樫戸丸-2021-06-30

木沢・剣山スーパー林道の｢風の広場｣と｢川成峠｣の間に位置するピークが樫戸丸（標高1566m）。 ここは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少植物オオヤマレンゲが咲く山として有名で６月中旬～７月上旬の開花時期には数多くの登山者で賑わう。 うつむき加減に純白の花を咲かせる姿から「天女の花」とも呼ばれるオオヤマレンゲはモクレン科の落葉低木で頂上付近に厳重にネットで囲われて自生している。 そんなオオヤマレンゲに会いにお山の師匠にくっついて我が人生初の樫戸丸へ❣ 登山口の｢風の広場｣からスタートし､バイカウツギ､オオバアサガラ､ヤマボウシ､ヒメシャラ､ヤブウツギ､ナナカマド､ドウダンツツジ等､多くの人は当たり前に知ってるのに自分だけが知らない💦木の花を教えてもらいながら山頂近くのオオヤマレンゲに初対面❣ :下山は川成峠に向かって降り､これまた絶滅危惧種としてネットに囲われたモミジカラマツにもご挨拶して本日の行程終了❣ このように多くの植物が自生するのはこの山に向かって２つの沢からよく川霧が発生するような地形も影響しているのではないかとのこと。ほほ～❣ 川成峠からスーパー林道を戻っている途中で､希少植物を探しにきたファガスの森の名物支配人｢地下足袋王子｣にも出会えました～❣ ところでこの界隈の砥石権現､高城山､樫戸丸､天神丸といった山々はスーパー林道がなければアプローチから登山まで数日を要したはずの場所にあり､まさに林業に携わる人や猟師､測量士といった人のみが分け入って辿り着いた桃源郷だったのだが､この日本一長い未舗装道路｢剣山スーパー林道｣が出来てからは比較的簡単に行ける山塊となった。（と言っても遠いが…💦） そしてこのあたり一帯にオリックスが大規模な風力発電を計画していたが最近になって最終的に断念したとのことで､ツキノワグマをはじめとする絶滅危惧の動植物を守ろうとする住民は一安心したという。 梅雨の合間の晴れ間…そんな歴史も学びながらの楽しい山行でした～❣