六甲歴史の道 魚屋道 深江港~六甲山~有馬温泉

2021.06.21(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 50
休憩時間
1 時間 4
距離
14.4 km
のぼり / くだり
1133 / 778 m
12
1 38
48
42
58
5
1 11
8

活動詳細

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何かの資料で魚屋道(ととやみち)の歴史を読んで、ふむふむこれは歩いてみようと思いました。 ここは街道ではなく昔(といっても江戸から明治頃)有馬温泉まで深江港の魚や海産物を運んだ道です。湯治客は登りやす住吉道から歩いたり、馬や籠で六甲越をしたそうです。(途中で住吉道と魚屋道は一緒になる) 他に道がなかったのかと地図を広げてみましたが、やはり合理的かつ最短距離をつないでいるようです。検証はしていないですが、住吉川の魚崎港は土砂の堆積が多くて(天井川を形成している)港が浅く、深江は名前の通り深い港で大きな船も着岸できるということもあったのではないでしょうか。これは今後の課題としましょう。 実際に歩いてみると随所に広くなっている(荷物運びの馬が通る)道や古い石垣の道など昔の片鱗を感じます。それにしても、江戸時代以降庶民にも湯治することが流行って皆で連れ持って歩いたりしていたかと思うと楽しくなりますね。現代での旅行やディズニーランドへ行くようなものだったのかな。 明治に阪神間に鉄道が敷かれて住吉道も魚屋道も最盛期が訪れ、福知山線ができると鉄道に人を奪われて、現在はハイキング道として住吉道とともに残っている訳です。 鉄道は1898年(明治31年)に阪鶴鉄道が宝塚~有馬口(現生瀬駅)に延伸されて、鉄道ルートが楽で早くなり以降発展したとあります。有馬温泉の玄関口は生瀬だったんですね。 歴史的な背景を知ると山歩きも別の楽しみが生まれます。 さすがにメジャーなコースとあって、平日にも関わらず風吹岩~六甲山頂間は15人位の人とすれ違ったり追い越されたりした。

六甲山・長峰山・摩耶山 大日霊女神社にある魚屋道の碑。当時(江戸以降)は深江港から有馬温泉へ海産物を運搬する道であった。冷蔵技術のない時代なので干物や一夜干し類が主だろう。
説明書きで東お多福山は魚屋道は越えない(山腹を通る)射場山山復は「山腹」の誤記。
大日霊女神社にある魚屋道の碑。当時(江戸以降)は深江港から有馬温泉へ海産物を運搬する道であった。冷蔵技術のない時代なので干物や一夜干し類が主だろう。 説明書きで東お多福山は魚屋道は越えない(山腹を通る)射場山山復は「山腹」の誤記。
六甲山・長峰山・摩耶山 この神社の前は、同時に西国街道の浜街道でもある。(西国街道は交通量も多く、本街道(今のR2)と浜海道の2本が三宮の生田神社まで続く)
この神社の前は、同時に西国街道の浜街道でもある。(西国街道は交通量も多く、本街道(今のR2)と浜海道の2本が三宮の生田神社まで続く)
六甲山・長峰山・摩耶山 大日霊女神社。ちなみにこの地は海抜0m地帯である。当初は海岸に合ったが埋め立てにより海岸線より300mほど後退している。
大日霊女神社。ちなみにこの地は海抜0m地帯である。当初は海岸に合ったが埋め立てにより海岸線より300mほど後退している。
六甲山・長峰山・摩耶山 新しくなった阪神深江駅をくぐり北上する。
新しくなった阪神深江駅をくぐり北上する。
六甲山・長峰山・摩耶山 R2との交差点の赤鳥居をくぐる。江戸時代からもあったそうですが空襲で焼けたとか。これはコンクリート作りです。
R2との交差点の赤鳥居をくぐる。江戸時代からもあったそうですが空襲で焼けたとか。これはコンクリート作りです。
六甲山・長峰山・摩耶山 石碑に稲荷社ここより三町と書かれています。一町=六〇間=109mなので約300m先ですね。
石碑に稲荷社ここより三町と書かれています。一町=六〇間=109mなので約300m先ですね。
六甲山・長峰山・摩耶山 この稲荷社への道を稲荷筋と呼び、魚屋道の一部であることや道のりの地図が銅板に書かれています。
この稲荷社への道を稲荷筋と呼び、魚屋道の一部であることや道のりの地図が銅板に書かれています。
六甲山・長峰山・摩耶山 丁度JRをくぐる手前です。
丁度JRをくぐる手前です。
六甲山・長峰山・摩耶山 その後阪急をくぐり
その後阪急をくぐり
六甲山・長峰山・摩耶山 森稲荷神社に着きました。300m位でした。
森稲荷神社に着きました。300m位でした。
六甲山・長峰山・摩耶山 古い木造の鳥居で根本はコンクリートで補強されています。
古い木造の鳥居で根本はコンクリートで補強されています。
六甲山・長峰山・摩耶山 起源は霊亀元年(715年)に遡り、深江の海から神輿が現れ、『われは稲荷の神霊、この山手の森かげに鎮まりたい』と告げられたので、神托どおりにお祀りすると五穀豊穣となり平安な日々が続いた。」と神社庁HPにありました。
起源は霊亀元年(715年)に遡り、深江の海から神輿が現れ、『われは稲荷の神霊、この山手の森かげに鎮まりたい』と告げられたので、神托どおりにお祀りすると五穀豊穣となり平安な日々が続いた。」と神社庁HPにありました。
六甲山・長峰山・摩耶山 本殿
本殿
六甲山・長峰山・摩耶山 稲荷社らしくコンコン様が、後ろから失礼。
稲荷社らしくコンコン様が、後ろから失礼。
六甲山・長峰山・摩耶山 山に向かいます。甲南女子大いわゆる「ナン女」横を通ります。
山に向かいます。甲南女子大いわゆる「ナン女」横を通ります。
六甲山・長峰山・摩耶山 川沿いに入山します。
川沿いに入山します。
六甲山・長峰山・摩耶山 この川は高橋川と呼ばれるのか。
この川は高橋川と呼ばれるのか。
六甲山・長峰山・摩耶山 蛙岩を経て風吹岩に向かいます。
蛙岩を経て風吹岩に向かいます。
六甲山・長峰山・摩耶山 下草が刈られています。感謝です!
下草が刈られています。感謝です!
六甲山・長峰山・摩耶山 堰堤を左へ
堰堤を左へ
六甲山・長峰山・摩耶山 右へ越えてゆきます
右へ越えてゆきます
六甲山・長峰山・摩耶山 魚屋道は谷筋のようです。風吹岩までは「難路」とありますね。
魚屋道は谷筋のようです。風吹岩までは「難路」とありますね。
六甲山・長峰山・摩耶山 しかし、六甲の平均的な谷筋です。
しかし、六甲の平均的な谷筋です。
六甲山・長峰山・摩耶山 途中で会下山遺跡への道の分岐点。登ってきた道が「難路」と表示されていますが難しいところはなかったです。
途中で会下山遺跡への道の分岐点。登ってきた道が「難路」と表示されていますが難しいところはなかったです。
六甲山・長峰山・摩耶山 蛙岩。裸のお兄ちゃんが写ってしまいましたが、草刈り作業の2人組でした。少し話をすると「昨日、城山に熊が出た!」とのことでネットニュースを見せてくれました。 以降、ガサゴソ音に敏感に(笑)いや笑い事ではない、気を付けよう。
蛙岩。裸のお兄ちゃんが写ってしまいましたが、草刈り作業の2人組でした。少し話をすると「昨日、城山に熊が出た!」とのことでネットニュースを見せてくれました。 以降、ガサゴソ音に敏感に(笑)いや笑い事ではない、気を付けよう。
六甲山・長峰山・摩耶山 良い道です。
良い道です。
六甲山・長峰山・摩耶山 昔は馬でも運んでいたというから道幅も広いです。
昔は馬でも運んでいたというから道幅も広いです。
六甲山・長峰山・摩耶山 保久良神社からの尾根道と合流。
保久良神社からの尾根道と合流。
六甲山・長峰山・摩耶山 岩っぽくなってきました。
岩っぽくなってきました。
六甲山・長峰山・摩耶山 風吹岩の裏側に出ました。
風吹岩の裏側に出ました。
六甲山・長峰山・摩耶山 お、新しい看板が!
お、新しい看板が!
六甲山・長峰山・摩耶山 ここでおにぎりを一つ。今日はとても暑いです、お茶もガブガブ。
ここでおにぎりを一つ。今日はとても暑いです、お茶もガブガブ。
六甲山・長峰山・摩耶山 本日はにゃんこが一匹だけ。いつ来てもお昼寝中だね(笑)
本日はにゃんこが一匹だけ。いつ来てもお昼寝中だね(笑)
六甲山・長峰山・摩耶山 風吹岩のてっぺんから愛を叫ぶでなく、荒地山の岩場を見る。熊の出た尾根筋です。今はどこにいるのか。
風吹岩のてっぺんから愛を叫ぶでなく、荒地山の岩場を見る。熊の出た尾根筋です。今はどこにいるのか。
六甲山・長峰山・摩耶山 雨ヶ峠を目指します。
雨ヶ峠を目指します。
六甲山・長峰山・摩耶山 途中の岩。ここでおにぎりのほうが涼しかったかな。
途中の岩。ここでおにぎりのほうが涼しかったかな。
六甲山・長峰山・摩耶山 ゴルフ場を横切ります。ゴルフ場の土地になっても我々には「通行権」というものがあるので通れるのだが、ここはなんだかいつもスッキリしていないですね。
ゴルフ場を横切ります。ゴルフ場の土地になっても我々には「通行権」というものがあるので通れるのだが、ここはなんだかいつもスッキリしていないですね。
六甲山・長峰山・摩耶山 道路を横切り振り返る。雨ヶ峠に進みます。
道路を横切り振り返る。雨ヶ峠に進みます。
六甲山・長峰山・摩耶山 芸術的根っこ。
芸術的根っこ。
六甲山・長峰山・摩耶山 鞍馬寺のような根っこ。
鞍馬寺のような根っこ。
六甲山・長峰山・摩耶山 このあたりは広い道。
このあたりは広い道。
六甲山・長峰山・摩耶山 あっそ、という感じですが後ろのベンチで休憩して水分補給。前にバテて尾根途中で水も無くなったので今日は1.5L持参で縦走路でもう一本買います。
あっそ、という感じですが後ろのベンチで休憩して水分補給。前にバテて尾根途中で水も無くなったので今日は1.5L持参で縦走路でもう一本買います。
六甲山・長峰山・摩耶山 このエグレはそれほど歴史が長いのか大雨のせいか、いや両方だろう。
このエグレはそれほど歴史が長いのか大雨のせいか、いや両方だろう。
六甲山・長峰山・摩耶山 住吉道との合流点。
住吉道との合流点。
六甲山・長峰山・摩耶山 住吉川を渡渉します。右奥の砂場がお気に入りの休憩所。ここでもおにぎりを一つとゼリー飲料でカロリー補充!
住吉川を渡渉します。右奥の砂場がお気に入りの休憩所。ここでもおにぎりを一つとゼリー飲料でカロリー補充!
六甲山・長峰山・摩耶山 今回通らないけど森林管理道は草茫々のようです。
今回通らないけど森林管理道は草茫々のようです。
六甲山・長峰山・摩耶山 中・西お多福山間の谷川を渡渉。
中・西お多福山間の谷川を渡渉。
六甲山・長峰山・摩耶山 今日は魚屋道なので本庄橋跡から登ってみます。
今日は魚屋道なので本庄橋跡から登ってみます。
六甲山・長峰山・摩耶山 木橋を渡り
木橋を渡り
六甲山・長峰山・摩耶山 本庄橋の説明板。
本庄橋の説明板。
六甲山・長峰山・摩耶山 当時の本庄橋の部材。「本」の字が読める。
当時の本庄橋の部材。「本」の字が読める。
六甲山・長峰山・摩耶山 東お多福山からの林道と合流。道は広いがチト歩きにくい。
東お多福山からの林道と合流。道は広いがチト歩きにくい。
六甲山・長峰山・摩耶山 うっかり最後の渡渉地点を通り過ぎて時間ロス(泣)暑くてボーっとしていたんだろう、黒岩谷へ向かっていた。慌てて引き返す。
追いつかれた学生風3人組に「ここ渡るんですか?」と念を押された。ま、見落とすくらいなので分かりにくいとしておこう。
うっかり最後の渡渉地点を通り過ぎて時間ロス(泣)暑くてボーっとしていたんだろう、黒岩谷へ向かっていた。慌てて引き返す。 追いつかれた学生風3人組に「ここ渡るんですか?」と念を押された。ま、見落とすくらいなので分かりにくいとしておこう。
六甲山・長峰山・摩耶山 あとは結構な登りが待っています。
あとは結構な登りが待っています。
六甲山・長峰山・摩耶山 階段も続くし
階段も続くし
六甲山・長峰山・摩耶山 でも歴史は感じ取れます。
でも歴史は感じ取れます。
六甲山・長峰山・摩耶山 魚屋道は約3里=12kmほどだが昔の人や馬はどれくらいの時間で行っていたのだろう。
魚屋道は約3里=12kmほどだが昔の人や馬はどれくらいの時間で行っていたのだろう。
六甲山・長峰山・摩耶山 先日ゲットした中お多福山(本庄山)がちらりと見えた。
先日ゲットした中お多福山(本庄山)がちらりと見えた。
六甲山・長峰山・摩耶山 このあたりも歴史を感じさせるが、果たして?
このあたりも歴史を感じさせるが、果たして?
六甲山・長峰山・摩耶山 一軒茶屋に到着。
一軒茶屋に到着。
六甲山・長峰山・摩耶山 ヒメウツギ?
ヒメウツギ?
六甲山・長峰山・摩耶山 少し霞がかかっているが景色は良い。
少し霞がかかっているが景色は良い。
六甲山・長峰山・摩耶山 山頂!
山頂!
六甲山・長峰山・摩耶山 六甲ガーデンテラス方面。六甲枝垂れも見える。
六甲ガーデンテラス方面。六甲枝垂れも見える。
六甲山・長峰山・摩耶山 魚屋道は山頂を通るわけではない。一軒茶屋から肩を通り有馬へ続いていた。
休憩後は裏から降りて
魚屋道は山頂を通るわけではない。一軒茶屋から肩を通り有馬へ続いていた。 休憩後は裏から降りて
六甲山・長峰山・摩耶山 実は、この道があるのを知らなんだ~!
実は、この道があるのを知らなんだ~!
六甲山・長峰山・摩耶山 トイレの奥に出ます。
トイレの奥に出ます。
六甲山・長峰山・摩耶山 ここから魚屋道。
ここから魚屋道。
六甲山・長峰山・摩耶山 最初の部分は水路となっていた。この時期仕方がない。
最初の部分は水路となっていた。この時期仕方がない。
六甲山・長峰山・摩耶山 よく踏み込まれた道です。
よく踏み込まれた道です。
六甲山・長峰山・摩耶山 水害による崩落で通れない。表も裏も六甲周辺は崩れて迂回路が!いやですねぇ。
水害による崩落で通れない。表も裏も六甲周辺は崩れて迂回路が!いやですねぇ。
六甲山・長峰山・摩耶山 高巻きして反対側に降りて振り返る。真っ直ぐくればすぐですが(汗)
高巻きして反対側に降りて振り返る。真っ直ぐくればすぐですが(汗)
六甲山・長峰山・摩耶山 昔は交通量が増えてトンネルまで通したとは。あとの写真の看板にあるように県道であったようです。
昔は交通量が増えてトンネルまで通したとは。あとの写真の看板にあるように県道であったようです。
六甲山・長峰山・摩耶山 このあたりが崩れたトンネル跡か?振り返り撮す。
このあたりが崩れたトンネル跡か?振り返り撮す。
六甲山・長峰山・摩耶山 茶屋跡に説明があった。明治に阪神間に鉄道が敷かれた以降に交通量が増えた。福知山線ができる前は六甲越の住吉道が近かったわけだ。馬や籠が通っていたなら道ももっと広かっただろう。
茶屋跡に説明があった。明治に阪神間に鉄道が敷かれた以降に交通量が増えた。福知山線ができる前は六甲越の住吉道が近かったわけだ。馬や籠が通っていたなら道ももっと広かっただろう。
六甲山・長峰山・摩耶山 看板があった茶屋跡。
看板があった茶屋跡。
六甲山・長峰山・摩耶山 有馬温泉駅まで2.5km40分とな。
有馬温泉駅まで2.5km40分とな。
六甲山・長峰山・摩耶山 と思ったらいきなり1km?あっちは駅まで、こっちは温泉まで。基準を合わせておいて欲しいワ。
と思ったらいきなり1km?あっちは駅まで、こっちは温泉まで。基準を合わせておいて欲しいワ。
六甲山・長峰山・摩耶山 この毎日新聞の石碑は正確そうです。住吉まで12kmあまりです。
この毎日新聞の石碑は正確そうです。住吉まで12kmあまりです。
六甲山・長峰山・摩耶山 杖捨て箱。有馬温泉で湯治をすると杖が不要になるくらい元気になるという故事から来ているとか。無料のレンタルポールかと思った(笑)
杖捨て箱。有馬温泉で湯治をすると杖が不要になるくらい元気になるという故事から来ているとか。無料のレンタルポールかと思った(笑)
六甲山・長峰山・摩耶山 有馬温泉は日本書紀に登場している古くて由緒ある温泉ですと。
山道を歩くときに歴史的な考察を絡めるとこれはこれでなかなか楽しい。
有馬温泉は日本書紀に登場している古くて由緒ある温泉ですと。 山道を歩くときに歴史的な考察を絡めるとこれはこれでなかなか楽しい。
六甲山・長峰山・摩耶山 有馬川の親水公園まで来ました。のどが渇いたので電車待ちの時間に駅近くの酒屋で生ビールを店頭でいただきました。
緊急事態も解除でワクチンも打ったし、これからは遠慮なく飲めるかなぁ。

今日もおつかれ山!
有馬川の親水公園まで来ました。のどが渇いたので電車待ちの時間に駅近くの酒屋で生ビールを店頭でいただきました。 緊急事態も解除でワクチンも打ったし、これからは遠慮なく飲めるかなぁ。 今日もおつかれ山!

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