ビビるけーちゃん、八剣山に登る❕ 2021-07-04

「たんたん～、3連休どうするの～？」 「土曜日は午前中打合せあるし、日曜日に山行って月曜日は墓参りだな」 「OK～、でどの山？」 「え～と、近場でけーちゃんが登ってない山は…砥石山は長いし…そうだ八剣山は？」 「え～！おっかない…」 「西口から登れば大丈夫だよ」 「ほんとかなぁ…？」 と言う訳で今日は八剣山に登る。 八剣山果樹園の駐車場には多くの車が停まっていた。 遠目からも果樹園の賑わいが分かる。 「けーちゃん、西口まで舗装道路20分くらい歩くよ！」（できれば中央口から行きたい） 「大丈夫！」（絶対中央口からは行きたくない） 「人あんまり行かないから草伸びてるかも？」（西口の潜在的リスクを顕在化する） 「へいき！」（草ぐらい全然大丈夫） 「ダニいるかも？」（具体化する） 「…」（ちょっと怖い） 「クマも気を付けなきゃ」（追い打ちをかける） 「………」（かなり怖い） 「大丈夫？中央口にする？」（意思を確認する） 「おっかないから、西口でいい…頑張る…」（目の前に見えている崖が取り急ぎおっかない） 舗装道路から林道に入り、少し登ると八剣山に向かう分岐がある。 案の定草が伸びていて、かき分けて進む。 人気が無いので大きな声を出しながら歩いた。 ロープに助けられながら斜面を登る。 この辺りからスライドが多くなる。 下ってくる人達を確認するため見上げる時間が長くなる。 今日はあまり調子が良くなく、上がった脈拍が中々戻らない。 ロープ場でスライド待機の小休止でなんとか呼吸を整え最後の斜面を登った。 「けーちゃん、山頂だよ！」 「おー、絶景！」 「大丈夫？」 「へいき！な～んだ！大丈夫だ！へへへ」 「じゃぁ、帰りは中央口に降りる？」 「いやいい、来た道帰る…」 今日のザックの三分の一はロープとスリングとカラビナだった。 中々使う機会は訪れない…。