活動データ
タイム
12:45
距離
24.3km
のぼり
2358m
くだり
2352m
活動詳細
すべて見る「覚悟はしていたけれど・・・想像以上の過酷ロード😱 日帰りはもちろん、一泊でも困難な最難関百名山」 天気予報で週末の天気をチェックすると、土曜日は梅雨の合間の比較的静穏な登山日和との予報⛅ スッキリした晴れは期待できないまでも、貴重な土曜日に遠征を決行できそうだ!😃 今回は、フォローさせていただいているヤマッパーのチューバッカさんと一緒に、群馬県と栃木県の県境に位置する百名山「皇海山(すかいさん)」に登ってきました。 この皇海山、数年前までは登山口から比較的短時間で往復できるお手軽な百名山だったのですが、2019年の台風19号災害によって、群馬県側の登山口である皇海橋に通じる栗原川林道が壊滅的な被害を受け、復旧が断念されたため廃道となってしまいました。そのため、皇海山に登るためには、栃木県側からしかアクセスすることができなくなってしまいました😢 今回登ったこの栃木県側からの通称「クラシックルート」と呼ばれるコースは、百名山の中では国内でもトップクラスの難易度を誇るハードなルート。ソロで挑むにはあまりにも危険なため、週末に皇海山チャレンジを計画されていたチューバッカさんにお声がけしたところ、快くご一緒してくださいました🙇 午前4時に登山口となる銀山平駐車場でチューバッカさんと待ち合わせ、準備を整えていざ12時間越えの山旅へ! チューバッカさんの壮大な百名山チャレンジ計画や九州遠征のお話、私の最近の山旅などを話題にしながら歩き、1時間弱で一の鳥居に到着しました。ここから庚申山荘まではさらに1時間の道のりです。沢伝いに川の音や鳥のさえずりを心地よく聞きながら比較的緩やかな傾斜の山道を登っていきました🎶 6:20ごろ庚申山荘に到着。山荘はシーズン中は管理人さんが常駐しているようですが、この時は無人。ちょこっとだけお邪魔して中をのぞかせていただきました。庭にはバイオトイレがあり、無料で自由に利用できるようになっていました。これからの長い山行のためにこの設備は大変ありがたいです!👍 さて、庚申山荘から先がこのクラシックルートの真の手強さが次々と現れてきます。過去に山行経験のあるチューバッカさんが先行してくださったのでとても心強かったです。まず、山荘裏の急斜面の直登。滝が流れ落ちる崖の際をトラバースし、急なはしごや鎖場が次々に登場する急登をクリアして庚申山頂まで登り切ります。湿気からくる暑さで汗が止まらず、かなり体力を消耗しました😱 庚申山から県境の鋸山までは、いくつものピークをアップダウンを繰り返しながら越えていきます。皇海山はあいにく雲の中でしたが、薬師岳に着くころには雲が晴れてその山容を拝むことができました✨ 今回のルートで最も過酷で危険なのが薬師岳~鋸山の間の崖の登り下りです。万が一に備えてヘルメットを装着し、鎖やはしごの架かる垂直に近い崖を慎重に下っては登りの繰り返しで、ヘトヘトになりながら鋸山に到着しました。ここまですでにスタートから5時間半が経過。暑さと激しいアップダウンで体力を奪われ、想像以上に体へのダメージが来ました。しかし、ここから正面にド~ンと立ちはだかる皇海山まではまだまだ遠いうえ、鋸山から一気に下ってまた登り返す稜線がはっきりと見えてしまうので、心が折れそうになりました😥 しかしここまで来て引き返すわけにもいきません。気を引き締めて鋸山から皇海山までの県境稜線ルートへと入っていきました。鋸山から鞍部までは土砂崩れでも起きたかのようなロープのない急な下りが随所にあり、慎重に下りることで神経をすり減らしました。鞍部であるかつての群馬県側からの登山道との合流点を通過して、いよいよ皇海山へのラストスパートの急登へ。大量発汗とこれまでの疲労から左足が攣りそうな感覚が出てきており、一歩一歩が重くのしかかってきます。この皇海山、実は私にとって記念すべき50座目の百名山であるということもあり、これまで先行してくださっていたチューバッカさんが、山頂直前で私に先を譲ってくださいました。チューバッカさんの温かなお気遣い、本当にうれしく思いました😂 11:15、スタートから約7時間で自身の百名山50座目となる皇海山を制覇!✨✨✨ チューバッカさんと一緒に記念撮影をしてともに偉業達成の感動を分かち合いました😆 天気が良ければもう少し長居するところですが、皇海山頂からの眺望はほぼゼロで、天気も崩れそうな気配があったので、早々に下山開始。鞍部まで下りたらまたあの鋸山までの急な登りを越えなければなりません。今回のルートで一番しんどかったのがこの鋸山までの登り返しでした😱 帰りは六林班峠を経て山腹を巻くように庚申山荘へと戻るルートで下山しました。アップダウンこそ少なかったですが、とにかく長い・・・😰 庚申山荘で管理人さんに「お疲れ様」とねぎらいの言葉をいただき、さらに長~い道のりを下って17時過ぎに銀山平駐車場へと無事に生還。 チューバッカさんにご同行いただかなければ、途中で心が折れ、今回の皇海山登頂は絶対に果たせなかったと思います。本当に感謝しております。次回の山行での再会を約束して別れました😄 皇海山・・・非常に手強い山でした。先日の甲斐駒黒戸尾根と比較してもそこに勝るとも劣らない過酷さのある山行でした。日帰りで行っても私たちで13時間弱。1泊するとしてもかなり下の庚申山荘では日帰りとさほど変わらない行程になるのでメリットがあまりありません。登山者も少なく、この日は私たちを含めて5名だけ。距離の遠さ、人の少なさ、山小屋などの設備の少なさなどを総合的に見ても、間違いなく日本百名山の中で最難関といえる山だと言えるでしょう。 とにかく・・・遠かった・・・疲れた・・・😅
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