から歩いてみたかった芦別岳の旧道から登る。 前泊で山部の太陽の里キャンプ場に泊まる。 マッシーさんは車中泊、自分はテン泊。 縦走用に購入して一度も使っていないソロテント、やっと日の目を浴びることになった。 【記録・メモ】 ■初卸のテントでのテン泊は快適だった。キャンパーが眠る中を早々にテントを片付ける。 ■朝の5時にキャンプ場を出発。 ■しばらく林道き、林道にエゾモモンガの死体を発見。 ■5:27 登山口に到着し登山ポストに記帳。 ■ユーフレ川沿いを川に下りたり川岸を上って巻いたりというのを3~4回ほど繰り返す。これがボディーブローのように体力を奪っていく。 ■思っていたより踏み跡もついていてピンテや石にマーキングがあり迷うことはない。 ■河原歩きも終わり登山道は三段滝を眺めながら本格的な登り道になる。ここで先行パーティーに追いつく。 ■旧道唯一の梯子場を上り、5:57ユーフレ小屋への分岐に到着。 ■幽霊が出ることで有名なユーフレ小屋、一度は拝見したいという気持ちがありマッシーさんと相談して、とりあえず向かってみる。 ■川岸に道が付いていると想像していたが、登山道から小屋への連絡路で下ると小屋へは河原歩きだった。 ■小屋に行ったとして登山道に戻るまでに、おおよそ1時間はかかりそうだ。旧道未経験ということもあり、この後の工程も考えて途中で引き返すことにする。 ■河原の上り下りとユーフレ小屋への中途半端な寄り道で疲れが出て来て一気にペースが落ちる。そんな自分に比べマッシーさんの方は、まだ余裕があり涼しい顔をしている。 ■遅れを取り戻そうという気持ちとCLという変な責任感から、休憩も少なめで頑張る。 ■C980mまで標高を上げると雪渓があった。 ■寄り道したことで再び先行になったパーティーが雪渓の手前で休んでいる。そこを追い越すように雪渓を進む。 ■しばらく進むと行く先が不明瞭になり、ここでコースアウトしたことに気付く。先行パーティーが休憩していた場所が登山道の大きな曲がり角だったようで、それに気付かず真っすぐ進んでしまったようだ。 ■戻っても良いが下ってまた上るのが億劫になる。地図と地形をにらめっこ、藪も薄そうなので戻らずにトラバース気味に標高を落とさず登山道に合流することにする。 ■予想通り藪は薄かったが地味にアップダウンがあり笹を掴み這い上がりながら進み20分程でルートに戻った。 ■やれやれとホッとしたら今度は太ももがこむら返りし一瞬激痛が走る。 ■トラブルといいふりこきで無理したことが重なったことが要因だろう。痛みでまともに歩けないので休憩させてもらって漢方の68番を飲む。 ■太ももを握ると痛みが薄くなるので握っては踏み出し握っては踏むという歩き方で小休止を取りごまかしながら進む。 ■ヤバイ、こんなところでこの状態だと日没まで下山できないかもしれないと不安が頭をよぎる。 ■焦って無理してもしょうがないと割り切り、マッシーさんに断って思い切って長めの休憩をとる。 ■この時にマッシーさんから「塩分が不足してるかも、ヒマラヤの塩です」とピンクの岩塩を差し出される。二粒ほど手のひらに出して口に含む。 ■それを見ていたマッシーさんが「もっとどうぞ」と差し出すので、さらに三粒追加で口に入れる。 ■当たり前だがショッパイ、そして中々口の中で溶けてくれない。喉も乾くのでお茶をがぶ飲みする。 ■休憩をとると痛みが少し引いて来たのでスローペースで登るが急登になると痛み出し、小休止して進むを繰り返す。 ■小休止をしていると後から登ってきた単独の男性に「蚊取り線香落としませんでした?」と声を掛けられる。ザックを見ると熊除けに付けていた携帯の蚊取り線香が外れている。 ■男性にお礼を言って戻ってきた蚊取り線香を、とりあえずザックの雨蓋に仕舞う。 ■ヒマラヤの塩のお陰か徐々に痛みが治まってきたので少し頑張って登り、稜線に出たのが9:18だった。 ■稜線からはマッシーさんに先頭を交代してもらう。ここまで来れば何とか下山できるとホッとする。 ■楽しみにしていた稜線歩きだが、曇り気味で夫婦岩の頭には雲がかかっている。 ■稜線に出てからも痛みを堪えながらの歩きとなるが、眺望があるので少し気が紛れる。 ■ガスが抜け奥深い夕張山地の山々が現れると徐々にテンションが上がってくる。 ■しかしながら目指す芦別岳の山頂は遥か遠く、道のりはまだ遠い。 ■下っては上り下っては上り、「うわー又上り返しか」と文句を言いながら小ピークを越えて行く。 ■1579m峰を越えたあたりから山道に咲く花が増え周りの景色も新緑の森から岩塔と渓谷の美しい風景に変わる。僅かに残った残雪も良い景色を出している。 ■こうなると俄然テンションが上がり足の痛みも忘れてシャッターを切りながらズンズン進む。 ■遥か遠くと思っていた山頂がついに姿を現す、尖った頭がカッコイイ。 ■ウコンウツギ、キンバイソウ、チングルマ、エゾルリソウなどが咲き誇るお花畑に癒され元気をもらった。 ■興奮してアドレナリンが出ているのか足の痛みをすっかり忘れて歩いていると、白いシャクナゲの花が咲く山頂直下取付きまで来ていた。 ■ここまでノンストップで歩いて来たのでザックを下ろし一息入れる。 ■山頂まであと少し、最後は岩登りとなる。気を抜くと滑落しそうな場所もあり慎重に歩みを進める。 ■12:28 山頂到着、色々トラブルはあったが計画した時刻と変わらずの時刻にたどり着けた。後は下るだけなので肩の荷が下りたような気分で安堵する。 ■芦別岳は2回目だが今回は雲が少なく眺望が良い、本谷方向も良く見える。本谷もいつか登らねば。 ■昼食を兼ねた休憩を終えて13:00に下山開始する。 ■下山も引き続きマッシーさんに先頭を行ってもらう。 ■マッシーさんは体力あるのでスタスタ下って行く、自分はマイペースで下る。 ■旧道では雲が掛かっていた夫婦岩も新道からはクッキリ見える。 ■よくなるのだが下山時に頭が痛くなった。段差を下る時の振動が頭に響いてサキクサク下れない。 ■実際も長い距離だが足の痛みと頭痛が相まってより一層下山が長く感じる。久々にしんどい下山だ。 ■長った下山も終わり15:38登山口到着、マッシーさんの姿が無いのでキャンプ場に向かう。 ■キャンプ場に着いたがマッシーさんの姿は無い、靴を履き替えたりしているとマッシーさんが姿を現す。かなり早く到着していたようで川の方に行っていたようだ。 ■先に汗を流したかったが、また戻らなければならないのとスープが無くなったら終わりというので下山したら食べに行こうと約束していた「ふらのや」にカレーを食べに行く。カロリー消費しているの美味い。 ■カレーを食べた後、ハイランドふらので汗を流し、ここで解散する。 【後記】 ずっと歩いてみたかった旧道、なかなか同行者の調整も付かず、やっと歩くことができた。 道中の苦しい登りを克服した達成感も加味され感動もひときわで、やはり旧道は素晴らしかった。 感動も多かったが今回は反省点も多かった。 特に注視するのが今後も課題になりそうな、太もものこむら返りだ。原因と対策を自分なりに考察してみる。 今回一緒に登ったマッシーさんは体力があるので頼もしい同行者だった。原因として同行者に気を遣い相手にペースを合わせて無理をして自分のペースを乱した。その結果こむら返りを起こして逆に迷惑をかけてしまった。 自分は人より発汗が多くミネラル不足になりやすい体質のようだ。こむら返りも下山時の頭痛も、その辺が起因していると思われる。 対策として水分を水やお茶よりイオンを含んだスポーツドリンクを多く摂取する。即効性のあるサプリやゼリーを携帯する。 兆候が見られなくても早めにイオンの摂取を心掛け、自分のペースを保つ。特に今回のようなロングでエスケープルートが無い場合は細心の注意を払う必要がある。 これを踏まえて次回の山行に挑む。